占いの効果を考える。

タロットを占い的に見ていくと、問いとしてはこのようなものになります。


「●●はどうなるのだろう?」


つまり、「今のことが続けばどうなっていくのか」、あるいは「思っていることを行うとどうなるのだろうか」というような状況(推移)判断への問いです。


もうひとつは、「運命的なものを知りたい」「どんな意味があるのか知りたい」というようなものになるでしょう。目に見えない(自分の理解を超える)背後関係への問いとも言えましょうか。


このふたつの問いには当然ながら現状への不安な心理が隠されています


それも物理的な側面というより、つきつめれば自分の心理の問題と言えます。ただその心配も実際的なものに起因しているので、両者は切っても切れない関係にあります。


例えばいま起きている原発問題がどうなるのか占ってみたいという気持ちにも、原発問題という実際的なものがあるから落ち着かないわけで、その落ち着かない心を何とかしたいために「占い」をしてみるということになります。


こう考えていくと、結局は「わからないこと」が不安であり、どうにか「わかるようにしたい」という思いが「占い」には働いていると言えます。


とすれば、占い結果がいい悪いというよりも、占いすること自体に意味があり、その結果、ある程度目に見えたり、情報として聞けたりすることで、とにかく「何かがわかる」状態に移行して安心感を生むことになるわけです。(占い自体の是非を問うているのではありませんので、注意願います)


結果自体が正しいか正しくないかが重要ではなく(もちろんまったく重要ではないわけではありません)、 「わかる」という気持ちが大きな心理的安心感のウェートを占めるということが大切なのです。


不安から安心への感情のパーセンテージを占めさせたいため、「占い」をする(利用する)と言えるのかも知れません。(同じ「占」があることに注目)


人はたとえ悪いことが起こったとしても、その理由や成り行きが目に見える形で、はっきりしていると安堵するものです。


正体不明、隠れている、わけがわからない、混沌としている、先が見えない・・・こういう状態の時に不安感に襲われます。


現状の科学的な要素、通常の情報等で理解ができ、明白に判断ができるのであれば、占いは必要ないでしょう。


ですが、それらを総動員しても落ち着かない、わからないといった心理状況の時は、占いを利用して心を落ち着かせることもありだと思います。


ただこれは一時的なものです。その不安が実際的なものと結びついていることがほとんどですから、結局は根本的な安心を得るためには、現実の変化があってこそになります。


そして、占いも「今の時点での推移」ということが未来予測としては多いですから、当人の意識や行動、さらには現実での働きかけが大きく変わってくれば、それだけ未来も当初予想より変化する可能性が高いということになります。


ですから状況推移、状況判断での占いをする場合は、「今の時点や意識で行けばこうなる」と考えて、絶望や楽観に傾きすぎない判断力も求められると言えます。


占いぱなしで終わるのではなく、そこから何ができるのか、どうすればよいのかということを念頭に置き、さらにそのことを占い、意識変換と現実での行動をしていくことが大切だと考えられます。

コメント

  1. はでふ より:

    いつも読んで勉強させて頂いています☆
    この記事。
    まさしく今の私にピッタリの記事でした!
    無料占いで、少し落ち込む事がありましたが、この記事で答えが見つかりました☆

  2. >はでふさん
    コメントありがとうございます。
    ずいぶん前のブログ記事もお読みいただいているとは感激です。はでふさんもタロットを学習されていらっしゃるのですね。すばらしいタロットリーダー目指して頑張ってくださいませ。

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