タロットを展開する前に

毎日のサッカーW杯で、ついには「審判」カードの天使のラッパまで「ブブゼラ」に見えてしまう(笑)今日この頃です。(わかる人だけにわかるギャグですみません。。。)


占い依存と申しますか、タロットにおいても、何でもかんでもタロットに聴いてみるという人がいます。


確かにタロットはあなたにすばらしい智慧や着想をもたらしてくれるツールではありますが、常識での判断がつくもの、簡単に調べができるものは、まず今の普通の知識と行動で対処してください。


その上で行き詰まったり、困ったりした時にタロットの力を借りるといいのです。


これは現実とのバランスをとるという意味でも結構大切なことです。


あなたは今、この時、この社会に実際に生きています。これまで先人たちが作り上げてきた科学や知恵の蓄積が膨大にあり、ほとんど誰でもそれが利用できる便利な時代です。


たとえば、昔は遠くに離れた村に医者がいたとして、自分の村に急病人が出たとします。


今からでは医者を呼ぶに行くのにはかなりの時間がかかります。もしかすると、医者はほかの村にでかけてしまっているかもしれません。


それで、このような時に「占い」が使われたのです。「医者は今あの村にいるだろうか」とか「医者が間に合わない場合、応急手当できる治療方法はないもの」かなどを探るためです。


何も判断材料がないよりかはましなのです。


しかし、今は当然違います。遠くの医者がいるかどうかなど携帯電話一本で確認できますし、そもそも医者はたくさんおり、医学も発達していますから、まったく対応が違ってきます。ここに占いの出る幕はありません。


パソコンが動かなくなったからといって、タロット引いて壊れている原因と対処方法を見るということをするよりも、パソコンに詳しい人に聞くなり、メーカーのコールセンターに電話するなりして行動すれば、簡単に解決方法は見つかります。


それよりもタロットはその電気製品の扱いに悪かったことはなかったのか、ひいてはその扱いを悪くした自分の心は何だったのかという、通常では知り得ないことを見つめるのに使えます。


また機械やソフト的な故障の原因が判明し、いろいろと調べてみたけれども、替え時なのか、修理して使ったほうがよいのかどうしても判断がつかないというような時にも有効です。


それは常識で凝り固まってしまった判断能力に、それを超えた次元や別の観点からの発想をタロットが与えてくれるからです。


一つ上の次元からの判断をよく示しているタロットカードが、実は最初に挙げたブブゼラカード(笑)、いえいえ、「審判」のカードなのです。

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