私のタロットの考え方、活用のスタンスについて。

改めてここで、私のタロットを扱うスタンスについて述べておこうと思います。


というのは、講座(特に基礎講座)に来ていただいても、「ちょっと求めるものと違う」となってしまった場合は、その方の学習の遠回りや余計な支出にもなってしまうからです。


まず基本的には、私は占い師は養成しません。タロットを占いで使うことはあまり推奨していないのです。


ここでいう「占い」とは、当てることを命題としたり、吉凶や自分の運勢を判断したりするものを言います。


ただ結果的には占いはできるようになります。というより、占い(ができることは)がタロットの機能の一部だということです。ですから、占い師は養成しませんが、タロットを使って占いもできるようになりますので、それを仕事にしていくことは本人次第で可能です。


それでは私はタロットを使って何を伝え、何を教えているのかということですが、一言でいえば、「タロットを人生や自らの向上に使っていく」ことを主題としています。


私自身の考えでは、本来タロットはそのような目的で作られ、一部の人に秘密としてその内容や方法が伝承されていたと見ています。


ですから私自身も完全にタロットの秘密や奥義の部分を理解しているわけではありません。私が教えられたものと、自身の探究やタロットから直接伝えられるものなどが融合して、現在の私の講座となっています。


タロットを自分を含めて人の向上に使うということは具体的にどういうことでしょうか。


段階を追ってわかりやすく説明します。


●タロットは優れた象徴体系だと学び・理解する

(知識の蓄積、感覚、直感やインスピレーションの錬磨)

●さらにタロットの象徴が自分を取り巻く人・世界とリンクしていることを知る

(実感を得る、直感から直観へ)

●目に見えない世界(宇宙・全体)との情報・コンタクトもタロットを通じ得ていく

(現実を超えた自身の発展と融合)

●ある枠組からの自分の解放、他者への援助・サポート

(タロットによる自己省察と縛りからの解放、他者リーディングと自身への還元)

●最初の段階からの繰り返し。ただし次元やレベルが最初より上昇している

(生き方が楽になる、霊性の向上、人間完成の道を歩む実感、喜び・感謝)

※この順序は前後したり、同時に起こってくる場合もあります。


今、巷で使われている多くの「占いのタロット」はこの過程の一部であることを理解する必要があります。その意味では占いもOKなのですが、この自覚なき占いは時に問題となり、自分や人をある段階で留めてしまう危険性もあります。


そして、こうした自分を見つめ、他者を見つめ、自らと世界とを融合していくようなタロットの使い方をするには、私の考えではマルセイユタロットが適切だと思っているのです。(これはそれぞれの考え方なので、別のタロットで行える人もいらっしゃると思います)


ということで、マルセイユタロットを使った他者へのリーディング(タロットの展開を読む、導くこと)する場合でも、一般的に皆さんが思うタロット占いとは異なってきます。当てる(当てられる)よりも知ること、理解すること、気付くこと、腑に落ちることが大事なことになります。


一般的な占いでは、相手の情報がなくても当てることができたり、白黒はっきりつけたり、スピーディーに占ったりする形が求められます。


これに対し私の教えているマルセイユタロットのリーディングは相談者のお話をじっくりと聴いて、相談者の情報とタロットリーダーの知識・直観とを融合させ、タロットをカウンセリング的に使っていくという方式になります。


このようなタロットの使い方に興味のある方、志向が合う方は、是非私のタロット講座をご受講いただければと存じます。

コメント

  1. terimu より:

    PCを開いて見たら、こんなメッセージに出会い(^O^)/ました。
    忘れない程度にしか触れることのないタロットカードとなり果てていますが、
    気付きやきっかけになるというのはカードの絵を見た人にも無言のメッセージがこめられているというのはタロットならではですね。
    言葉で伝えきれないことをカードは一瞬で相談者の心に刻まれる様子は、まさに目にみえない何かが教えてくれているような気がします。
    terimu

  2. >terimuさん
    コメントありがとうございます。タロットのよいところは、言葉でなくても認識することができるという点にあると思います。それこそが視覚言語・象徴言語とタロットが言われる所以ですね。

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