タロットの使い方
タロットが読めることよりも大切なこと。
今日から京都新聞文化センターでのタロット講座が始まりました。
多くの方にご参加いただき感謝申し上げます。
ちなみに前回の一日体験教室も同じ部屋でしたが、今回も使用した教室は803号室でした。それがどうした?と思われるでしょうが、これはわかる人にだけわかる(私を知っている人の)ネタです。(笑)
さて今日の講座でも少しお話したことですが、ブログでも書かせていただこうと思います。
たとえば今回の京都の講座のようにタロット教室でタロットを習うとします。
がんばって毎回講座に臨んでいるものの、結局最後まで習ったのに、いまひとつカードを読む(占う、あるいはリーディングする)ことができないと落ち込む方もいらっしゃるかもしれません。
それはまあ、講師である私の責任も大きいわけですが(苦笑)、そんなにがっかりすることはありません。
というのは、タロットは問題をリーディングしたり、相手のことを占ったりすることにも当然使えるわけですが、それよりもタロットカードを通して思考を整理したり、固着(執着)している(されている)ものから解放したり、新しい自分に生まれ変わるのを手助けしたりすることに使うことに大きな意義があるからです。
そしてタロットに親しみ、タロットをずっと意識して使い続けることで、タロットとあなたを取り巻く世界が結びついてきます。
すると最初はタロットに物事をあてはめて考えていたものが、今度は逆にタロットに働きかけることで、あなたの感じている世界に変化を及ぼすことが可能になってきます。
これは「タロットで占える」ということとはまた別の感覚や作用なのです。展開法やスプレッドはほとんど関係ありません。強いて言えばとても「重要なもの」があるにはあるのですが、これは私の講座に参加した人には毎度お伝えしているものです。(わからなければ講座でご質問ください)
言ってみれば、たとえ人を占ってバシバシと当てていくことができなくても、自分自身を成長させたり、よりよい人生に変えていくことはできるということです。
ただ、そのためにはやはりタロットを学び、タロットを継続して使い続けなくてはなりません。
自分とタロットの結びつきはもちろんのこと、先述したようにタロットと世の事柄を関係づけていく作業を根気強く継続していく必要があるからです。
確かな効果が出るのに時間がかかるのも、そこに理由があります。たいていは途中で投げ出してしまうのです。
何事も一気にはできません。特別な能力を持つ人や天才の人は別として、私たち一般人は回り道なようでも、「コツコツ」というものが結局近道ということは多いのです。
マルセイユタロットは眺めているだけでもなにがしかの効果があります。これに学習の上での知識と象徴の理解が加わると、さらにタロットを使いこなす道が加速します。
たとえ記憶ができなくても、潜在的に習ったもの、聞いたもの、見たものは覚えています。あとはタロットの絵柄と象徴の働きにより、眠っているあなたの知識・能力を目覚めさせていくだけなのです。
あきらめずにタロットを続けてみましょう。
旅とタロット
三連休で旅行に出かけていらっしゃる方も多いと思います。
ところで旅に出る時、タロットを持って行くととても重宝します。
それはまるで、カードの「愚者」がかついでいる袋の中に、タロットを入れているかのようなものです。
もし友達や職場の同僚など複数の人たちで旅行しているのなら、宿泊先でタロットリーディング(タロット占い)を仲間に提供してみるのも面白いものです。
タロットはそもそも非日常の(精神)状態において効力(リーディングの力が増す)を発揮します。
そして旅自体も非日常的なものです。
旅でのタロットとなれば、いわばその両者が合体するわけですから、日常を超える有意義な情報や気づき、変容をタロットがもたらしてくれる可能性が高まります。
もちろん一人旅でもタロットは有効です。出張など仕事先での問題解決のヒントを得ることから、自分探し、今後の生き方のための手がかりをつかむことにもタロットは活躍するでしょう。
このように旅とタロットの組み合わせは刺激的なものです。
それならば旅のついでにタロットというよりも、タロットのために旅をするということを企画しても楽しいかもしれません。
そして旅先もそれにふさわしい、よい場所を選ぶと、まさにタロット+旅+場所の三重奏によって、誰でも特別な意識をもってリーディングができるでしょう。
またクライアント(相談する側)としても普段よりも多くのクリアーな情報を受け取ることができ、ともに大きな変革が期待できます。
いつか私もタロットツアーを皆さんとともに試みたいと考えております。
その時は添乗員+タロットリーダー+ガイド+幹事としてマルチに頑張るかもしれません。(笑)
ボランティアで占い
人生も中高年の年齢になってきますと、今後の人生についてあれこれと思うことは多くなるものです。
心配や不安としてはまずは経済的なこと、そして健康といったものが代表的なものでしょうか。
そしてもうひとつ、皆さんが考えるのは、生き甲斐や心の支え、充実感などといった精神的な部分もあることでしょう。
そうした中で、仕事以外に打ち込めるもの、あるいは人の助けになるようなこと、端的にいえばボランティア的なことをしてみたいと考えている人も多いと想像されます。
実は「占い」もボランティアとして提供できる技術なのです。
このことは知っている人にとってはなんてことのない話なのですが、知らない人は意外に思うかもしれません。
実際に「占いがてきること」をひとつの特技として、ボランティアの人材センターなどに登録している方もいらっしゃるのです。
イベントなどがあると、「占い」コーナーは人気らしいです。
占いをしながら人の相談をすることにもなりますから、まさに人のためになることだといえ、また自分自身も他人と接することでいろいろと得るものは多くなるはずです。
特に年を取ってきますとあまり外に出たり、人と話したりすることも少なくなりがちです。
そんな時、占いを勉強してボランティアとして人に占いをしてあげることができれば、自分の活力を得られる(喜びの)機会が多くなるというものです。
そもそも占いを学ぶこと自体、非常に刺激的であり、これまでとは違ったモノの見方・考え方を獲得することができます。
また中でもタロットは絵を見てイメージすることにつながりますので、頭脳を柔らかくする働きが顕著です。
ボランティアとしての占いをすることは、何も中高年に限ったことでありません。そもそもボランティアに年齢は関係ないのですから。
占いやセラピーのプロになるために学ぶという人もありますが、最初から「私はボランティアとして使う」という目的で学んでも構わないのです。(必ずしも仕事にしなくてもよいのです)
ボランティアといえど、それをすることにより、あなたは普段の仕事や生活とは違う別の顔を持つことになりますので、それだけ幅広い人生を送ることができるようになるのです。
タロットで人間関係を変える方法
昨日は タロットを実生活で活用する具体的方法について述べました。
今日はさらに人間関係をタロットで変えていく技術をお伝えしたいと思います。
とはいえ、私もまだ研究中の方法であり、確実に効果が出るとお約束できるものではないのをお断りしておきます。
しかしながら、おそらくこの方法を用いることで、これまで自分の認識(その人間関係において)をいくらかは変えることは可能だと思います。
まずこれはカモワン版マルセイユタロットでカモワン流の展開法を知っておく必要があります。
といっても、いわゆる視線カードを用いた複数のカードを使うだけです。
最初に、視線を持つカードで自分を象徴するカードを、大アルカナもしくは小アルカナ・宮廷カードから一枚選び出します。
次に関係を変えたいと思う相手の人間を象徴するカードを、これまた同様に一枚選択します。
そうして、この二枚のカードを並立に並べます。
この時、二枚のカードの正逆と、視線の向きがどうなっているのかがもっとも大切です。実際の今思い悩んでいる人間関係になぞらえなければならないからです。
例えば相手がこちらにいじめや嫌な関わりをしてきている場合は、相手を表すカードを逆位置にした時、そのカードが自分を表すカードのほうに向いているようにします。一方、自分のカードは正立した状態で相手とは違う方向を見ているものを選びます。・・・(A)
逆に、もっと自分に関心を抱いてほしい、相手とけんかしたので何とか関係を修復したいというような場合は、相手のカードは逆位置で自分とは反対の方向を向いているようにします。また自分のカードは相手のカードを見ているものを選択します。・・・(B)
AとBはともに相手が自分の好ましくない状態にあり、それをカードで象徴的に再現しています。
そして今度は自分の望ましい状況(関係)に、カードの方向(向き)を変えることで、現実の関係自体も変えてしまうということを象徴的に行います。
Aでしたら、相手のカードを正立にすることで自分とは反対の方向にカードは向きますし、Bだと相手のカードは自分の方に向くことになります。(Aは正立同士で向き合わない、Bは正立同士で向き合う)
これをかなり意識と感情を込めて、相手のことをありありと思い浮かべながらゆっくりと回転させるかのように、相手のカードを正立化して行うのです。(相手の名前を言うのもよい)
重要なのはまさにカードを人間と見なすことと、繰り返し何度もやることです。
カードの力は思っている以上に強く、現実に働きかけることができます。
人間関係に悩んでいる方、一度試してみてください。
タロットを社会生活で活用する。
私は社会人としてはほとんど地方公務員をして過ごし、その間はタロットは全く関心がなかったので、実生活でも社会でも当然ながらタロットを活用することはありませんでした。
その後、タロットと出会い、公務員を辞めてタロットで生きていくようになった時、一時期アルバイトもしておりました。
いわば、その時はじめて実社会でタロットを活かす機会に恵まれたわけです。
私がまずやったのは、アルバイト先で覚えなければならない仕事の内容を、タロットカードを使って記憶させたことです。
何も道具がないままやるよりも、格段に早く内容を覚えることができました。
もちろん人間ですし、私も中年の域の年齢ですから、若い頃よりも暗記能力は落ちていますし、忘れやすくもなっています。
けれどもタロットのいいところは、カードには絵があり、つなげていくとストーリーと意味も存在しているということです。
一見無関係に思えるタロットと仕事の内容も、このタロットの絵と物語を利用すれば、年齢に関わらず、覚えやすくなるのです。
覚えやすいというのも重要ですが、それ以上に大切なのは、タロットをイメージするだけで、タロットに関連させて記憶した事柄を思い出すことが非常に容易になるということです。
次に、どの職場でも嫌なことがあったり、煙たい人間はいるものです。
それらをタロットカードに当てはめて考えることで、腹の立つこと、憤ることもワンクッション置かれ、冷静に考えることができました。
例えば、「ああ、この人は隠者の逆なのだな」とか、「悪魔になろうとしてなれずにいるなぁ」などその場で思うことで、自分の感情が柔らぎます。
また帰宅してからタロットを展開して、その人なり、その事柄なりを分析することで落ち着くこともできるのです。
さらにカモワン流の展開法ならば解決カードも出るので、どう対応すればよいのかもわかります。(たとえ自分でわからなくても、同じタロットを学ぶ仲間を作っておけば、リーディングの手助けもしてくれます)
実際、私の働いていたある職場で、大変うるさく理不尽なお客様がいらっしゃいました。非常に感情的にどなられて、それは結構堪えました。
この時は強気で出たほうがよいようにも思えましたが、タロットカードの展開ではできるだけ丁寧に、そして相手の事情を思いながら対応すべしと読めました。その方の背景もカードをリーディングすることでなんとなくわかりました。
そうして、タロットカードの通り、少しビビリながらも(笑)相手のことを考え、愛情をこめてその後対応したところ、最終的には穏和な状態にその人も変わられました。
タロットといえば「占ってもらうもの」という感じで、あまり実社会の場面では役に立たないと思えるかもしれませんが、このようにとても活用のしがいのある道具なのです。
これはほんの一例であり、まだまだタロットを実生活に役立てる方法や技術はあると考えられます。