タロットリーディングと経験

昨日、去年から私のタロットを習っていた方が基礎講座を卒業されました。


一時お仕事がお忙しく、一年くらい中断するという異例のことにはなりましたが、それでもタロットを勉強するという強い意志は継続しておられ、久しぶりにご連絡いただき、終了させることができました。


この方は今までビジネス一辺倒でそれなりのご成功を収められてきたのですが、ある日、もっと精神的な何かの活動や充実を求められ、このタロットに導かれたとお話されていました。


そして、タロットや今までほかに習ってきた占い技法も使いながら、人生経験を活かした相談をされて行かれるとのことです。もちろんほかのビジネスも行いながらですね。


このような実社会での豊富なご経験を伴いながら、タロットを学ばれてそれを活かした活動をされていく方を見ると、本当にうれくし思いますね。


タロットの相談に人生経験が必要なのかと問われると、やはりある程度は必要だと答えます。


タロットはどうしても精神的な部分の分析やサポートという面になりがちですが、クライアントは通り一遍の癒しや支えだけを求めているわけではありません。


そこに具体的な方法や提案も必要となる場合もあるのです。


それにはやはり、自分が経験したことが多ければ多いほど、生きたアドバイスがしやすくなります。


たとえば同じカードからインスピレーションを受けて、「この事業には宣伝が必要」と解釈できても、ただ漠然と「宣伝したほうがいいですね」と言われるより、「広告が必要なのですが、それにはまずはツイッター登録して、こうつぶやいて、フォローをこういう人たちにしていく」とか具体的にアドバイスされたほうが、満足感も違います。


そういうことはやはり経験や知識がないとできにくいものです。


では、経験が少ない人はタロットの相談をどうすればよいのか。


それは経験より、近さ、同類さで相談していくということです。


つまり共感です。


自分が20才の女性ならば、同年代の女性の心、考えがわかるとして、その人たちを専門に近く相談していくことです。


経験はなくても、「共感」ができる部分があるはずなのです。


また反対に、異質さ、差異で勝負するという方法もあります。


上の例でいえば、50才のおじさんに20才の女性のあなたが、おじさんには想像もできないアイデアや考えでアドバイスするということです。


また、タロットではたとえ具体的なことが導き出せなくても、自分の発想を超えたことが象徴の働きで飛び出ることもあります。


それは特にマルセイユタロットには、積み重ねられた長い年月と歴史による人々の集合的とも呼べる意識が絵柄の中にとけ込んでいるからです。


ともあれ、経験や共感、異質ということが相談のキーとなることは間違いありません。

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