創造と破壊

「創造」と「破壊」という言葉が反対の意味でセットとして考えられていますが、この二つは実は似たようなところがあるのです。


創造は何かを生み出し、作り出すことになりますが、その前には古いものや体制を壊していく必要もあるからです。


創造ばかり続けていたら、まさにモノが散らかった混沌とした世界になってしまいます。それゆえ、創造と破壊は常にペアとして考えねばなりません。


最近は整理整頓ができない方も増えていると聞きます。


これはいろいろな原因があるとは思いますが、周りの刺激や情報が多くなることで、私たちの創造意欲が過剰に働かされているからではないかと考えられます。


つまり、いつもいつも欲求をかき立てられたり、あることを考えさせられたりするので、頭の中では想像(=創造につながる)の過剰生産状態に陥り、収拾がつかなくなっているものと考えられます。


その状況が実際に部屋の散らかり具合に反映されているというわけです。


ですから破壊作用をもっと取るべき必要があります。


具体的には流入してくるものを破壊する、すなわち遮断です。そして考えが膨らむことを破壊する、いわば何事もシンプルに考えるのもよいでしょう。


料理の注文、お誘いの参加など即断即決を心がけるようにしてみるのもよいかもしれません。


また意外ですが、一度物質的に本当に何か破壊してもよいものを壊してみるのも効果があります。

これは破壊の爽快感を味わい、その後散らかった破壊物を見ての空しさをさらに感じることで、片付けなくてはならない気持ちに自然に向かわせるためでもあります。


創造が過剰であるならば破壊行為によって、そのたまったエネルギーを流すという意味にもなります。


ただし、人に迷惑になるような、あるいは犯罪行為になる器物損壊は避けてくださいね(笑)。


タロットでも「女帝」と「13」(他のカードでは死神)のカードが、それぞれ「創造」と「破壊」に大きく関係しています。同じ「3」という数を背負っていることも興味深いことです。


カモワン版マルセイユタロットでは、どちらのカードの人物も未来に向かっており、この両者のエネルギーバランスによって、好ましい未来が築かれる(創造される)ことがわかるのです。

コメント

  1. きり より:

    壊す人は、実は造るのも上手いと聞いたことあります。やはりタロットを学ぶ事は、宇宙の法則、秩序を学ことになるのでしょうか。様々な角度の対極を巧みにすり替えて見てゆけるなら、こんな素晴らしい道具はありません。子供の頃からの夢ではありますが、自由な時間とお金、両方の車輪がついたらタロット習って学んでみたいなぁと、やっぱりそう思います。

  2. >きりさん
    そうですね。タロットがお好きなら機会がくれば是非学ばれてみてください。夢は「叶える」ものですしね。

  3. きり より:

    >タロットであなたを変える 宮岡和宏さん
    ありがとうございます。
    でも、習えなかったとしても、多分、自分がゼロへ向かってることは確かだと思えます。

  4. >きりさん
    そうですね、ゼロに向かっているという感覚がおありならば、タロットのことは抜きにしても、よい方向になられつつあるという気がいたしますよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Top