「月」のカードを簡単に

これまで、ここ(HPサイト)のブログは、アメブロ保管庫みたいな役割で、アメブロ記事をそのまま転載していたのですが、しばらくアメブロの方を休止することにしたので、これから、たまに、こちら(このサイト)だけのオリジナルな内容のブログを(比較的ライトに)書いてみようと思います。

 

マルセイユタロットのリーディングや、その意味において難しいといわれている大アルカナのカードに「」があります。

以前、この「月」の象徴理解についての段階(進度でもあり深度とも言えます)を記事にしたことがあります。(あくまで私個人の見解をもとにしたものですが)

その記事(過去記事にあります)は、いわば、「月」の象徴を、個人の意識から人類全体への意識へ拡大移行して解釈するというものになりました。

ただ、実際のリーディングは、個別の対人というのがほとんとですから、結局、そのレベルにおいては、個人の感情と関係させることが多くなるように思います。

今までの経験上、リーディング展開において「月」が出るということは、簡単に言えば、気持ち(感情)に注目せよ、というタロットからのメッセージだと考えられます。

ほかの(出ている)カードとの関連によって、その「気持ち」というものをどう整理(処理、浄化)させるか、あるいは大切に見ていくか(守ることにもつながります)が決まってきます。

いずれにしても、人は感情の生き物とも言われるように、自分(あるいは他人)の気持ちを放置して行動していても、どこか違和感が出たり、すっきりしなかったりするものです。

もうひとつ、「月」のカードから、皆様にアドバイスしたいのは、「月」のカードが重要な位置で出る時、何か白黒はっきり決めたい意識が強すぎていないか注意する必要があります。

この場合、何か、狭い視野や自分に課したルールによって、選択が狭められているおそれがあります。

「月」はその絵が示すように、ぼやっとした不透明な印象のカードです。

また象徴的に見ても、毎日昼と夜がはっきりする太陽とは違い、月は夜に輝くのを基本としながらも、日中に見えることもあります。そして、月は自然のリズム、もっと言えば生命のサイクルにも関係しています。そういう(自然や命のような)ものは、突然現れ突然なくなるものではありません。生み出され、死滅していく期間、流れというものがあります。

ですから、今すぐに何かを絶対決めなくてはならない、というのとは真逆とも言えるのが「月」の象徴からも出るわけなのです。

マルセイユタロットの大アルカナでは、「月」の次に「太陽」のカード順になっています。

「太陽」の状態になるために「月」の過程は必須であり、そのため、「月」が人によっては、何か不穏ではっきりしないように思えても、その人自身や、何かの成就・覚醒にとっては必要な状態であり、時期なのだと“受け入れる”ことで、あなたは「太陽」の子どもを「月」の母として育てていることになるのです。

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