リーディング技術・内容

タロットから見る基礎・土台の重要性

タロットというと、占いやスピリチュアルなイメージがありますので、自然、「」とか「」とか、視線もエネルギーの方向的にも「上」をイメージしがちですし、人によってはそちらに傾きすぎる性質もあります。


しかし大切なのは「上」を理解するためのしっかりとした「下」への注視、土台づくりです。


天(神)からのエネルギーを受けるには、相当強固な基礎・土台が必要なのです。


そのことを如実にカードの絵柄で表しているのは、カモワン版マルセイユタロットの「神の家」です。


このカードでは、天空から強烈な神の光・エネルギーが、レンガ積みの建物に降りてきています。


そのあまりにも強い衝撃で、ほかのカードの解釈では塔(建物)が崩れ落ちるかのような災難・災厄が起こるとも言われるほどの凶札になっています。(カモワン版ではカードに吉凶はありません)


しかし、カモワン流ではしっかりとした土台と建造物があれば、その神の光を受けきることができるので、文字通り、栄えある光、「栄光」として輝かしいことが起こるのだととらえます。


つまりは裏を返せば、基礎・土台ができていないと、大きなこともできないし、時には危険なこともありますよということになるのです。


ほかにもカードの中には、足下を固める、地に足をつけること、コツコツと積み上げていくこと、現実を見ることなどが象徴的にも、実際的にも語られているカードがあります。


たとえば、「皇帝」というカード。


カモワン版ではもっとも「現実」を表すカードであり、築き上げること、基礎(下)を大切にすることは絵柄の中の象徴でも語られているところです。


またアースという言葉があるように、電気的ともいえる天のエネルギーは、地中にアースすることによってバランスが保たれる(衝撃も吸収できる)ということがあります。


これもタロットカードで示されていることです。


「天」(方向)は意識の向上や知見の拡大を表すとすれば、「地」(方向)は意識の細分化、定着化、安定、知見の具体性、普遍性を示すと考えられます。


(エネルギー)もそれを取り入れる「人」(の意識、行動)によってバランスを取ることができるのです。


タロットリーディングにおいても、天と地のエネルギーをバランスよく取り入れる(調整する)ことは重要なことにもなってきます。



さて、人間の体でいえば、土台は足になります。それも直接大地と接する足裏は非常に大切な部分といえるでしょう。


タロットの理論を応用すれば、どんなところにもすべてのエッセンスが凝縮されていると見ることが可能です。大宇宙(の仕組み・調和)が人間にもあり、そのまた細胞にも宿るという概念です。


ならば、足裏にも全体を調和させる基礎があるということにもなります。

足裏から健康を見て、調整してくれる所があります。外反母趾解消の専門家でもある福岡の志賀さんのサロン、足裏バランス本舗Basicです。

院長の志賀さんは、先日、私のタロットリーディングをスカイプで受けてくださいました。

そのご縁でご紹介させていただきたいと存じます。

福岡だけではなく、全国から問い合わせのある人気の方です。女性には特にうれしい、はくだけでダイエットできるという靴下 も販売されていらっしゃいます。

興味のある方は是非コンタクトを。


誰もがドラマチックな人生を歩んでいる。

あなたは「自分なんてつまらない人間だ」とか、「私なんてしょせん何もできない凡人」だと思っていませんか?

あるいは「自分のこれまでの人生、いいこともなかったし、評価できることなんて何もない」と考えていたりしませんか?

私はこれまでタロットで人の人生を見てきました。

そして、これだけは言えることですが、誰一人としてその人生がドラマチックでなかったという人はいませんでした。

なぜそんなことがいえるのか?

私は物語やシナリオを書くことが趣味でもありました。

でも、自分で書いたものはちっともドラマチックではないのです。平凡なありきたりのものなのです。かといって、奇をてらうと余計に変になることもありました。

けれどもタロットリーディングで人様の相談をするようになってから、実際に「事実は小説よりも奇なり」だということを実感したのです。「奇なり」というよりも、すばらしいと形容したほうが正確かもしれません。


ドラマチックということは、印象的で感動的であるということです。


人の人生はすべてドラマチックなのです。誰でも自分が主人公になって、自分という人生の映画を、この世界という劇場・舞台で、自らは気が付かず、すばらしく演じているのです。


自分が映画や小説を見たり読んだりして、感動した時というのはどんな場合だったのか思い出してみるとよいでしょう。


それはいつも同じ事が起こって、楽しいばかりの話が続いていたものだったでしょうか?


いえ、違っていたはずです。


主人公に苦難が襲いかかったり、つらいことがあったり、反面それを乗り越える喜びがあったり、成果やサクセスを得た話があったりと悲喜こもごも、山あり谷ありのストーリーのほうが感動的だったはずです。


また自分ではそうだと思っていなくても、たとえばある人の平凡と思える一日をドキュメントしても、他人から見れば意外な驚きや楽しさ、すごさはあるものです。(関西では一般の人が結構、本職の芸人よりも強烈なギャグを飛ばすことはよくあります(笑))


あなたのご主人、奥さん、子ども、兄弟、両親、恋人、友人・・・みんなあなたには見せてない、あるい見えない苦労やドラマがあるのです。また彼ら自身も気がついてないドラマティックな人生を送っているといえましょう。


カモワン流のタロットでは、過去・現在・未来にわたってたくさんのカードが、流れるように展開していきます。それはタロットで上映された一種のあなたの人生のシナリオとドラマです。


これを見れば、皆さん本当にドラマチックな人生を送っていることが一目でわかります。


自分の人生はつまらないと思えていても、見方を変えれば皆、印象的であり、感動的なのです。


それを確認する意味でもタロットをする価値はあると思います。


さらに今度は、自分が主人公であることをここで自覚して、今まで無意識に演じていたものを意識的にし、自らシナリオ構成に参加していくことも可能になってくるのです。


あなたの人生はドラマチックであることを知りましょう。


タロット学習の基本。タロットは画像であり、映像である。

昨日は四国高松でのタロット講座でした。


合間に受講生の皆さんから誕生日のお祝いをしていただいて、とても驚きましたし、うれしかったですね。いやー、あんな風に外で祝ってもらうのは幼稚園以来かもしれません。(笑) 


自分の誕生日を祝ってもらうことは、自分が生まれた喜び、大げさにいえば生きる価値みたいなものを思い出す行事といえるでしょう。四国の皆さんありがとうございました。


さて話は変わって、タロットといえばカードであり、中身は絵(画像)でできていますよね。タロットカードの種類によっては絵のない白紙のカードもありますが、それも結局は自分で絵を描いていくものです。


タロットは画像だということ。まずこの当たり前のことを覚えておいてください。


次にタロットリーディングを行うとした場合も、やはり「絵」「画像」は大切となってきます。いや、画像といより映像やイメージです。


何のイメージかいいますと、リーディングの仕草・作法からはじまり、実際にどのようにタロットを解読し、クライアントの相談に乗っていくのかというリーディング全体の一連の流れのことです。


要するに、文章や言葉だけのものではタロット(リーディング)はなかなか理解できないということを言っています。


つまり、タロットを学習するには、どうしても自分の目で見て生で体験する必要があるのです。


それもできればたくさんの事例を見ることです。


もちろん、文章と画像で構成された事例本・解説本のようなものがあれば、それでも十分に勉強は可能でしょう。


しかしながら、そこにはライブの動きがありません。ライブの動きとは、たとえばリーダーとクライアントの間に交わされる会話、タロットを一枚一枚引いて、それを両者が見て感じる心の動き、反応・・・などです。


最初から書かれた文章・画像にはアクシデントのようなものがありません。読んでいる途中に文章や絵が変わっていくなんてことはないからです。


けれどもライブのものにはそれらに満ちています、練習とはいえ相手は生きているからです。


これが実践での臨機応変さにつながり、実際見たイメージは体験(身体感覚も記憶を補強します)とともに色濃く記憶され、タロットリーディングの全体像をつかむことに貢献します。


以前、通信教育でタロットを習われた方が、はじめて複数の人たちと練習をされた時、作法や感覚に大きなとまどいを感じたり、手順を誤解して覚えていた事がわかったりしたことがありました。これなどもライブや映像としての一連の動きを経験していなかったら生じたことです。


今後私も、特にマンツーマンの受講生の皆さんや、タロット実践練習の機会が少ない受講生の方々に向けて練習会を行って行きたいと考えています。


先生だけのものではなく、同じ学習者同士での立場で他人のリーディングを見ることは、励ましと共有感覚ともあいまって、様々な違った観点も味わうことになり、とても勉強になることなのです。


関西(に来ることが可能)の方で、カモワン流のタロットリーディングの練習を希望される方は、一度当方までご連絡ください。


※京都新聞文化センターの受講生の方は是非次の講座を受講されて、実践練習経験を積んでください。リーディングのイメージがつかめます。


タロットが読めない理由 頭が固い人のために。

タロットを学習していても、なかなかリーディングができないことがあります。


それにはいくつかの理由が考えられます。


まず大きくわけてふたつの理由が見つけられます。(ただし、ここで述べるものは、カモワン流の読み方やそれに関連することになります)


ひとつは、技術(テクニック)的なこと、

そしてもうひとつは、知識的なことによるものです。


どちらも不足していては当然ながらうまく読むことはできません。


しかしながら、このふたつ以前に、読めないことには大きな問題と理由があるのです。


それは「イメージ(想像力)」が欠如している(から読めない)」ということです。


正確にいえば、実はイメージする力はもともと誰しも持っているのですが、イメージしていることを意識することができていないといえます。


たとえていえば、映写機は回っていて映画を映してはいるものの、自分自身はその映画館の中に入っていないといえるものかもしれません。


つまり、イメージを引き出していない、イメージしている自分のイメージがとらえられないということです。


言わば、イメージの倉庫からある事柄に関連するイメージを棚卸ししてくる(取り出してくる)という一連の回路が(ルート)が未発達、あるいは使われず蜘蛛の巣がはっているかのようになっていると考えられます。


そこで、その回路をつなげ、開発して太くしていくと、イメージはかなり取り出せるようになります。その状態が「イメージがわくようになった」と感じていることなのです。


普段今の私たちの生活の中では、なかなかイメージする・想像するということをしなくなっています。情報にあふれ、イメージや想像をしなくてもすぐにわかるようになっているからです。


待ち合わせですら、今は携帯電話がありますから、たとえ約束の時間に相手が現れなくても、携帯などで連絡すれば理由は相手が説明してくれるでしょう。これが昔は想像力を働かせて、「どうして遅れているのだろう?」といろいろと類推していたものなのです。


また映像や動画も発達し、かつては文字から自分で頭でイメージしていたものも、今では簡単に誰かが(あるいは自分で)道具を使って視覚化してしまうという時代です。


というようなことですから、便利になればなるほど私たちはイメージ力・想像力を働かせないようになってしまうわけです。だから先述した「回路」が詰まるということにもなります。


ほとんど使わなくなっていた回路を再び活性化させるには、少し時間がかかります。頭が固いと言われる人、正しさばかりを追い求めてきた人、安全策をいつも求めてしまう人、まじめすぎる人などは特にそういう傾向にあります。


でも多かれ少なかれ、皆大人になればある程度の常識で固められて、自由な発想というものはできにくくなっています。


そういった固まってしまった頭と心に柔軟性を持たせ、さらにイメージする力の(イメージを取り出す)回路を開くためにタロットはとても有効なのです。


タロットリーディングがうまくできるようになればそれはそれでよいことですが、大切なのは「目的」だけではなく、「過程」にもあるということを覚えておきましょう。そうすればリーディングできずに気落ちするだけのことにはならなくなります。


タロットが読めない理由は段階的にももっといろいろとありますが、それについてはタロット講座等でまた説明していきます。


月のカードを他のカードとの関連で読む。

昨日は満月でしたね。


あいにくこちら関西では天気が悪く、雨が降っていました。全国的にもあまり天気はよくなかったようなので、は見えにくかったでしょうね。


タロットカードでも月のカード(名前もそのまま「月」です)があることは知られています。カモワン流での解釈としては難しいと思われる部類のカードでもあります。


これをリーディングする手がかりとしても以前にも何度か書いてきましたが、今日はまた違ったアプローチでお話してみたいと思います。


それはカモワン流のタロット絵図、タロットマンダラ縦列を意識して考える方法です。


タロットマンダラで「」のカードが位置するのは、最上段真ん中になります。これを縦に下へ降りていくと、次に「」のカード、そして「皇帝」へとつながっていきます。


この三枚の下降に至る過程はいろいろなものが示唆されていて、非常に興味深く、「関西カモワンタロット研究会」でも幾度もテーマに採りあげられてきた部分です。


ですが、今日は「月」をメインにして解説します。


月は太陽の光を受けて輝くように、私たちの想念が投影されます。まさに「」なのです。


ですからタロットカードが「心を映し出す鏡」のような存在であるとすると、月のカードはそれを表す象徴みたいなものといえます。


また投影するだけではなく、増幅していくこともあります。光が差し込んだ「鏡」をイメージしてみると、ビームのようにピンポイントで反射していく様がわかると思います。太陽よりも月が小さい分、凝縮されたビームとなるのです。


言ってみれば、想念の拡大と、反対に収れん(集約)が行われるということです。


鏡なのですから、良い想念ならばそのまま良いものが返り、悪いものなら悪いものがやはりそのまま反響します。そして重要なのはそれらが、「拡大、集約」されてくることもあるということです。


そのことを示すのが、次の「」であり、そして最終的な結果を示す「皇帝」なのです。


拡大して収れんしていくことは、イメージが次第に色濃くなってリアルになるということです。そうすると、イメージの密度が重くなり、物質化に近づいてくるというメカニズムもあります。


「力」は精神や心理のコントロール、皇帝は「地上」に降りる結果だと言ってもよいでしょう。ともに「拡大」を意味する象徴があるのもタロットのすごいところです。


余談ながら、神秘家のシュタイナーは、月は地球から分離したと述べており、タロットマンダラ月の縦列を見ると、それらを想像することもできます。(皇帝はもっとも「地上」や「物質」、「現実」を意味します)


結局、「月」は今ある思いがそのまま反映されるということがカギとなります。であるならば、今の想念をどう見つめるかが重要であり、これを変えていったり、コントロールしていったりすることで、現実に起こる(反映される)ことも変化するということになります。


「月」のカードに二匹の犬のような動物が描かれているのは、自分の心にあるふたつのものを映し出し、それらをどのように扱って、どう方向付けていくのかが問われているといえます。


もっと象徴の意味やカードの内容、カードを使った自分の心の見つめ方などを詳しく知りたい方は、是非マルセイユタロットを学ばれてみてください。


あなたの隠れている奥底の問題や、いい意味での潜在的な能力も「月」に投影するかのように、発見することもできるかもしれません。


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