恋愛 結婚

恋をして、あまりにも苦しい時

あなたにはこんな経験がありませんか?


恋をして、相手のことを思うと居ても立ってもいられない。


一応は両思いの関係でいるけれど、自分の思うような反応を相手は返してくれず、心の中が落ち着かない。


恋愛となれば、誰でも経験する感覚かもしれません。


今は恋愛について、いろいろなコミュニケーション技術や心理的な技法、占いに至るまで、心構えや対処方法の情報が数多くあります。


けれども、本当に心が荒れ狂う状態になった時、この暴風雨を沈める手立てはないのでは・・・という気がしています。


とにかく、落ち着けない、心配である、相手のことが気になって気が狂いそう・・・


本気で恋をしたら、テクニックなんか言ってられず、心は暴れるままでどうしようもない。そのようなこともあるのではないでしょうか。


これはもう、カモワン版マルセイユタロットでいえば、 「12」の吊るしと「13」が逆向きで並んでいるようなものです。カードを持っている人は実際に見てみるとよくわかります。


この並びになると、ちょうど「吊るし」の人物に向けて「13」の鎌が振り下ろされているかのような印象を受けます。


「12」の吊るしの人物の世界が、恋をした相手だけしか見えない閉塞したものになってしまい、自らの妄想ともいえる相手へのあせりの思い(焦燥感)が、「13」の逆向きという形でネガティブなエネルギーに投影され、自ら(「12」の吊るし)を傷つけているような状況といえます。


この場合の「13」逆は、まさに自分が作り出した「ゴースト」です。

(実際のリーディングでも、この並びが展開したことは何度か見ています)


こうなればかなり苦しく、逃れたい一心で死への羨望さえ生ずる危険性もあります。(それゆえに「恋愛」と一言で言っても強烈な面もあるのです)

この状態から脱するには、多くは他人の助けが必要です。それが「節制」の天使といえましょう。または時間の経過による心と環境の変化を待つ、これくらいでしょうか。


ただ、ものすごくつらくても、必ず出口はあります。それが望む恋の成就ではないかもしれません。しかし、人も(自分だけではなく相手も、周囲も)世も、必ず変転していきます。それがまさに自然の摂理だからです。


変転するということは、そのあなたの苦しい状況が永遠に続くわけではないということです。そういう意味では、やはりこの世は地獄ではないでしょう。変わってくことが許されている世界なのですから。

(固定した心理が続くのは、地獄と天国を示すともいえます)


少なくともまったく同じ状態がずっと続くことはありません。それを思い、「この経験にもきっとよいことがあるのだ」と信じ、待つことです。そうすれば、自分自身の激越な思いが薄れていくか、相手の何らかの変化によって、あなたの感情にも少しずつの変質があるでしょう。

「時間の変容力を待つことができない」「どうしても我慢できない」「自分でもおかしいと感じる」「神経症の症状に近いものが出てきた」というような場合は、自分ひとりで悩まず、カウンセラー、セラピストなどの専門家に相談することです。

あなたの恋愛の苦しさ、少しでもわかってあげられたらと思います。


相性について

恋愛相談でよく聞かれることに、「相性はあるのか」ということがあります。


占いの館に出ていた頃、いきなり「彼との相性を見てください」と言ってこられた方も一人や二人ではありません。


その方たちの中には、「相性がよいと恋愛はうまくいくはず」という考えがあるのですね。


もちろん、「命占」という分野(生年月日などを基にした、その人のもって生まれた気質などの占い。占星術や四柱推命など)ではきっちりと相性を出す方法もあります。


ただ、私が思うのに、相性はこだわりすぎてもかえってまずいということです。


また、そもそも多くの人が感じる「相性」というものは、いわゆる「共感」ということが多いのです。


それは「同じように感じる」「同じような気持ちのことが多い」という、まさに「感情」の部分もありますし、具体的に「出身が同じ」「学校が同じ」「同じ趣味を持つ」「同じ経験がある」・・・など「事柄」のこともあって、本当に挙げらればキリがないです。


そして、話のどこかで、たまたまこのような「合致」したものがあることにお互いが気づいた時、そこに「合う」と感じる気持ちが生じます。


それは実は錯覚にも似た作用です。


これを悪用ではないですが、恋愛テクニックとして、わざと応用し、相手と共通する点を言ってみたり、なにげなく同じしぐさをや呼吸をしたりすることによって、「合っている」と錯覚させる方法さえあるのです。


それに一度相手に対して好意的な感情を持つと、たいていのことは許してしまうか、自分と同一視しようという思いが働きます。


それは、相手の気持ちはともかくとして、自分が相手と近づきたいという気持ちから、自然に相手と合うように自らをし向けるからです。(「合うのだ」と思いこむこともあります)


そうすると「この人とは相性がいい」と誤解してしまうおそれもあるのです。


「だからさぁ、そうならないためにも、占いで相性を見てほしいんですよ!」という声も聞こえてきそうです。(;^_^A


はじめにも述べたように、もともとの「気質的な相性というものはある」と占い的には考えられますので、相性を調べてもらうことは悪いことではありません。


しかし大切なのは、それで相性が悪いからと言って、何もしないまま恋をあきらめる必要もないですし、反対に「絶対一生大丈夫!」と思いこむことも危険だということです。


私は「相性」は作り上げていくものだと考えています。実際につきあっていけば、人間同士、しかも男女のことですから、いろいろと違いやぶつかりも生じます。


単なる共通感覚からの共感で「相性よし」と思うのではなく、反感や問題状況があっても、そこから和解に導いていく高度の「共感」を起こしていくことのほうが創造的だと思います。


いわばそれは「相手への思いやり」という言葉に代えられるかもしれません。


タロットで簡単に相性(分野別に)を見るという、私のオリジナルな方法もあることはあります。


けれども相性よりも、一緒に乗り越えていく「愛生」を二人で作る気持ちを抱いたほうが、発展的だといえるでしょう。


たとえ片思いの人でも相性から入るのではなく、どうすれば恋愛を成就できるのかを考え、行動したほうがよいのです。


結局人は、人と関わり合うことで、化学反応を起こしながら変化していく存在だからです。


不倫について

不倫はいけません。


と言ったところで何の解決にもならないのが、不倫の相談です。


倫理的、社会的にいえば間違っていると即回答です。


それはわかったうえで、どうしようもないから悩んでいるのだということですよね。


あるいは本当は悪いものではないのではないか、魂の結びつきの観点からすると、そういう関係もありなのではないかと、考えている人もいるでしょう。


常識や倫理的なことをあえて省いたとしても、それでもやはり多くの場合、私は不倫はまずいものだと考えています。


そのもっとも大きな理由は、エネルギーの消費(分散)と、罪悪感の付随(伴い)があることです。


不倫をしてしまうと、家庭(や結婚しているパートナー)と、もう一人の不倫相手との関係に悩み、どうしても自分のエネルギーを多大に消費しがちです。


消耗が激しいと、特に精神的エネルギーが欠乏し、ただでさえ状況的に不安定なところ、さらに自分の心のバランスも崩してしまい、泥沼にはまりこんでしまいます。


「でも私はうまく割り切ってやっているよ、バレてないし。。。」


という方でも、その「うまくやる」「バレない」ためのエネルギーを使っているはずです。


また、結婚しているパートナーと、不倫相手の両方を同じくらい愛していたら(この表現はどうかとは思いますが・・・)、それもエネルギーを大きく二つに分散して放っていることになります。


男の方だったら、「いやいや、オレは精力モリモリ、何人でも相手できるよ」と自慢げに語る方もあるかもしれません。


でも普通の人間は、使えるエネルギーは思いのほか有限なのです。


今は大丈夫でも、突然健康を害したり、えらいことになるかもしれません。


健康面以外でもエネルギーが分散することで、自分を取り巻く様々な分野で分散が始まります。


まり、エネルギーを大きく「分離」させているので、それに伴い、分離が分離を呼び、混乱することばかりが自分の周りに出てくるわけです。


最終的にはかなりの確率で、家庭か不倫相手かのどちらかと「分離」することも起きます。


さて、次の問題が罪悪感です。結婚制度で社会を形成、規定している現在では、倫理的な意味も含めて、ほとんどの人は「不倫は悪いもの」だという根底意識があります。


「この愛はやがて真実に変わる」と思っていたとしても、不倫という状況である限り、人は潜在的に罪悪感を抱いています。


罪悪感はその払拭(浄化、消え去り)のために償いを要求します。その償いは、自分に痛いことでなければ償いになりにくいですから、「自分が痛い」「厳しい」と思えるほどの大変な事態を自らが招き寄せます。


たとえ不倫の関係から何とか結ばれたとしても、後ほどうまく行かないことが多くなるのは、こうしたことも影響していると考えられます。


まじめな人ほど不倫すると、強烈に自分を罰する事態を引き寄せるのです。


ということで、自分に何の罪悪感もなく、エネルギーは無尽蔵にあふれ出てくる超人以外の方は、不倫は取り扱い注意です。


それでもという方は、思いっきり覚悟を決めてください。(笑)


とはいえ、してしまったものはもう仕方ありません。あとは自分か、または相手か、環境かが、遅かれ早かれ何かの区切りをつけることになってくるでしょう。


男女の違いを理解する。

私の使う「カモワンタロット」には「二元論」というものが貫かれています。


詳しく話すと長くなりますので、簡単言えば「ひとつのことはふたつの要素で構成されているよ」ということです。


またはそういったものの見方とも言いますか。


そうですね、これでもわかりづらいでしょうから、もっと身近な表現で言います。


たとえば、人。人間としてはひとつですが、性別でみると男と女にわかれます。でも、ともに一人の人間です。


「陰陽」といわれるエネルギーがあることは皆様ご存じでしょう。これも「太極」としてひとつの大きなエネルギーから、「陰」「陽」ふたつのエネルギーに分かれたととらえる東洋の見方です。


世の中、この両極のエネルギーやそれを象徴させた実体が存在し、ありとあらゆるものはその力のバランスによって構成され、移り変わっていくともいえます。そしてふたつのエネルギーは、いつも統合を図ろうと循環し、求め合います。


で、男と女です。


恋愛すると、「ひとつになりたい」という意識が働きます。それは先ほども述べたように、ふたつの異なるエネルギーがひとつの完全に還ろうと、統合や合一を求めようとすることだからでもあります。


しかし、そこにはふたつにわかれた時の決定的な違いがあります。


ですから、女性と男性が同じ人間として平等だとしても、そこにお互いの物の見方や考え方、動き方や反応の仕方まで違ってくることがあるのは当然だといえます。


男が優れているとか、女性が優位にあるとか、そういう競争で言っているのではありません。


男女のエネルギーの質を考えることにより、実際の恋愛場面で、今まで不思議に思っていた女性と男性の行動や反応の違いを理解することができるようになります。


自分と同じように相手も思ってくれる、動いてくれると考えていたら、えらい目にあいますよ。(笑)


双方の異質さを互いに認め合い、理解することにより、ぎくしゃくしていた恋愛が順調なものに変貌していくことはよくあります。


そして、ふたりが本当の意味で一致協力していくことで、ともにもともと人間に備わっている神性が輝き出し、問題解決能力もコラボ効果のごとく倍増し、スムースな人生が歩めることになるでしょう。


いずれにしても、ふたつの異なる存在は、恋愛の引力を持てば再びひとつに戻ろうとする力にあらがうことはできません。(このあたりはタロットの「恋人」カードが示しています)


スムースに統合を図るか、ガチガチの合わないお互いの歯車を無理にかみ合わせながら摩耗させ、丸くなってからやっとの思いで統合していくか、それはパートナーとの協力関係にかかっています。


まあ、たいていは後者が多く、それも恋愛の時は前者だったのに、結婚後は後者になることも結構あります。。。


それはどちらかが、あるいは両者が、鋭い歯車の上をビロードのような秘密のヴェールで隠していたからでしょう。(笑) 


個人的にはそれも人生の修行として面白いとは思いますが、苦行にならないようにしたいものですね。


恋愛セミナーもやってます!

恋愛において性差を理解する内容も語ります。受講者全員にミニタロットリーディングの特典つき。


恋愛 この恋どうしよう 

タロットに限らずですが、相談というとやはり「恋愛」のことがよく挙がります。


とりあえずつきあってはいるけれど、どうも関係がおかしい、分かれたほうがいいのか。相手が(あるいは自分自身が)どう思っているのか不安、続けたほうがいいのか・・・


などせっかく両者の恋愛に発展してもナーバスになることは多いものです。


そういう時、中途半端で恋を終わらせるよりも、とことん行き着くところまで行ったほうがよい場合があります。


なぜかと言いますと、途中で終わらせると未練が残るからです。相手への思いでの未練ということもありますが、その「恋」自体がきちんと終了していないこと、終わっていないという感覚が残り続ける未練が問題なのです。


人間は終わらせていないものに対してはどうしても不快感、気持ち悪さが伴います。すっきりしないのです。


「あの時もっと続けていればよかった・・・かも」と「かも」が出るようでは未練があります。まだ「続けていればよかった・・・でも」と思えるほうがましです。


いつまでも完結していない恋愛にふりまわされるより、ドロドロになるかもしれなくても、行き着くところまで行ったほうがすっきり終われることも多いといえます。


ただ、DVを受けていたり、相手から心身を傷つけられている状況が続くのはいけません。これは途中でもやめたほうが正解です。(なかなかそうはできないので問題ではあるのですが・・・)


とにかく自分なりに完結することを目指してみましょう。いうまでもないことですが、完結には失恋や別離などの望む方向ではない事態も含まれます。


大事なのは「自分でやるだけやった」「この恋に精一杯努力した」と思える感覚が得られることです。


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