過去の選択、やり直し

人は誰でも、「あの時やり直すことができれば・・・」と思ったことがあるのではないでしょうか。

この、人生における選択のやり直しをテーマにした作品はたくさんあります。

アニメでは、定番と言ってもいいジャンルで、ループもの(結局何回も繰り返すことになるので)とか言われます。そうしますと、タイムマシンのようなものが登場したり、タイムリープしたりする場面が出てきたりします。

そういうもの(方法)があれば、あの時に戻ってみたいと思う人もいるでしょう。

私たちは、実際には過去に戻ることはできませんが、イメージや記憶の世界では戻ることができます。過去だけではなく、未来にも、あくまでイメージ上では行くことは可能です。

さて、そこで、過去の自分が重要な選択の岐路に立たされている時に本当に戻ることができたとして、今度は別の選択肢を選んだとしましょう。その後の人生はどうなっているでしょうか?

例えば好きな人がいて、結婚する可能性もあったのに、自分のせいで結婚できなかったことがあった場合、過去に戻った時に、その人と結婚できるような選択と行動をしたとします。

おそらく、その後の人生は変わっていたでしょう。相手が違うのですから、別の人生とかシーンになっていくのは当然予想されることです。

しかしながら、タロットで言えば「象徴的」というとらえ方で本質を見ていけば、実はあまり変わらない人生になるのではないかとも思うのです。

過去で人とか物事の選択をたとえ変えても、自分の今の人生は大きな意味では変わらないとでも言えましょうか。

なぜ過去の選択肢を変えても、大きな意味で人生は変わらないと考えられるのかと言えば、それは過去に戻った自分がまさに現在の自分だからです。(笑)

つまり、変わっていない自分がいくら過去に戻って選択を変えたとしても、結局、その後も今の(過去に戻る前の自分と)同じ自分の考え・感情・行動なわけですから、似たような人生になっていくと予想されるのです。

スピリチュアル的な表現で言えば、自分の波動が変わっていないので、どのような選択をしても本質的には同じことになるみたいなものです。

過去に戻って何度も人生をやり直す有名なアニメでは「シュタインズゲート」とか「魔法少女まどか☆マギカ」など超有名どころでありますが、こういう作品群でも描かれていたように、何度やっても同じ結果に収束する(プロセスとか経緯の違いあっても結果は同じことになる)わけです。

先述の「シュタインズゲート」では、「ダイバージェンスメーター」の変動ということで、この数値が1%を超えると、結果の違う世界に行けるという話になっていました。

この数値変動に当たるのが、私たちの意識レベルではないかと、スピリチュアル的には考えられます。要するに、私たちの意識が同レベルのままでは、選択は違っても、本質的な選択は同じなので、結果も同じに収束するのではないかというわけです。

※(今の意識のままで記憶を保持したまま戻ると、過去の自分より意識が上がっている可能性が高いので、人生とか結果が大きく変わることはありそうですが、過去の自分が選択肢を当時とは別のものにするという想定では、当人はその時代のレベルのままですから、違う選択をしてもレベル的には同じ結果になるのではないかという話です)

ですから、もし過去の選択で後悔している場合、あの時の自分がいくらその時あった別の選択肢を選んでいたとしても、今の自分と似たような人生になっていたと考えると、後悔も少なくなるでしょう。

過去は総じて美化されるものですし、そもそも私たちの記憶というのは、事実とはまた別モノ(物語)ですから。(笑)

ということで、過去を悔むより、今とこれから、たとえ残り少ない人生でも、少しでも自分らしく(「これでいいのだ」というバカポンパパのような思いで)生きていけばよいと思うのです。

ああでも、今の自分がいるのも、過去における膨大な選択の末に築き上げた結果ですから、もし悔んだり、苦しかったりしている過去の自分がいた場合、その者たちを成仏させるためにも、今の自分を受け入れ今後の自分を認めることは大事だと思います。

自分でできなくても、まずは誰か別の人に言ってもらうのも入口としてはよいでしょう。

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