言葉をあふれ出させるタロット
昨日は久しぶりにあるタロット仲間と会いました。
彼は今、大阪の、とある占いの館に出ています。
なかなかイケメンでかっこいい人です。
そして彼はカモワンタロットの使い手です。きちんとタロット大学時代の上級コースも出ておられますし、西洋占星術にも詳しい人です。
そんな彼がいうのには、最近お店で「自分のウリを打ち出すようにと」言われているとのことでした。
彼はとても誠実でまじめな人なので、営業的に露骨にも行けず、自分をどう出せばよいのか悩んでいたようです。
本当はコーチングやブランディングのプロに個人コンサルを受ければいいのだと思いますが、まあ、そこまでは今は考えていなかったようなので、試しに二人でタロットを使って、彼のいいところを出して行こうではないかということになりました。
すると、やはり自分で自分のよいところを出すというのは、謙虚な彼にとっては苦しかったらしく、ただ考えて出すだけの最初の段階では数個しか出てきませんでした。
私から見ればかなりいいところはたくさんあるとは思うのですが、自分ではわかりづらいようです。(こういう意味でも、やはり自分を客観視してもらうコンサルは有用だと思います)
ここでいよいよ、我々の伝家の宝刀、タロットを使うことにしました。
「じゃ、タロットを思い浮かべて考えてみましょうか」
私は促しました。
「えーと・・・まず「節制」が浮かびましたよ、それと「隠者」かなぁ、これは何だろう、あ、「審判」だ、「皇帝」も出てきたぞ」・・・」
「いいですね。じゃ、今度は、それぞれの出てきたカードの意味を考えてみましょう。それが○○さん(彼のことです)と、どう関係しているのか、つなげてみるとさらにいいんじゃないでしょうか」
すると彼は、今までの苦しみがうそのように、いろいろと言葉を挙げてきました。
「核心をつく、安心である、癒しがある、恋愛相談得意、高次の存在へのアプローチ、つながりをつける、心理の資格、確実性、若い世代への対応・・・」
出るわ、出るわ。。。彼自身も驚きましたが、私もびっくりしました。
これがタロットのすごさなのです。
絵柄と象徴の働きにより、まず右脳が刺激され、次にそれを左脳によって言葉へと変換させていく作用とでもいえるでしょうか。空白だった脳に、いきなり活性を呼び覚ますのです。
もちろん、これはタロットに対して真摯に取り組んできている彼だから、少しの呼び水だけで、一挙に言葉を想起させることができたのですが、彼ほどでなくても、このようなことはタロットを習って、ある簡単な訓練をすれば、誰でもできるようになります。
そうして彼は、他の占い師の方が掲げる「霊感」的なものでのアピールとは異なる、彼本来の持つ癒しや誠実さ、心理的アプローチと、スピリチュアル性の融合による独自の占い路線の方向性を見いだすことになりました。
(実はこの過程で、「出た言葉を整理する」ということもタロットでは非常に有効であることを、改めて二人で証明することができました)
営業的には、もしかしたら間違っているかもしれません。
しかし重要なことは、何も思い浮かばない状況から、タロット絵柄のイメージによって、ついには具体的な言葉が生み出され、謙虚すぎる彼がやる気にさえなったということです。
ちなみに、彼は本当にカウンセリングのプロとして心理オフィスで長年働き、さらに専門学校でも講師をしていた心理正当派の経歴を持つ占い師です。
心を扱うということでは安心して任せることができますし、たとえば恋愛問題でも表面的なことではなく、うまく行かないことを起こしている心の本質部分を把握し、それを解消していくことで、現実によい恋愛に変えていくことを得意としています。
彼に興味を持った方は、こっそり私にメッセージください。(^_^;) 出ている場所の情報をお伝えいたしますよ。
意識の深いところにある《すでに自分がうすうす知っている答え》をタロットというシンボルが描かれているツールを使って引き出された素晴らしい体験ですね。
私も読んでいるだけで、インスピレーションを受けました!
ご友人にも是非さらに活躍をして欲しいですね!
> ミュゲさん
コメントありがとうございます。
私たちタロティストにとっては、困った時のタロット頼み(笑)みたいなものです。
彼には本当に活躍してほしく思いますね。