結婚したいと思っている人へ。

最近はタロットの受講生の方にもよくお話していることですが、マルセイユタロットの「運命の輪」の視点で物事をとらえると、とてもバランスがとれてきます。


マルセイユタロットでバランスをもっとも表しているカードは「正義」だと考えられますが、実のところ、すべてのカードはバランス(二元とその調和)が基本にあります。


そういった意味では、どのカードにおいてもバランスを象徴させることは可能ですが、モノの見方や実用性で言うと、「正義」よりむしろ「運命の輪」のほうがわかりやすいかもしれません。


さて、世の中は「婚活」などという言葉で結婚を意識させるようになってきました。


別にそれまでも普通に結婚のための活動はあったわけで、ことさら意識する必要もないのですが、建前としては少子化問題解消や絆・人間性の回復のために、結婚を奨励していく意味があるからだということでしょう。


しかし考えればわかることですが、しょせんメディアの作るひとつのブーム化(消費化)戦略のひとつでもあります。


とはいえ、結婚そのものが悪いわけではもちろんありません。結婚には普通の人が考えているより、自己の成長や内的発展にもたいそうな価値があります。


要は自分の意志とは関係なく、結婚しなければならないと思いこまされることが問題なのです。


ですからたとえば、「こういうところに入会しよう」「こういう知識や技術を得よう」「このような場所に行こう」「このようなモノを買おう」と誘導されることが、さらなる問題にもなってくるわけです。


何が言いたいのかといえば、周囲に踊らされることなく、結局は本当に自分が結婚したいのかどうかを今一度確認しましょうということです。


結婚について、自分はメディアや広告的に誘導されていないことを確認したあと、それでも(今、つきあっている相手がいない場合で)結婚を希望される方は、結婚というものの両面を考えるとよいでしょう。


たいていの人は結婚することに対して、片面だけの想像になりがちです。その片面とは結婚することによる「いいこと」(の想像・イメージ)です。


さすがに現実離れしたバラ色過ぎる想像をする人は少ないでしょうが、今まで別々に暮らしてきたそれぞれが、一緒に二人で生活を始めていくわけですから、価値観が一緒のところもあるでしょうが、異なることがあるのも当然だと言えます。


だいたいつきあっている時は双方の価値観が合うところに着目し、それで心地よいと感じていることが多く、また違っている部分でも相手に合わそうとするところがあります。


特に惚れていたり、力関係で受動的なほうが自分の価値観を変えてまでも相手に合わせようとします。


そこでいざ結婚すると、実はそこから別の次元に二人は行くことになりますので、次第に相手に合わせようとしなくなり、自分だけの価値観で生きるようになってきます。


つまりは元に戻るのですが、それが双方からすれば、「気持ちが冷めた」とか「自分のことをわかってくれない」という愚痴や不満になります。


ここからが結婚生活の面白さというか、また新しい次元の創造に移るのですが、この創造が大変な場合もあるので、その破壊(お互いのズレ)のまま本当に別離となることもあります。


話を戻しますと、まだお相手がいない方は、最初から結婚の両面(いいこと・悪いこと、ポジティブ・ネガティブ)を受け入れるような気持ちを獲得していくと、おそらくあなたには結婚に至る出会いが待っています。


なぜならば、そもそもすべてはどの場面において両面(二つのモノの見方を変えたエネルギー、陰陽、ネガポジ)はセットであるからです。(これは最近話題のディマティーニ氏が「正負の法則」などで述べられていることでもあります)


これがタロットでいえば「運命の輪」に相当し、両面を受け入れる見方や気持ちになれば、まさに自分の運も動いていくことになるのです。(そのことはタロット講座でお伝えしています)


結婚にかかわらず、物事の両面を受け入れながら…というのは一見大変で苦しく、そのことに対して興味を失うのではないかと思う人もいるでしょう。(たとえば結婚のマイナスを最初から見たらモチベーションが下がるのでは…という思い)


しかし実際は逆で、両面を見ようとすると心が穏やかになり、それが進むと次元やレベルが上がる(もしくは変動する)のです。


さきほど、私は結婚は別の次元だと言いましたが、結婚が独身、または恋愛やおつきあいしている時とは別の次元だとすれば、同じ次元(これはモノの見方によるあなたの意識している世界ということでもあります)のままでは、なかなか結婚できないということでもあります。


物事の両面を受け入れる見方を獲得すると次元が変動していきますので、結婚にも近づくというわけです。


そして最初に戻りますが、あなたが結婚という選択を本当に視野に入れているか、今のままでよいと心の底では思っていないかなどを確認することも、非常に大切なことです。


それはむしろカードでいえば「正義」や「法皇」、さらには「月」、「恋人」で象徴させられることです。


それゆえ、「恋人」カードはその名の通り、「恋愛」や「結婚」においてやはり重要なカードになるのです。

コメント

  1. kimidoriinko より:

    カード展開で最終カードで「運命の輪」がでるとき、その読みは、私にとってむずかしいもののひとつです(ためいき)
    ちょうどそんな風に思っていたところでした・・・。

  2. >kimidoriinkoさん
    「運命の輪」はまず基本的な読み方があります。それは「運命の輪」に限らず、どのカードでも言えることです。ブログで書いている内容や読み方は、どちらかといえば基本よりも応用、絵柄の象徴を基礎としながら、インスピレーションと蓄積した情報・知識が相まって生まれているものです。これはマルセイユタロットの使い方を学べば、いずれ誰にでもでき、起きることです。

タロット講師 宮岡和宏 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Top