うつ病の予防や対応について

今日は久しぶりにうつ病(時代)のことを書いてみたいと思います。

今のうつ病は、いろいろなタイプとか種類があるようで、私が経験していたものや時代とはだいぶん様相を異にしてきている印象があります。

そのため、うつ病について書いても参考にならないかもしれません。

ただ、その時は必死でわからなかったものの、回復してから思い直すと、様々な気づきがあり、それをご紹介できればと思っています。

うつ病が医学的にどのよう状態なのかというのは、私も医師や専門家ではないのでわかりません。おそらく脳内ホルモンのアンバランス、脳内の不均衡状態などが発病に影響しているように想像できます。

そして脳内に限らず、何か心身のバランスを崩させるものが、特に精神的なストレスであり、それが強い動機としてうつ病が発生するというようなものが、まあ一般的な見方ではないかと思います。

体には血流などの体液と、神経においてなどの電気的な信号の流れがあると言われています。もちろんその両方がどんな病でも関係してくるとは思いますが、特に精神的なことは電気的信号の流れの乱れが大きいように思います。

ストレスがかかると、そうした体内電気の流れが乱れ、正常な刺激や情報にならず、心身が思うように動かなくなるのでしょう。

電気信号であるだけに、環境や思い方(タロット的に見ても、思考やイメージなどの源泉エネルギーに、電気的なものがあると推測されます)に左右されやすく、気持ちよさ悪さも、電気の流れ方によるものがあるのではと思うことがあります。

いずれにしても、精神的葛藤がある種の体内での電気ショートを起こし、ロボットでいうと(人間はロボットではありませんが)司令が狂った状態になっているものと考えられます。

自分のことを思い返してみても、うつ病になる前は、自分の本当にしたいこと・望む環境と、実際に置かれている環境・やっていることとの違いがかなり大きかったように思います。つまりは葛藤です。

そして(心の)葛藤によってエネルギーを失い、電気ショートによって混乱を引き起こされ、うつ病に転がっていったとイメージできます。

ということは、当たり前ですが、葛藤を少なくすればうつ病を予防できたり、ノーマルな状態へと回復させたりする可能性が高まると考えられます。

葛藤を少なくするというのは、ふたつの方向性が想定されます。

ひとつは時間の観点、そしてもうひとつは器(うつわ)・幅の観点です。時間は物理的なものと関係し、器・幅は精神的なものと関連します。

まず単純に葛藤(にさらされる)時間を短縮するということです。たとえがまずいかもしれませんが、(実はわざと書いていますが)、「放射能にさらされる時間が短いほど被曝量が減る」というのと同じです。

ただ放射能があまりに高いと、浴びる時間にはほぼ関係なくダメージは大きいものとなるように、葛藤が最初から激しく大きなものだと、時間を短縮してもキツイかもしれません。

葛藤時間を短くするには、具体的には休む、配置転換する、気分転換する、作業を分断するみたいなことになるでしょうか。

特に経験者の私から言わせていただくとすれば、休んだり、配置転換してもらうなどの抜本的なな方法が採れない場合は、たとえば一日のうちでも、なるべく根を詰めて仕事をしたり、葛藤して考えたりする時間を物理的に少なくするということをしてみるとよいでしょう。

ブレイクや休憩を意図的に取るとか、何も考えない時間を数分でも試してみるとか(単純作業に集中することでも行けます)、軽い体操をしてみるとかです。

もし可能ならば、自分がリラックスできる飲み物を買ったり、持参したりして飲むとよいでしょう。なぜなら、香りや成分などの効果もありますが、「液体」という「状態そのもの」の効果、「飲み物を摂る」という行為自体が「リラックスの象徴行為」になるからです。

そのためには自宅や喫茶店でくつろいでいる時によく飲む飲み物に似ているものを、職場などでも、もし可能ならば飲むとよいのではと思います。

では器・幅の観点です。これは簡単に言えば、モノの見方を変える自分の許容量を増やす、能力や技術を向上させるというようなものになります。

そのために一番シンプルなのは、自分の抱いている限定思考を解除することです。言ってみれば、「・・しかない」「・・でなければならない」という限定された考え・思いを少しでもやめてみるのです。

「ここで働くしかない」「この仕事を全うしなくてはならない」「この上司の指示に従わなくてはならない」「この人(会社)に尽くさねばならない」「今までの自分を貫かねばならない」「この方法しかない」この組織(機関)しかない」「この直し方しかない」・・・それこそ「・・しかない」「・・ねばならない」と思い込んでいるものはいろいろとあると思います。

「それをばすしてもいいのではないか?」と、一度疑ってみるのです。いつの間にか、本当にそれが「ねばならない」ことなのか、判断力や余裕を失っていることはよくあることですし、洗脳のように、信じ込まされていることも少なくありません。

組織としての(組織として評価される)自分ではなく、個人・自分自身としての自分に立ち戻り、視点を変えて生きる本質について考え、自分を査定してみるのです。

スピリチュアル的には「自分の環境は自分が創造している」と言われており、逆に言えば自分の考え方や思い方が変われば、環境も変化します

うつ病になる環境であるのも、自分の思いが投影されたり、反映されていたりするものと考えます。

いえ、だからといって、あなたが悪いのではなく、それどころか、物事をある強い縛りでしか考えられない狭い箱(の世界観)に入らされている犠牲者であるとも言えます。

うつ病の、特に初期は自分の生き方を変えるチャンスです。重篤になって、治療すること自体が人生の目的となってしまう前に、早い内に生き方や思考を変えていくことが望まれます。

限定を解除し、あれもあり、これもあり、こんな風に生きてみてもよいのではないかと多様に思うことです。それには(ノーマルな時に)普段から情報を集めておくことと、最悪を想定しておくのも逆に安心のもとになります。

生きる方法や生き方、自分の表現方法がほかにもあると、次第にイメージと確信が持てるようになれば、それは精神(思考)の世界ではすでに多様化してきたことを物語ります。

そうすれば、それに見合った現実世界に変容してきます。つまり生き方の選択肢の多い世界が現出してくるのです。

もう少し現実的に言えば、今まで気が付かなかったものが見えてくる、無意味だったものが有意味として意味づけされてくるということです。

私のように、ほぼ公務員での生活しか考えられなかった思考から、タロットリーダーやタロット講師での生き方もありだと思ってきたら、その世界が見えてきたということです。

あともうひとつ、耐性や慣れをつけるという方法もあります。

ちょっと我慢ぽいやり方ですが、経験を踏めば、何事も処理技術やキャパが上がりますから、ノーマルな時に少しだけ無理をしてみる、ちょっと今の自分の能力を超えると思える仕事にあえてチャレンジしてみるなどの鍛錬的予防法もあります。

うつ病になると本当に苦しく、絶望感、失望感、見えない出口状態に悩まされますが、マルセイユタロットでいえば「恋人」に「戦車」、「13」に「節制」、「月」に「太陽」と、必ず苦悩と救済、葛藤から統合・解放へとセットになっていますので、回復することをイメージであきらめず、つらい時は素直に救いとサポートを求めて行けばよいと思います。

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