タロットの活用 雑記
しばらくコロナ罹患とその後遺症でブログを休載しておりました。
その間は、あまり頭が回らない感じでした。思考停止というようなものに近い感覚です。
マルセイユタロットでは、「吊るし」の印象が出てきます。
その間、「結局、タロットを使って何ができるのか?」ということに、変な言い方ですが、考えずに考えていました。(深く思考せずに思い続けていたという状態)
おりしも、ChatGPTなど、AIの一般使いも始まり、よい機会ですので、試しにタロット関連の質問やリーディングなど、ChatGPTでやってみました。
すると、ほとんど簡単なリーディングはできることがわかりました。情報を与えれば、マルセイユタロットのリーディングでも、そこそこできていたのには、予想はしていましだか、少し驚きました。
知識的なことでは、間違いも結構ありましたが、それも蓄積・修正されて行けば問題なくなっていくでしょう。
まあ、占いの世界では、コンピューターにやらせるというのは大分前からありましたし、今もサイトで自動的に占ってくれるところは結構ありますよね。
こういうものは、もちろんデータに基づいているわけですが、「占い」は「統計」だと言ってる人には、まさに機械が占うのと同じになり、むしろビッグデータを簡単に扱えるAIだと、人間以上の占いができることになります。
しかし、占いも象徴の世界であるので、データだけで読むものとは異なるのです。AIが、象徴を人間のように理解できるのか、そこはこれから見てみたいところではあります。
話しを戻しますが、タロットでできることと言えば、主としてリーディングがあるわけですが、それも今述べたようにAIによって代替させることができ、タロットの役割、活用というのもこれから先、変わって行ったり、はたまたなくなっていったりする可能性もある気がします。
そもそも、悩み事や選択の迷いをタロットで解決するということも、問題自体、AIで解決を提案してくれるように、おそらくこれからはなるでしょうから、問題解決でのタロット使い(活用)も怪しいものです。
ほかに、一見、交わることのないと思える、AIと魔術やサイキックの世界も、実は非常によく似ているのではないかと思うところもあり、それは宗教にも言えます。
ですから、タロットの活用で、霊的(成長)ツールとしての部分でも、まかり間違えば、AIの創り出す世界に没入させられる(勘違い、幻想に囚われる)おそれもあるかもしれません。
要は、何が本物で、何が偽物かの区別が、ますますつきにくくなって来るわけです。
そもそも本物とは何か?という定義も、かなり難しく、あいまいになっていくように思います。
小説・アニメ「化物語」では、偽物を自負する「貝木」というキャラが登場しますが、彼の言葉に「真実を知りたければまず嘘を知れ」というのがあり、嘘や偽物の氾濫も、実は真実に近づくための過程なのかもしれません。
ともあれ、タロットをどう活用していくのかは、今後、私にとっても新たな課題だと考えています。もちろん、従来の活用法が悪いわけでも、時代遅れというわけでもなく、必要性は当面あると思います。
ただやはり、前々から思っていましたが、他人使いというより、自分使いにシフトしたり、パートナー的な、一種の人間的なカードとして意味づけられていったりするように、変化していくのではないかという考えもあります。
またAIの進歩により、これまで解明されてこなかった部分とか、一般的には価値が見いだせなかったところにも光が当てられ、タロット、特にマルセイユタロットの新たな価値が生み出されてくる(というより、再発見というのに近いでしょうか)可能性もあるでしょう。
今でも創造性の発露・刺激として、マルセイユタロットは大いに活用できるものですが、もっとその根源に行きつくような、いわば天使の梯子(霊と肉の架け橋)のようなものがタロットを通して見えて来ることも、これから期待できるかもしれません。
そう、私たちが、象徴的には天使階層に人間から飛翔していく、「運命の輪」が、今後、上昇方向に回転していくという例えでも表せるでしょう。
ただし、一歩違えば、人間が「運命の輪」の「輪っか」のようにマシーン化したり、輪に中に描かれている、動物二匹のような状態に堕落、もしくは固定してしまうおそれも、一方ではあるようにも思います。
結局、タロット活用においても、何を目指すのか、どうなりたいのか、何がしたいのかという、一人一人の意識によって変わって来るものなのでしょう。
それがわからない場合でも、タロットとともに探すことも可能です。
さらに言えば、(マルセイユ)タロットは、ある道筋を示していますが、それに合わない人、そのような望みがない者は、たぶん違和感を覚えたり、自分らしさも、タロットを使ったとしても、わかりづらかったりする仕組みがあるように思います。
つまるところ、タロットも、ある種の情報・形のようなところがあり、そことリンクする(共鳴する)かしないかによって、タロットの価値・無価値が、人によって決まってくるとも言えます。
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