カモワン式展開法のすごいところ
カモワン版マルセイユタロットを使い、さらにカモワン流の展開法を選択する時、そこには驚くべきことがすでに始まっているといえます。
以前にもお話しましたが、カモワン流のタロットの並べ方は、タロットカードの人物の視線を追ってどんどん新たにカードを置いていくことと、逆向きに出たカードに対して、その調整を図る意味のカードも追加していくという流れになります。
するとどういうことが起こるのかと言いますと、クライアント(相談している人)の目の前に、自分自身のストーリーが、まるで映画のスクリーンを見ているかのように出現します。
それだけでも、自分を客観視する効果があるのですが、さらにこのタロットで繰り広げられているストーリーを詳細に分析していくことで、あなたが信じていた自分の信仰とでもいうべき物語(記憶、思いこみ)が、違った物語に置き換えられると知ることができるのです。
あなたのために用意された展開の形は、確かに物理的にはひとつ(それもタロットをする度に変化します)なのですが、そこから読み取れるストーリーは、タロットの象徴から導き出される幾通りもの数があるのです。
その中には、あまり好ましくなかった自分の物語もあるでしょう。それが今のあなたの問題を引き起こしていたり、関係したりしていたと考えられます。
そこでタロットリーダーは、タロットの展開ストーリーから、ほかのあなたへの新しい物語をリーディングし、メニューとして提示します。(「リーディング」と呼ばれるのは、この「読み取り」を行うからでもあります。)
あなた(クライアント)は提示されたメニューから、あなたが食べたい(作りたい、創造したい)と思う料理(人生)を選択すればよいのです。
そう、ここにクライアントの自らの選択という現象が生じます。
「選ぶ」ということは、あることを意志決定していることと同じです。つまり決断です。
人は迷いから決断できないことに苦しみが生じます。
どんな人生を創って(つくって)行きたいのか、自らが選択し、自分に決意させることができます。
焦点や目標のイメージが明確になれば、人はそれに向かって行動するモチベーションが生まれ、自然と現実化に向かいます。
たとえその通りにならなかったとしても、「この選択し、決意すること」のサイクルがわかってくれば、無目的にただ流される人生とは決別していくことができるようになってきます。
ここにカモワン流の最大の特徴があります。そこには当たる当たらないの枠に留まらない、自己実現のための高度なシステムが内包されているといえましょう。
このほかにもカモワン流には、まだまだ秘密が隠されているのです。
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