決断・選択の結果への対処法
「決断」を表すマルセイユタロットのカードといえば、「正義」がまず挙げられるかもしれません。
※このブログでは何度も申し上げているように、タロットは「象徴」ですので、シチュエーションの違いによっては、ひとつの意味が、他のカードでも読めることはむしろ普通のことです。ですから「決断」を意味するカードは、それこそたくさんあるのが実状です。
特に「正義」の決断にはニュアンス的に、「責任」ということが伴ってきます。
これはとても重要なことだと私は考えています。
よく、決めたはいいが、あとでとても迷ったり、後悔したりする人が)います(場合があります)。
「やっぱりあれにしとけば良かった・・」「「こっちを選択したのは間違いだった・・」と悔やみ、決断したことに対して真にエネルギーを注ぐことができなくなっているのです。
必然、まさに「今」に集中することができなくなり、ますます事態は悪化します。
論理的に考えればわかるのですが、「失敗した」と思えば思うほど、今の選択事項にいつて好ましく思えなくなるのは当然てあり、いわばポジよりネガがクローズアップされるのは当たり前の状態となります。
これが、「悪いことは重なる」とか「貧すれば鈍する」という、タロットでいえば「運命の輪」の逆回転が続いていくような悪循環を生み出すのです。
ではどうすればよいのかですが、まずシンプルにはふたつの方法があります。
ひとつは、もしやり直せるのなら、決断・選択をリセットして、違う方であったり、まったく最初から異なる選択肢も入れたりして選び直します。
ただ、もう決めてしまったことは後に戻せないことが多いので、その場合は、今から述べることを採用します。
それは、一言でいえば「ネガティブや最悪を楽しむ」という精神状態にするということです。「開き直り」や「割り切り」と言ってもいいでしょう。
決断や選択が「失敗だった」と思う嫌な感情自体を起こさせないようにするのは難しいので、それはそれで潔く認め、悪い状況を自虐的でもいいので笑いとばして楽しむようにします。
「人生、何事も経験だ」の心境です。
たとえばこの連休でレジャーを楽しむ人も多いと思いますが、行った先(選択した先)が激混みで最悪だったという場合でも、もうどうしようもないとあきらめ、混雑そのものをレジャーだと思うくらいの気持ちでいるということです。
またDr.ジョン・ディマティーニ氏の言うように、ネガティブな部分のほかにも、同じくらいのポジティブがあることを見つけるようにしてもよいでしょう。
たとえば、車の渋滞で動かなくなったおかげで、車中で家族との話が結構できたというようなものでも構いません。
こういうのがとりあえずの対処方法です。
そして、次の三つ目の方法が実は大事です。方法というより前提や心構えに近いものですが。
これは仕事の決断・選択とか、比較的大きなこと、真剣に人生に関わってくることの場合に有効です。
それが最初に言いました「決断」と「責任」に関係することなのです。
それは、決断・選択したことに対して、いかな状況になろうと、「私の(選択の)責任の結果」だと思い、自分でまさに責任を取るという決意をすることです。
結果によっては文句や愚痴も出ましょう。それは人間であり、感情を持つのですから仕方のないことです。それを無理に抑え込む必要はありません。
しかし重要な決断をする時(重要でなくても)には、自己の選択の責任を、その結果において自分が負うと真から決意して行動すれば、結果が一見悪いように見えても、必ず改善の道が開かれます。
それは理屈的にいえば、「自分の責任にする」ということが、自己のコントロール(支配)に置くという意味と同じになるからです。
つまり人任せ、運任せという状態からの脱却になり、自分に力とエネルギーを集積させる(回復させる)ことになるのです。
それ(運命を支配する力があること)を私たちは忘れさせられようと、ある意味洗脳(これは自分自身でのこともあれば、人からのこともあります)されているのです。
自分の決断・選択に責任を持つことは、マルセイユタロットでいえば、「力」(の獲得)につながることなのです。
ですから、「自分の選択や決断の結果には責任を持つ」という意識を強く持ちましょう。
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