魚は大丈夫か?

私の住む近くには海があるので、新鮮な魚も市場に出ます。ということで、時々魚を仕入れに市場に出向くのですが、最近はすごく気になることがあります。


それは、「ほんとうに、魚が少なくなったなあ・・・」という思いです。とにかく一昔前に比べて魚がバカ高くなった上に、並んでいる魚の種類も少なく、「えぇっ、こんな魚がこんな値段?」とびっくりすることもしばしばなのです。
どう考えても、海の魚が減っているとしか思えません。私は釣りも時々するのですが、昔は結構、例えば夏から秋にかけてのシーズンともなると、ある魚種などはたくさん釣れたものでした。ですから堤防などても、その魚がよく捨てられていて、かわいそうにひからびたミイラみたいになったりしていました。ところが、近頃はその魚種さえもそんなに釣れなくなっていることを知りました。私が釣りを始めた幼きその頃でさえ、当時のおじさんたちにしてみれば、「昔は海で泳いでいたら、カレイやらヒラメやら、そこら中にいたもんだよ・・・」と言われていたので、そこから考えると、今の海ではかなりのうえで魚が激減状態になっているのではないかと推測されます。
神戸港などの、およそ食用として考えられないような都会の海でも、漁師の網入れが行われているのを何度も目の当たりにしました。(意外に都会の海でも魚はいるのですが、当然のことながら汚染度は高いと思います) ということは、それだけプロの漁師さんたちも困っているということでしょう。
ヨーロッパなどでは、やはりかなり計画的な漁や制限が行われているようで、それは一般の遊漁者、釣りをする人たちにも厳格に適用されているのがうかがえます。つまりは資源保護の観点が徹底されているというわけですね。われわれはノルウェーのサバをよく食べますが、あれもかつては危機に瀕していて、このままでは資源が枯渇するとおそれたノルウェー政府が、子供のサバをとっても海に帰すようにしたり、漁の時期を制限したりすることで回復を図ってきたので、今のように安定して輸出できるようになったというのを聞いたことがあります。日本では大きなサバがとれなくなって久しいらしいです。それはなんでもかんでも小さかろうが、大きいかろうが根こそぎ捕ってしまっているかららしく、いずれはサバですら、ほとんどいなくなって食卓に上らなくなるのではないかと危惧されています。しかしながら、生活のために漁業関係者も長期スパンでは考えられなく、統一的な制限がないため、自分だけルールを守っていても、結局ほかの人が無視していたら意味がなくなるので、全体的な意思統一もとれないままなのでしょうね。漁域の問題も複雑そうですし・・・。早くカニのように、一般の魚に対しても制限をかけていくべきではないかと思います。またわれわれ一般の趣味で釣りをしている人にも、何らかの規制は必要かもしれません。
ということで、この問題に対してタロットを引いてみました。一枚引きと動的展開法両方。
結果、一枚引きは、「星」の逆。うーん、まさしく制限なしの流し過ぎ(捕りすぎ)状態・・・やばいですねぇ。自然の「調和」を意味するカードの逆向き、問題カードですから、本当に「問題あり」です。
次に動的展開法では、核となる部分で問題カードが「太陽」と「法皇」、そしてその解決カードがそれぞれ「悪魔」と「神の家」でした。これは面白いです。ここではいえませんが、カモワンタロット習った人にはわかるカードの連繋。特に問題カードと解決カード、縦の連繋は興味深いですね。解放と拘束、上からの強烈な伝達というのが浮かびますから、まあ、結局は保護と規制ですよね。解決で、網からもれる小さな子供の魚たちが目に浮かぶようです。(笑) おいしい魚、次代のためにも、自分たちが長く食べられるようにもしていきたいものですね。

コメント

  1. より:

    魚の漁獲量が減っているのですか!
    スーパーでお買い物しているだけでは気付けないですよね。
    そういえば、なんとなく店頭に並んでいるお刺身の種類も
    減っている気がします。僕はぶりとろが一番好きです。
    星のカードは地球温暖化にみえました。
    海の温度上昇で生態系に異変が生じてきているのも事実です。
    太陽Rがまさにそれだったりして。
    僕的には太陽Rと法皇Rの間に表れていない
    吊るしRが隠れていて、地球が泣いているのかもと
    邪推してしまいました。
    そうすると解決カードはどう読むべきか、悩みます。
    仮にすべての人類がいますぐ絶滅しても10年、20年は
    温暖化は止まらないと聞いた事があります。
    そこをどう解決するのか。
    悪魔のカードは地球(炉)を守るという大義名分(悪魔)の下、
    便利さを封印(両手を使わない)、物質文明を捨てる(裸)
    という事でどうでしょう。
    神の家は人類の驕りに気付くべきだ!かな?
    かなり無茶ぶりな読みですいません。

  2. miyaoka より:

    K様、毎度コメントありがとうございます。
    なるほど、「星R」から地球温暖化ですか。
    確かにそうですね。
    動的展開のほうでもおっしゃるように、「太陽R」
    「法皇R」も出ましたので、まさに太陽関係マンダラ
    第5列でしょうか。(笑)「悪魔」などの解決カードの
    読み方も大変面白いです。「神の家」は人類の奢りへの
    警鐘・・・ほんと、そうかもしれませんね。
    全体的に地球・宇宙規模からの発想で、とても興味深い
    リーディングであり、いろいろな視点の参考になりました。

  3. マルセタロー より:

    あら?こちらに書き込みさせていただくのは
    初めてかも知れません。
    いつも、お世話になっております。
    お魚、本当に大変みたいですね。
    確かに漁獲の方法にも問題があると思いますが
    なんと言っても中国での魚の消費量が
    爆発的に増えているらしいですよ。
    もともと生で食べる習慣があまりなかったのが
    日本の影響からか、お刺身でも食べるように
    なってきているそうですし、何と言っても
    人口がハンパではありませんからねぇ。
    コントロールも大変そうです…(^^;)

  4. miyaoka より:

    これはこれはマルセさん、書き込みありがとう
    ございます。
    中国の要因・・・あるでしょうね。
    消費量はほんとすごいでしょうし。
    魚に限らず。。。ですが。
    公害や汚染も深刻なようですし、大きな国
    ですから影響は地球レベルに至るのかもしれません。
    寿司ブームも中国で起こってると聞きますし、
    世界的にマグロなど取り合いみたいです。
    東アジアはいびつな関係が強烈ですから、
    なかなか環境や資源のための合意もつけにくい
    気がして、いろいろと国際的にも先行きは
    不安ですね。

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