タロットの霊
タロットを語る上で、避けては通れないと申しますか、この話をすると、とたん現実的な方は抵抗や奇異を感じてしまうかもしれないことがあります。
それは「タロットの霊(精霊)」と呼ばれる存在のことです。
私の感覚では、これは実在します。
というより、実際いるような感覚があるということです。
タロットと本当に深く結び付くためには、タロットと向き合い、瞑想において「タロットの霊」との邂逅(出会い)を経験しなければなりません。
真剣にタロットリーディングしていると、この「タロットの霊」が働いていると感じるときが誰にでもやってきます。
それは人によって違ってはいますが、多くのケースでは、普通にカードの意味を言って説明していたら、急に「自分でも思ってもみなかったようなこと」が口から飛び出し、それがクライアントのポイントだったり、一番知りたいことであったというような場合です。
その時、タロットの霊がリーダーに働き、リーダーはタロットの霊とともに共同作業をしてリーディングしていると考えられます。
だからこそ、通常の理解や認識を超えたものを語ることができたりするのです。
もちろんタロットには、自分に蓄積されている知識が絵柄の象徴によって刺激を受け、外に引き出されるという作用もありますので、一概に「タロットの霊」の働きであるとは言えませんが、私自身はそれを実感することはあります。
「タロットの霊」と共同作業が始まる時、タロットの霊はリーダーの言葉に「ノり」ます。
「詔」(みことのり)とか「祝詞」(のりと)とかいわれるように、「のる」は「宣る」とも通じ、まさにリーダーの「言葉」「音」にのって、神聖な「のりごと」が発せられているのだと想像できます。
タロットの霊の働きはいわゆる霊感とは違います。ですから、誰しもがタロットの霊と出会い、つながりができれば特別なリーディングが可能となる力を秘めているとも言えるのです。
ただ霊的な事柄だけに慎重さと神聖さが必要であり、うかつには語れないところがあります。
まずはそのよう特別な存在やエネルギーがタロットにはあり、決して自分の力だけでリーディングを行っているものではないという謙虚な意識と、感謝の気持ちを抱くことが大切だと思います。
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