伝えるということ
先頃、某大臣が、その発言によることで引責辞任しました。カモワン版マルセイユタロットでは、「人にものを伝える、話す」ことは、「法皇」というカードが主に該当します。
タロットマンダラと称する、大アルカナのある配列では、「法皇」は「恋人」カードの前に置かれ、その(法皇の)視線は、(恋人の)天使のような存在に注がれています。
このことから、発言する時は、対象とする人間だけではなく、天界の存在、つまり崇高なものに意識を向けるということが示されているようにも思われます。また、日本でも古くから「言霊・ことだま」という考え方があり、言葉には一種の霊力・魂が宿るとされてきました。このように、発言すること、すなわち言葉を発するという行為は、かなり気を遣って行うべきものであり、もっと意識に神聖さを保ってなさねばならないことがうかがえるわけです。それは、人間の目に見える世界に影響を及ぼすだけではなく、何か別の想念の世界、超越した世界にも影響があることだともいえ、逆に言えば、人の心を動かすのも、対象なる人物の物理的な側面に向けるだけではなく、さらに上の意識層まで考慮した発言を行わなくては効果がないということになるのかもしれません。
また、「法皇」はマンダラ配列では、「皇帝」の次に配置されるカードであり、「皇帝」が「実践」や「現実」を示すのに対し、「法皇」は「精神世界」や「教育」といった、理想的なものを象徴しています。つまりは、発言する人物自身、実践をふまえたうえで、さらに人格(内面)的にも豊かで高潔であらねばならないということが示唆されているようにも見えます。
人前で発言の多い方、よーく言葉と発言には気をつけましょう。
先生の説明、とってもよく分かります!
~崇高なものに意識を向け、意識に神聖さを保つ~
どうしても、現実の生活してたら、自分の中の神聖さを
忘れてしまうことが多すぎですから、特に私の職業や、会社の私にとっても、むっちゃ大事やなぁと、深~く受け止めてます。皇帝と法皇の違いもあらためてよーく分かりました。
現実や実践の皇帝ONLYでは終わらないってことですよね。
もっと言うと、現実や実践の皇帝だけじゃだめですよ!タロットマンダラでも、次に進めませんし、
今の政治家さんたちは、皇帝で止まってはる方が多い様な気がするのは、私だけでしょうか
ちなみに、最近自分をリーディングしたら、違うテーマでやっても、法皇(正)→太陽(正)が数回出ました。
最近よく出る組み合わせです。
組み合わせ以外でも、特に法皇はよく出ます。
それもあって、はじめて書き込みしました(^^)
コメントありがとうございます。
タロットマンダラは本当に見ていて飽きが来ませんし、智慧の宝庫だと思います。人間界でも特に「法皇」から「戦車」までの段階は、人間界の終盤でもあり、非常に奥が深い(ほかのカードも深いですが)ので、探求してみると面白いです。
「法皇」と「太陽」と組み合わせはマンダラでは同じ縦列に位置して、重ねてみる(それぞれが透明な図版だと仮定するようなイメージで)面白いですよ。その組み合わせは、ご自身にとって重要な示唆があると思います。ヒントは、タロットの箱に入ってるカードの意味の説明書きですかね(笑)。