旧知の人と会う時間

この前、久しぶりに公務員時代の友人たちと会食をしました。


私がうつ病になって休職したり、公務員を辞めるとなっても、変わらず支援と友情を示してくれた大切な仲間です。


今はご本人たちも、組織の中で出世をされて相当な地位にいますが、当然のことながらその分責任も増えて大変なところもあるようです。


しかし、私の中では、彼らは昔のままであり、役職は変わっても基本的に本質は変わっていないと感じられました。


カードでいえばソウルカードの部分は変わらないというところでしょうか。


これから年末年始にかけて、帰省をされ、故郷の友人や仲間たちとの再会をされる機会もあると思います。


ここで留意したいのは、時間感覚です。


久しぶりに会う人というのは、あなたの中で時間(感覚)は、その人と最後に会った時で止まっています


あるいは、最後に会った時というより、一番その人と色濃く過ごした時で止まっていると言ってもよいでしょう。


ここのプラスとマイナスの面があるです。


プラスというのは、誰でも経験があると思いますが、たとえば学生時代の同窓会などがあると、最初は見た目が変わっていて(笑)、とまどいはあるものの、少し話し出すとたちまちのうちにうち解け、その時代に戻り、今とは関係なく以前同様くったくなく話ができるものです。


ここに「今」(の地位・立場・人間関係等)は関係なくなります。タロットでいえば、皆平等な「太陽」状態です。


しかし逆に言えば、時が戻るということは、その時の感覚のまま相手に対応するということになりますから、ここで今の時間が重なってくると問題が生じることになります。


つまり、あなたにも、相手にも今の時間があるわけで、それは両者にとっては別の時間が進んでいるようなものです。昔の共有した時には、両者はまさにいろいろなことが感情的に共有できますが、今となれば話は別です。


だからうかつに「昔はオレたちもこうだったんだから、今もそういうようにやろうよ」と持ちかけても、今の時間が入ってきますから、「今の」相手から拒否されることにもなりかねないのです。


またあの時はお互い好きだったかもしれませんが、今は結婚して家庭ももって子どももいるかもしれないのですから、昔と今の時間が重なるのは難しいことになるのです。


あなたと最後に会ったその時から、相手は様々な経験をし、いろいろな人に出会ってきています。昔とは違っているのも当たり前のことなのです。


本質よりパーソナル(性格、立場によるペルソナ)部分が変化していることを考慮すると、気持ちも楽になり、相手とのコミュニケーションもスムースになるでしょう。


ですから変わらぬ友情やら恋心というのも、見方によってはそうともならないことに注意が必要です。


ちなみに特に恋愛では、男性が昔の時間を留めがちですから気をつけてくださいね。(笑) (こういうことは恋愛セミナーで説明しています)


とはいえ、昔の仲間も今の仲間も大切で一緒の時を過ごすのは楽しいものです。


そう、かつての時間はどうあれ、「今、会合している」となれば、やはり「この瞬間に同じ時を一緒にしている」のは事実なのです。そこから新しい創造的なことも始まるかもしれません。


時間が違うからこそ、別の見方もお互いできるようになり、あの時は理解できなかったことがわかって、和解することもあるかもしれないのです。


可能性はいついかなる時もあるのです。



これで今年のブログは最終になります。今年6月からの開始でしたが、毎日書き続けることができました。いつもご訪問くださる方、時々でも読んでいただいている方、コメントをいただいた方、ペタをくれた方など、すべての人に感謝申し上げます。ありがとうございました。


また来年からもできる限り一日一記事ペースで、駄文ですが書かせていただきたいと思います。


どうぞ、皆様、よいお年をお迎えください。


宮岡和宏

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