タロットリーダーになりたい人に

私のもと(講義)には、タロットリーダーになりたいという人も来られます。

そういう方には、是非、タロットを学んでもらって、最初の意思を貫いてタロットリーダーとなって、人々の問題をサポートしたり、癒したり、成長や発展に寄与していただければと思って指導をしております。

ところで、世にタロットの先生と呼ばれる人は、自称・他称も含めて、本当にたくさんの人がいらっしゃると思います。当然ながら、いろいろなタイプの先生(タロットを教える人)がいらっしゃるわけです。

そして、タロットを習う側の人は、どうしても大なり小なり、教わる先生からの影響を受けます。その中でも、一番最初に受けた(習った)先生は、その先生のレベルや考え方などとは関係なく、のちのちに生徒さんに(タロット関係において)大きな影響を及ぼすことは確実だと思っています。

やはり、最初というのはそれなりにインパクトがあり、生徒さん当人には自覚がなくても、無意識のうちに影響があるのです。(これは他所で学ばれた生徒さんを見ていて、私自身も感じることです)

しかし、同時に、人は変わっていくことのできる存在ですから、最初の先生と合わなかったり、自分の求める教えではなかったりした場合でも、次以降の先生によって、修正したり、補強したり、刷新したりすることも可能です。

どちらにしても、生徒さん当人がどう思うと、究極的な目線からすれば、どの先生に学んでもいい・悪いはなく、すべて経験として蓄積し、当人に活かすことができると思います。

ただし、現実的な、制限された視点になれば(たとえば期間を限定した見方であったり、経済的効率性で見たりするような視点)、そこにいい・悪いという評価が、当人に感じてしまうこともあるかしもれません。

ということでは、習う側としては、どういったタロットリーダーになりたいのか、どのよなうタロットリーダーを目指すのかというビジョンを、ある程度持っておいて、学んだほうがよいということが言えます。

もちろん、最初はタロットリーダーになるなど考えていなくて、タロットを学んでいるうちに、これを人に役立てたいと思い、タロットリーダーになる(なりたいと希望する)という人もいます。(私の講座では、こういう傾向の人が多いかもしれません)

それとは別に、初めからタロットリーダーになることを決めていて学ぶ場合は、時間やお金などの点も計画的に考慮する必要がありますが、それよりも、自分のなりたいタロットリーダー像を固めていくことも大事だと思います。

これは言い方を換えれば、「タロットリーディング」という技術をどう使うのか?ということのイメージ・ビジョン・計画です。

例えば、すでにヒーリングや対人援助的な相談を何かやっている場合、そのメニューのひとつ、あるいは、組み合わせ技術として、タロットリーディングを行うというパターンがあります。

また、タロット占い師として自宅、または、占い事業者のもと(占いの館とか電話占いとかを経営しているところ、占い師を雇える場所)で、タロット占いを提供するパターン。

(イベントなどの場所で)ボランティアや、友人その知人たちを中心に、趣味的なタロットリーディングをして、とにかく自分が何か人に貢献できる実感を味わいたい方

など、まずタロットリーディングを行う場所やサービス方法が検討されます。

そして、同じタロットリーディングと言っても、どういった質のものを提供するのかという、リーディングスタイルのことも重要です。

それは、占い中心のスタイルでやるのか、カウンセリング的な、メンタルや心の領域まで踏み込んでリーディングするのか、何かの目的(恋愛や結婚、仕事など専門相談目的分野)を中心にして専門リーディングをするのか、スピリチュアリティや霊的なレベルも考慮してリーディングするのかというような例で考えられます。

その前にも、ビジネスとして行うのか、あくまで趣味やボランティアでやるのかということも、大事です。

それらについて、最初からはまだ決められなかったり、よくわからなかったりすることもあるでしょう。

ですから、タロットを学んでいる最中にでも、少しずつ、このようなことを決めていくとよいのです。習い終わってからでは遅いこともあります。(スタートがその分遅れ、迷っているうちに、情熱も冷めて、結局、タロットリーダーになることをあきらめてしまう場合があります)

時間とお金が有り余っている人は別ですが、たいていの人は、ある程度、何らかの制限・条件があるはずで、そうした観点で言えば、先にも述べたように、それらを無駄にしない、目的に沿った選択と学習が必要なケースがあるでしょう。

目的・将来のビジョンがあやふやなままだと、自分探しの旅みたいになって、いつまで経っても決まらず、時間とお金を浪費してしまうことにもなりかねません。

私の場合、特にタロットリーダーを目指したいという人で、私の教えられるスタイルが、その方の望まれるスタイルとは大きく異なっている場合、あるいは、こちらのスタイルを学ぶのには向いていないと思われる方には、講座のステップアップをお断りさせてもらう場合もあります。(両者の相談と納得のうえで)

そうしないと、お互いに時間やお金を浪費はすることになったり、精神的につらくなったりするからです。

最初にも述べたように、先生側にも個性とか、培って来た(教えられる)スタイルというものがあり、それは先生によって様々です。

大まかには、教えられているメインのタロットの種類によって決まっていることもあるのですが、それでも、同じタロット種の先生でも、タロットに何が描かれているのか、それを何ににどう活用するのかの主義主張、思想、価値観などによって、まったくスタイルの違う教えとなることもあります。

ですから、教わっている側にも、先生との相性とか、自分の目的にかなう、かなわないという部分が出てきます。

それを無理して(ごまかして)、先生色に染める(染まる、悪く言えば洗脳する)必要もなく、逆に、自分の個性や目的に応じて、自分自身を活かしたほうがよいと思います。(先生に逆らうとか、けんかするということではなく、相手を尊重しつつ、自分自身も大切にするということです、そはれ先生自身にも言えます)

この世界では、一人ひとり全く違う個性を持ちます。それを活かし合うのが、現実という世の中だと思います。あなたにはあなたにしかできないタロットリーディングというものがあり、あなたのリーディングを待っている将来のクライアントさんもいるのです。

最初は先生の真似から入っても、やがては、あなたオリジナルのリーディングに必ず向かうことになります。

伝えられるのは、そのタロットにおける共通的な認識の象徴性であり、もし先生から受け継ぐものがあるとすれば、その先生が目指そうとした精神や高次の目的といったものになるでしょう。

それは、あなた独自の表現をもって、また別の人に伝わり、伝えられたその方も、その人の表現でもって違う人に伝えていくことになるのです。

それでも、よい先生(自分の目的や精神に合う先生)に出会うのは、これまた縁と言えますが、出会えれば僥倖と言えましょう。たとえその先生に自分が気に入られなかったとしてもです。

表面的なことよりも、あなたの魂のようなものが求めていて、それが時間的には一時的な師弟関係であっても、魂の必要性の出会いであれば、自分の魂が発動し、その後の人生観の変化などが顕著に起こることでしょう。それはまさに、そう決まっていた運命のようなものなのです。

タロット学習を志す時、タロット(種)の縁もあれば、教わる先生との縁、さらには一緒に学ぶ仲間たちとの縁もあり、それらはきっと意味あるものとして、あなたの運命と縁に関係しているのだと感じます。

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