メッセージ
想像力に均衡を
心を惑わせる対象があり、そのことをを思い続けると、余計に想像力は幻想となり、幻想が肥大化していきます。想像力も一種のエネルギーと考えますと、思いを入れることは、対象にエネルギーを与えていくことになり、それが良きにつけ悪しきにつけ、必然的にパワーを持つことになってしまいます。ですから、考えないこと、考えをストップすること、また想念のエネルギーを運動エネルギーに転換すること=単純に運動すること、などで惑いの肥大化に歯止めをかけることもできるのです。何事もバランスです。
指導
世の中にある「指導」ということには、「実践」という部分が大きいです。そして、それは具体的でなければなりません。上からただ精神論や、注意点を言うだけでは指導にはなりません。個性に応じた具体性が必要なのです。時には客観的なデータもいることもあるでしょう。指導をしてもらっている者に、やる気が起きているかどうかも、「本当の指導」をしているかどうかの目安のひとつとなります。
映画に泣く
感動したり泣ける映画の作品で、人それぞれにいわゆる「ツボ」というものがあり、そのパターンを改めて分析してみると、ある種、共通ものが見えてきます。そこには未解決の自分の問題だったり、満たされていない自分の奥底の部分を発見することがあります。特に人とややずれたシーンでなぜか泣ける、心に響くという場合は、自分の今までの生活の中で、似たシーンがなかったどうか、検証してみてもよいでしょう。
演技者を自覚する
何か心に痛手を負った時、例えば失恋などの場合、自分を徹底的に劇画化してみると、楽になることがあります。よく「悲劇のヒロイン、ヒーローを気取っているのでは」と批判される態度ではありますが、それを意識的に行うことで、いつしか悲しみの気分と自分が分離し、その間に滑稽さやほかの感情が芽生えてきます。その気分を成長させていくと、痛みは柔らかなものに変わっていくことがあるのです。
