こんな時に恋愛問題でも

社会的・世界的大きな問題がある中で、それとは別の個人的問題・悩みも人にはあるでしょう。

このところ、大きな問題と個人的な問題が奥底ではリンクしている話、霊的統合的視点では関連が見えてくる話をしましたが、今日は真逆のようなことも言っておきたいと思います、

いや、大小の問題の関連性について、否定したり、今まで書いていたことは違いますよと言ったりするわけではありません。

悩みや問題の捉え方は様々であって、その向き合い方次第では、楽になったり、逆にますます苦しくなったりするのですよ、ということが言いたいのです。

ですから、大きな問題を自分の問題に置き換えてみたほうが楽になる人もいれば、外の問題と自分の問題はまったく別と、切り離して思ったほうがよい場合もあるわけです。

要するに、問題の対処の仕方は、自分が楽になるのであれば、いかようにでもあるということです。

しかしそれは、反対から言えば、対処の方法を間違えると、悪化することもあれば、抜け出しにくいこともあるのです。

さて、例えば、今、恋愛の問題で悩んでいる人もいらっしゃるでしょう。

世間が世界的ともいえる大きな話題で心配している時に、自分はあの人とうまく行くか、あの人の気持ちがわからない、あの人が好きだけど、どうしたらいいのかわからない・・・などなど、恋の悩みに苦しんでいるという状態にある方がいます。

そういう人はもしかすると、こんな状況なので、自分のこと、ましてや恋愛のことなどで悩んでいてもいいのだろうか・・・なんか申し訳ない気持ちになる・・・とか、自己嫌悪にますます陥るとか、そう思う方もおられるかもしれません。

また、世間が騒がしく不安になっているところにもってきて、自分もそれに対する不安はあるけれど、恋愛の心配も大きくて、余計、前よりも恋愛の悩みがひどくなってきた・・・となっている人も考えられます。

ここで言いたいのは、悩みは人それぞれであり、悩みにいいも悪いも、優劣もないということです。

それに、周囲のほかの心配事のために、今の悩み事が拡大したかのように感じることもありますが、それは自然なことなのです。

私たちは幸か不幸か、一人一人違う世界観・価値観、それに経験・個性を持って生きています。

誰一人として、まったく同じ人はいないのてす。ですから、悩みごとも千差万別で、一人一人必ず違うはずです。

恋の悩みをバカにする人もいるかもしれませんが、それは悩みの問題が違うだけで、バカにする人だって、経済的なことや仕事のこと、ほかの人間関係、あるいは病気や肉体的なことで悩んだ経験はあるはずです。

あえてカルマ説みたいなことで言いますと、皆、一人ひとり、カルマに応じて、悩みごとは違っていて当たり前なのです。

誰かの恋の悩みは、ほかの人の仕事の悩みと同レベルか、それ以上の苦しみということもあります。

結局、悩んでいる事柄は違っても、人にとって悩みがあれば、それは苦しく、大変であるということなのです。問題は悩みのテーマ(事柄・内容)ではなく、悩み葛藤するという、その「性質」にあります。

ですから、あなたが恋愛問題で苦しんでいるのは、立派な苦しみ、大変さの質であり証です。

それはやはり、苦しみではあるけれど、人としては価値あるものなのです。

誰かを好きになって、それを簡単に忘れられたら、苦労はありません。

感情のコントロールとか、切り替えとか、手放しとか、対処方法にはいろいろと人は言いますが、それはある意味、他人事だから言えるのです。

ドロドロのぬかるみの沼にはまるがごとく、思わないようにしても思ってしまう、気にしないようにしても気にしてしまう、そういうの恋愛問題です。

マルセイユタロットでは、「恋人」カードで恋愛が象徴されます。このカードはとても恋の仕組みや意味合いを巧みに図像で表しており、この図の象徴性がわかってくると、恋愛の深い意味を知ることができます。

誰もが実は恋愛(人に対してとは限りません)をするのですが、人同士の強い恋愛体験をする人は、もしかすると全員ではないかもしれません。恋愛に興味のない人もいますし、興味はあっても強烈なものがない人もいるでしょう。

もしあなたが、すごく恋愛モードで悩み、そういう体験をしているのなら、それはそれで意味あることだと考えられます。

あなたは恋愛をする運命にあり、そしてその運命は、いわゆる運命的という言い方の種類のものではなく、あなたを本質的に成長させるために起こっている意味での運命的なものと言えます。いわば使命みたいなものです。

忘れられない人がいるのなら、それはその意味がやはり(感情的なものだけではなく、深い意味で)あるということかもしれません。

無理に忘れよう、新しい恋に行こうとするよりも、大切に思っていた人、あなたが好きであった人を心に抱いて、愛している、愛していたこと、あなたが相手に向けていたその尊い「気持ち」を大事にしてほしく思います。

それを少しずつ、自分に向けてみてください。どんな形であれ、愛がそこにはあるのです。

あなたの悩みは尊いのです。それは他人がとやかく評価するものではありません。あなたのために起こり、あなたのためにやがて糧になっていくものです。

世の中が不安定になったり、不安な状況になってきたりすると、パートナーを求めたくなりますし、今パートナーがいる人は、もっと思いやりや愛をもって、パートナーと接していくようになるでしょう。

人と人つのつながり、ふれあい、これらがいつの時代も必要で、不安な時こそ拠り所になる人がわかり、そのつきあい方、関係性、向き合い方の中に、愛を基軸に見ていく方向性が現れ、変化していきます。

自分を素直に見てみましょう。そしてその目をもって、パートナーや愛する人、好きな人を思ってみましょう。

温かいものがまさにハートにあふれてくるのがわかるでしょう。もしくは、自分か普段思っていたより、相手に愛情を感じなくなるかしもしれません。

変な意地をはらず、かっこをつけず、あなたが必要であること、共にいてほしいこと、物理的に一緒にいられなくても、好きであり、心は共にあること、寄り添っていること、たとえそれが言えなくても、自分が認めることで何かが変わると思います。

つまりは恋愛を通して、あなた自身や人の本質に、皆立ち戻っていこうとしているのです。

時代もそういう方向に流れていると思えます。

そのために、あなた自身が、やはり恋をする必要があります。それはうぬぼれではない、自分自身への恋のことなのです。

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