大アルカナの上(高)番号の象徴性
マルセイユタロットの大アルカナの並びには、昔からいろいろと研究されているようです。
その秘密の一端を、かのカモワン版マルセイユタロットのフィリップ・カモワン氏が一部開示しました。またユングによって心理学的に解説されこともありますし、ほかでも様々な解釈がされています。
私もこうしたことをふまえながら、個人的にタロットの象徴性を探究して行く中で、ようやく、特に大アルカナの数の多いカードの意味が少しずつとらえられてきたように感じています。(それでもまだまだのレベルだと思っていますが・・)
と言いますのも、数で言うと「10」(本当はローマ数字の表記ですが、文字化けの可能性のため算用数字で示しています)以降のカードの象徴は、数が多くなるほど、実は本当の意味では高度の象徴性を持つからなのです。(※ただし、すべて同じレベルの象徴性と取る見方もあります)
簡単な吉凶占いレベルにおいては、それを感じることは少ないと思いますし、むしろ数の多いカードは読みやすいカードだったり、わかりやすかったりするでしょう。例えば19「太陽」とか21「世界」が、「うまく行く、吉兆的なカード」の意味として取るようなケースです。
しかし深い象徴性で観ていくと、なかなか「太陽」や「世界」でも、何を表しているのかを説明するのは難しいものです。
「太陽」のカードを例にしますと、これは私たちの普通に見ている天体的な太陽ではないのは明白ですが、しかしその太陽の象徴性をきちんと理解・把握できるかといえば、それは簡単ではありません。
言っておきますが、占星術でも同じであり、占星術上の惑星(これは天体の惑星とは同じようで、別です)の太陽の意味を丸暗記したところであまり意味はありません。
ということで、自然や裸の人物、異世界の生物のような描かれ方が多くなる、数の多いマルセイユタロットのカードの理解は奥が深いものなのです。
それぞれのカードに描かれている細かな象徴の意味を知識として知ったとしても、です。(しかし、それを知らないとそもそも始まらず、門の中に入ることすらできません)
実はマルセイユタロットはグノーシス(自分の中の神性を発見する、認識する)のための道具でもあるので(これは私の考えですので、必ずそうだという意味ではありません)、そのグノーシスそのものが知識ではなく、魂や心で把握するものだからです。
もちろん知識として知ることも必要ですか、それは先述したようにあくまで出発点であり前提であり、「本当の認識」のためには、個人個人が(象徴として)自覚する(気付く・理解する・覚醒する)しかないのものなのです。
ですからグノーシスは、本当の意味では人から教えられるものではなく、自分で「識る」ものと言えます。
ただタロットの知識・象徴はその手助けとして、おそらく今この世界にあるツールとしては、かなり優れたものの部類に入ると思います。
その意味を知らない者にとっては、単なるカードであり、ゲームであり、占いの道具でしかないのですが、真理を観る(見るのではなく、観る)ためのツール、自分を欺瞞の世界から真実の世界へと飛翔させるための導きの指針としては、これほど有用なものはないとさえ言えるものです。
今回書いていることは、とても抽象的で、何を言っているのかわからないという人も多いかと思います。
ただヒントと言いますか、私のこの感覚に共鳴していただけるための糸口としてお話するならば、この世界を少なくとも「二重の形」で観て意識しなければならないということです。
ひとつには自分を「愚者」化することであり、また「月」のカードで象徴させられ(てい)る状態を意識することでもあると言えます。
こうしたことを、具体的に知識や技術として、皆様にお伝えできたらとも思いますが、先にも述べましたように、いくら知ったからと言って、最終的には自分で気がつかないと本当の意味はわかりません。
ですが、ギリシアの哲学者・プラトン風にいうならば、「外からあなたの体の向きを変えることはできなくても、自分で体の向きを変えるための手助けとして伝えることはできる」ということです。ここで言う「体の向き」とは、幻想のほうに向いている方向を、真実の光のほうに向けるという意味です。
これを講座として提供できればと思います。いわば「自分(のために使う)使い」のタロット講座です。人使い(のために使う)となると、今までのタロットリーディングということがメインとなるでしょう。
タロットリーディングによって人の問題を解決したり、気づきへのサポートしたりするために使うタロットも重要ですが、自分を高め、本来の自分に戻るためにタロットを使っていくということも大きな価値があると言えます。
できれば両方やっていただくのがベスト(これは表裏一体のものでもあるからです)ですが、自分使いでも十分なものでしょう。どちらにしてもベース(基礎知識と技術)は押さえておく必要はあります。
少し時間がかかると思いますが、新規講座ができましたら、またこちらでもお知らせしたいと思います。

コメントを残す