うつや神経症と感情の起伏
うつや神経的に参ってきますと、やはり精神状態が普通と異なってきます。
私はうつと不安神経症を併発していましたので、特に不安や依存心が通常の何倍増しかのような状態になりました。
よく、うつの人は感情があまり働かないとか、考えるのもおっくうになると言いますが、それは完全にうつに移行した時のことで、まだ自分でも半信半疑の初期の頃は、逆に感情の起伏が激しくなることがあるようです。
やたらと涙が出てくる、ちょっとしたことで感動しすぎる、わけもなく悲しくなる、異常に怒りがこみ上げてくる、人を好きになりたくて仕方がない、友達といつまでも一緒にいたい気持ちになる、人と別れる時に非常に寂しさが増す・・・
このような症状が現れてきた時は、少し気をつけたほうがよいでしょう。
もちろん、ただの感傷ということも大いにありますが、上記のことに加えて、眠りにくい、早朝に目が覚める、起きあがるのも面倒なほど出勤がかなりつらい、などのことがありますと、やはり心の健康状態を疑ったほうがよいように思います。
うつになりますと、自分の弱いところを拡大されているような気持ちとなります。
人は誰しも「自分はちょっとこういう点でダメなところがある」と思っていても、すぐ別のことを考えたり、あまりずっと気にしたりすることはありません。
ところがうつや神経症になってきますと、そのことが妙に肥大化し、自分のよいところや楽観的に見ようとする気持ちが削られ、「私はこれこれがあるからダメだ」となり、さらには「これこれでダメな私は生きる価値もない」とすら思ってしまうことにもなるのです。
また様々な場面で極端さが増し、決定や選択を急ごうとあせります。恋愛は結婚を望んだり、相手に依存します。仕事は退職や転職などかなり極端なことを思います。
これらはすべて、心の均衡を失って自分の弱さやマイナス面ばかり強調させられているからです。
自分一人ではもちろん大変ですし、正常な判断ができにくくなります。
初期症状の時は友人や家族などに相談しがちですが、彼らも一般人ですから、話を聞いたり対応しているだけでかなり疲労します。自分がバランスを欠いていますので、相手にその分、どうしても負担がかかってしまうからです。
ですから先述したような症状が出ていたり、どうもおかしいなと感じたら、早めに専門医やカウンセラーに相談すべきです。
早期の分だけ、きちんと対処すれば治るのもそれだけ早いと思います。
仕事などで休みにくいところもあるでしょう。でも仕事での代わりはいても、あなた自身の代わりはいません。あなたの人生は、あなたという主人公がちゃんといないと成り立たないのです。自分を大切にしましょう。
※ここで述べていることは、経験に基づくものではありますが、医学的なこととは無関係に書いています。一個人の体験談としてお読みください。
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