お金と流れ バシャールより

未来は、えらべる!」(ヴォイス出版)という本があります。


これはバシャールという宇宙存在とチャネリングのできるアメリカ人のダリル・アンカさんと、お金と生き方についての著作と講演をされている本田健さんとの間で対談された内容が掲載されています。


まあ実質的には、本田氏とバシャールという存在との質疑応答記録みたいなものです。


この本の内容はなかなか面白く、私も特に多次元的な宇宙観と選択についての部分は非常に興味深く感じたものです。(何を言っているかわからないと思いますが、関心のある人は実際に本で確認されてみてください)


それで、今回はこの本に書かれてあるお金に関することの内容が、タロットのあるカードと結びついた気がしたので、それについて話をしたいと思います。


本の第三章で「お金とと豊かさ」ということをテーマに、本田氏がバシャールに尋ねている項目があります。


そしてバシャールは、「お金は持つものではなく、動かすもの」であると言っています。


この時、私はタロットカードの「愚者」と「」をイメージしました。


カモワン版マルセイユタロットの「愚者」は、その名の通り「愚か者」にも見えるみすぼらしい格好をした旅姿をしています。


とてもお金を持っているようには見えません。しかし、講座を受講された方などにはわかっていただけるかと思いますが、彼(愚者)はもしかするとお金をたくさん持っているかもしれないのです。(それは描かれているある「象徴」や彼の属する特質からわかるのです)


また物理的なお金ということだけではなく、彼の心も決して貧しいとはいえません。おそらく夢や希望にあふれ、お金のこと(あるなしについて)などは考えたこともないでしょう。


それは彼がいつも動いているからです。ひとつ所やモノへの執着がないのです。


人は所有感(欲ともいえます)が色濃く出るようになると、たちまちすべての動きは止まり、減るか減らないかなどの感情にやきもきすることになります。


つまり自分が動かない存在としてしまうと、そこの今いるポイントに注目せざるを得なくなり(言い方を換えればとらわれるということ)、たとえばお金だったら自分のところにある量の多寡を計るという観点になります。


そうすると、動かない(動けない)ポイントで、ただ入ってくる(または出て行く)偶然性を待つか、自分だけの力で何とかしなければならないという状況に追い込まれます。


しかし固定した考え方をせず、移動や流動を思う時、自分は流れの中での一ポイントに過ぎないとわかり、また自分自身も常に動いていくことで、たとえ一時的に悪い流れが集まるポイント(あるいはいいものが集まりにくいポイント)であっても、変えていくことができるようになります。


お金もこれに当てはめて考えると、まさにバシャールのいう「お金は持つものではなく、動かすもの」ということになるでしょう。ですから「愚者」はああ見えてもやはり豊かであると考えられます。


また「」のカードも常に両方の壺から水を流しており、それは尽きることがありません。流せば流すほど流れはよくなり、それにともなって豊かさも流れ込み、また移っていくということになるでしょう。


結局のところ、いかに流れというものを意識し、固定した考えや場所に留まらないようにして、自らも動くと同時に豊かさの流れの通過点や供給点・転換点として存在していくかということになると思います。


電気でいえば発電所でもあり、変電所でもあるということですが、「自分は電気には無縁だ」「電気など流せるわけがない」「電気はここしかない」と思いことが一番問題であり、そうなると当然電気も来ないということになります。


タロットでちょっと解説してみましたが、タロットを知らない人やさらに詳しく知りたい人は、「未来は、えらべる!」を読んで確認されるとよいでしょう。

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