タロットにおける電気的エネルギー

「ふるえ」や「しびれ」のようなものは、電気のたとえで使われることもありますが、「ふるえるような」とか「しびれるような」という言葉にもあるように、何か強烈な驚き、快感、おそれなどの感情を体感した時にも表現されるものでもあります。

つまり、ふるえやしびれのような電気的な「何かが走る」ような感覚こそ、非日常的な瞬間だともいえます。

究極的にはそれは神か悪魔か、自分ににとって大きな幸運か、逆に崩壊を招く知らせのようなことを意味するのかもしれません。

霊的な現象やエネルギーの質は電気とよく似ているともいわれます。

タロットではたとえば、「神の家」には稲妻のような強烈な光が描かれています。ほかにも、電気や光のようなものが関係している、あるいは表されているカードは何種類か存在します。(カモワン版マルセイユタロットの場合)

面白いことに、これらのカードをよく観察してみると、そのような電気的なエネルギーに対して絶縁したり、防御を施している面も見られることです。

私はこのことを、「準備」や「受け入れる段階」の問題ととらえています。

つまり、電気的なショックはまさに神の光として大きく自分や状況を(強制的といえるくらい)変えるものではあるものの、それにふさわしい段階や準備が整っていない場合には危険でもあるので、自分に応じたレベルで絶縁したり、地中にアースしたりする必要があるということです。

またこうも考えられます。電気的なエネルギーが天上からやってくるのですが、それを地上的(物質的)なものに変換することもできるのだと。それもその人のレベルに応じたものの分として、ということです。

怖さ・恐れのためにふるえることも、その状況や先行きに得体の知れない大きなエネルギーを感じているからだと思います。その正体がわかれば、自分の力にすることも可能でしょう。

盲目的にただ目をつぶり、逃げているだけでは、ふるえを生じさせるエネルギーに取り込まれ、翻弄されるだけです。

ちなみに「力」のカードは、回転する「運命の輪」や猛々しい「ライオン」を意のままに操る力を得ている状態であり、カードの順番としては、次の静止的段階である「吊るし」に向かっていることも興味深いことです。

自分を過信して無防備に高圧電流をさわることは自らを滅ぼしますが、きちんとした防護を施し、電流をしかるべき器や機関に流すことができれば、あなたの力に変えることができます。

また電気的エネルギーの貫通とアースによって、自分の中の浄化もできるでしょう。(こられはあくまで象徴として語っています。当たり前ですが、実際に電気を流すことは危険です)

何事も適度な刺激は成長につながりますが、過剰な刺激は破壊につながるということは真理なのでしょうね。

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