タロットの読み方 4つの観点

このブログは、ひとつの読み物として見ていただいている方もいらっしゃると思いますが、「タロット」とか「マルセイユタロット」で検索されて、タロットの読み方とか意味を知る参考にしたいと思って、たどりつく方もおられるようです。

今日は、そういう後者の方のための記事になっているかもしれません。

紹介するのは、一枚の大アルカナを、四つの観点から読んでみましょうというものです。

やり方は、私のほうで、大アルカナを三枚引かせていただきます。(下の画像参照、もし画像が消えていたら、左、真ん中、右という位置で見てください)

そしてその一枚ずつについて、4つの観点から、意味やメッセージをシンプルに出してみるという方式を取ります。

せっかくですから、読者参加型としまして、上記画像で、三つの裏向きのカードがありますので、直感でどれか一枚選んでください。テーマ(問いの内容)は、ご自分で設定していただいてもいいですし、特に具体的になくてもいいです。

その後、下記の、選んだカードの項目を読んでいただければ結構です。

詳細な解説でありませんので(あとで説明しますが、紙上(ブログ上で)リーディングをすることが今回の目的ではありません)、深刻にならず、楽な気持ちで選び、読んでみてください。自分が選んだカード(三枚のうち一枚)が、何のカードだったのか(表)は、最後で言います。

まあ、タロットを少しでも知っている人ならば、内容から、たぶん推測できると思いますが。(苦笑)

 

●(向かって)左のカードを選んだ方

1の観点  焦り過ぎ、またはちょっと自信過剰のところもあるかも。

2の観点  自信をもつこと。積極的になり、とにかくやってみる。

3の観点  昇進や成功の可能性あり、物事か早く動き出しそう。

4の観点  悩むより、チャレンジすること自体に意味があるのでは?

 

●真ん中のカードを選んだ方

1の観点  執着、完了していないもの、ネガティブな思いがありそう。

2の観点  変化をおそれない、断ち切る、手放す、無駄を省く。

3の観点  関係は終了、先行きに不安、試練ののちによい変化。

4の観点  本当に大切なものは何か なぜそれを手放せないのか?

 

●(向かって)右のカードを選んだ方

1の観点  考えすぎ、発想や生活が平板、計画性の欠如。

2の観点  何かを作る、生み出す、ワクワクする企画を立てる。

3の観点  結婚や恋愛の期待、仕事やポジションの発展。

4の観点  貢献したり、補佐できたりすることは何か?

 

さて、いかがでしたでしょうか。

カードの回答(それぞれどのカードであったか)を発表しますと、左は「戦車」、真ん中は「(名前のない)13」、右は「女帝」でした。

もちろん、意味としては、上にあげた意外のものもたくさん出てきます。ここで書いたものは、非常に易しい読みというか、カードの典型的な意味に近いものです。(それぞれのカードで検索すれば、すぐ出てきそうな意味のようなもの)

では、4つの観点とは何か?です。

1はカードに問題性を見た場合の見方、2はカードから創造性や問題解決的な方策を得る見方、3は占いとして(どうなるか?的な)の見方、4はカードの象徴性、カードそのものになって自分を振り返るような(リビジョン的)見方です。

ここでは4つの観点を示しましたが、ほかの観点も当然あります。

このように、一枚のカードでも、観点、見方を変えれば、読みが違ってくるのです。これは別にカードを読むことだけに限らず、私たちのモノの見方、考え方でも言えることです。

例えば、いつもネガティブなこと、問題性ばかりを見つけようと思っていますと、何を見ても、何が起こっても問題ばかり目につきますし、その反対に、ポジティブや、どうすればいいかのような解決的思考(志向でもある)で見ていれば、そうした人生と生き方に(人から見てというより、自分が感じ、自分が思う自分の人生としては確実にそう)なってくるわけです。

ということは、タロットカードから出す意味やメッセージには、正解はないということになります。

どの視点て見ているのかということや、そこから出されるアイデアや発想、通常思考の転換、感情や心の捉え直し・潜在的なものの発見など、むしろそのプロセスとして、カードリーディングは重視・活用されると言っていいでしょう。

つまり、簡単に言えば、ひとつの答えや正解を出すこと(だけ)が、タロットリーディングの使命ではないということです。しかもその正解とは、結局人間が決めるもので、本当の意味では正解はないのです。

こう言ってしまうと、タロットをする意味とか意欲さえ失われる方も、中にはいらっしゃるかもしれません。

それは、タロットの本当の醍醐味を味わっていない、わかっていないからそうなるのです。また、「人生とは、正解(正しさ)や客観的成功を求めていくもの」と思い込んでいる人の場合もそうです。

究極的には正解はないというのは確かにそうなのですが、一方で世界観を厳密にすれば、その世界においての正解・不正解はありえます。ここもまた、タロットによって、検証することができます。

まずは、タロットを、カードの「手品師」の扱う手品道具のように見て、いろいろなことが考えられる楽しいツールのように思い、タロットを扱っていくことが第一歩です。だから「手品師」は「1」という数を持ちます。

そのうち、正解がないことが正解という面白さに目覚め、「皆が正しい、誰も間違いがない」という次元に行き着こうとする喜びの世界も見えてくるでしょう。

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