趣味の縁 趣縁

とんでみましょう。

私は公務員を辞めています。


公務員を辞めるということは、皆さんの一般的なイメージでも、かなりもったいないことだと思われる方が多いでしょう。


確かに常識的にはその通りです。


公務員は副業が禁止されたり、いろいろと制約があったりしますが、その代わり身分は保障されており、やはり少々のことではクビにはなりません。


とはいえ、実際にはどこにいても苦労はあります。民間は民間なりの、公務員は公務員なりのつらさがあるのです。



結局のところ、どの道を選択するにせよ、人はそれなりの労苦は起こるよう設定されていると思います。


さて、そんな私が公務員を辞めて本当に良かったと思えることがあります。


それはいろいろな方と知り合えることができた(る)ことです。


特にタロットという世間一般からすれば一風変わったことをしておりますから(笑)、やはり出会える方も変化に富んだ方が多くなります。


公務員を続けていたら絶対を持つことはできなかっただろうと思える人が、本当にたくさんいらっしゃいます。それも全国(世界)規模です。


私は地方公務員をしておりましたので、どうしてもその「地方」限定のつきあい、しかも狭い公務員の範囲内というのがほとんどでした。


それが、今や年齢性別を超えて様々な人たちと知り合えたり、交流を持てたりしています。


縁が広がるというということは、それだけ世界が広がることであり、その分自分の可能性も広がり、文字通り自身の世界(内的も含む)も拡大することになります。


チャンスや才能を拓かせるのも、人とのご縁、モノとのご縁なのです。


ひとつところにこだわっていては、安定はあるかもしれませんが、自分の眠れる才能、本当の自分ともいうべき躍動する自分が眠らされたままになっているかもしれません。


何も安定を捨てなさいといっているのではないのです。いきなりリスクを冒すことは危険でもあります。


私とて、今でこそかろうじて生活はできていますが(^_^;)、公務員を辞めたあとは簡単に物事が進んだわけではありませんでした。


それでも普通に働きながらでも早くから安住せず、また年を取っても「もうやることもない」「年だから無理」とあきらめるのではなく、好奇心を持って自分の世界を広げていくとよいと思います。


いわばそれは、ほんの少しの勇気があればいいのかもしれません。勇気をもって飛び出る、あるいは飛び込むことです。


しかし「飛び入り」「飛び込み」は一時的には安定からの逸脱ですので、たとえ行動したとしても抵抗が働きます


多くの人はそれで恐れをなしたり、「やっぱり自分には合っていない、無理かも」と元に戻ってしまうのです。


そこで踏みとどまるか、継続するかが大きな変化のポイントだと言えます。


このことはマルセイユタロットでは「力」「吊るし」「13」と並べて続くカードに表されています。


そして「13」から「節制」(新しい自分、救済された自分)に至る過程で大切なのは、現実においての縁をつける行動なのです。


それがカードいうと「恋人」であり、これはまた「13」と関連するカードとなります。


人生は長いようで短いものです。いろいろな縁をあなた自身がつけてくことで、豊かさが訪れます。豊かさとはある意味、バラエティなのです。


言い換えれば「あなたが飛(翔)ぶことで、富んでくる」と表現できます。


類は友を呼ぶこと

タロットリーディングなどでも、口コミが起こりますと、当然ながら人を介して相談者が訪れるようになります。


口コミで来られる方の傾向としましては、同様の相談傾向の流れが続くということがあります。


簡単にいえば似た問題をもった方が多くなるということです。


ご夫婦の問題ならばご夫婦の問題が続きますし、恋愛結婚ならばやはりほかの人もその話になり、仕事のことならば仕事という感じです。


ただ、仕事と恋愛ということで、まったく分野は違うともありますが、根は同じであるという場合もあります。


それを見て私が感じるのは、人は同じ波動や波長の者が集まるということでしょうか。


俗に「類は友を呼ぶ」ということです。


ただ「類友」というと、何か悪い印象を持つ人もいるかもしれませんが、同じ成長のプロセスにいる(レベルや次元の違いはもちろんあります)仲間達だということで考えるとよいでしょう。


ある意味、同じような問題や悩みを抱えている人たちが集まることによって気づきや脱皮、改革が早まるように選択している(促されている)のだということなのかもしれません。


その観点からいえば、仲間は、まさにタロットの「月」の二匹の犬でもあり、「太陽」の二人でもあるということになります。


結局は人は自分の鏡であり、身近にいる友人や親しい人というのは、それだけ映りやすい鏡の人でもあるということになりますから、自分がどういったグループに属しているかによって、自分の今の問題も明確になることがあります。


よく「自分の波動を上げるには、つきあう人を変えるとよい」と言われますが、いきなり自分より上と思われる(成功していたり、運がよいと見える)人の中に飛び込もうとしても無理があります。


それはひとつには、波動のレベルが違いすぎるので、自分自身が苦痛になるということと、もうひとつは今の自分の問題を把握しないままに行こうとするので、危険が伴うからです。


たとえて言えば、エンジンが不調、もしくは普通車のエンジンのままでF1に参加するようなものです。


ですから、自分上がりたいから今の仲間たちから急に去るということではなく、「今の人たちといるのはなぜなのか」ということを自分で見つめる必要性があります。


そうすると、もっと次元が上の人と自然につきあえるようになってくるかもしれません。これは今の人たちを切り捨てるという意味ではありませんので注意してください。


いずれにしても、自分が今いる人たちと過ごすことが苦しくなったり、嫌になってきたりしたということは、波長が異なってきているということであり、極端に言えば自分が上か下かに変化しているということです。また、何らかの自分の変化や移行が促されていると考えられます。


結局今の自分の状況を知りたければ、自分の身の回りの人、つきあっている人を見れば自ずからわかるということになります。


しかしながらタロットの「太陽」のカードが示すように、内輪の世界に入ると客観視できなくなることもあります。グループ内ではわかりにくいということです。


一見和気あいあいの楽しい状態でいても、裏側には依存しあっている感情、傷のなめあい状態のようなことも隠されているので注意が必要です。


グループ幻想から脱するには、もうひとつの別の道具や人が必要なこともあります。


それがタロットであったり、コンサルタントやカウンセラーということであったりするのかもしれません。


タロットでつながる縁

4月5日京都、そして今日7日神戸と、カルチャー教室でのタロット講座が始まりました。お申込みいただきました方、ありがとうございます。


受講生の皆さん、ご質問もお気軽にしてくださいね。


さて、こうして何気ない町のカルチャーセンターでの講座へ参加したと思うかもしれませんが、私自身はご縁を得てマルセイユタロットをお伝えさせていただく気持ちには特別な想いあります。


日本ではタロットといえばウェイト版(ライダー版)がメジャーですが、徐々にマルセイユタロットの良さも広まってきているように感じます。


私の講座では、従来のタロット=占いという認識だけではなく、いわば人間性や人生の質を向上させていくためにマルセイユタロットを最大のツールとして活用していくことをお話しています。


タロット占いを気軽に学びに来たのに、なにやら壮大で難しいことを言われて面食らった(^_^;)方もいらっしゃるかと存じますが、この機会に遭遇されたこと、タロットを学びに来られたことに意味があるのだと感じてみてください。


それは、講座で説明しているような内容のこともあるのですが、それとは別に、かねてから私がとなえている「趣縁 」というものを作っていただく、つなげていただくためもあるのです。


趣縁というのは私の造語であり、簡単にいえば趣味や志向によって生ずる縁や集まり、交流関係のことを言います。


現代では地縁血縁は希薄になってきています。


また少し前、特に昭和までは社縁という会社や職場によってできる縁が濃かったこともありましたが、それも終身雇用の安定性の消失、仕事スタイルの変化なとでなくなりつつあります。


つまりは人とのつながりが普通に生きているだけで、昔よりかなり少なくなってきているのです。もちろんその分、人付き合いの面倒さも減っているという側面はあります。


とはいえ、今回起こった災害などを経験すると、孤独ではなく、助け合ったり、心を支え合ったり、または気持ちを述べ合ったりできる人の必要性を実感された方も多いかと思います。


家族や恋人、パートナー、今までの友人などもいらっしゃるでしょうが、やはり人とのつながりはいろいろな形でもっておいたほうがよいです。人は一人では生きていくことはできないのです。


こうしたことから、たとえタロットによる趣味の縁、趣縁であっても、仲間ができれば時には大きな自分の支えになります。


実はタロットの前では人は平等です。その人の職業や地位・性別・年齢などは関係なくなります。 

特に私の伝えるマルセイユタロットでは、その人個人の全体的な向上がテーマであり、また個人だけではなくあらゆる事柄の進化も重ね合わせることができます。


そうすると、必然的に自分の人生、人の人生ということを真剣に考えるようになってきます。


と同時に、タロットによって整理したり、客観視したりもできますので、まじめだけどユーモアも交えた楽しみの視点を持つこともできます。


そもそもみんなタロットカードでいえば「愚者」なのですから。(このことはタロットマンダラを知っている人にはよくわかるはずです)


関西にはカモワン版マルセイユタロットを探究する古くからの集まり、趣縁のチームがありますし、私の講座をきっかけにして、趣縁ができて勉強会をしたり、友人同士として普段の交流をされるようになった方もいらっしゃいます。


このような関係は家族や濃いつながりのある人とはまた別で、だからこそ利害関係や感情の偏りがなく、かえって自分のことを話したり、人の話を聞いたりすることができます。


何より同じタロットを学んだ仲ですので、タロットを使って語り合ったり、リーディングしあうこともできるのです。


京都でも、昨年からのカルチャーセンターで学ばれた方が、趣縁を広げられています。


タロットによる縁、それは偶然かつ気軽なようでいて、実はあなたにとって意味のある偶然(シンクロニシティ)なのかもしれません。


あなたがマルセイユタロットを手にして、仲間とともに学び始める時、改めて、「マルセイユタロットの世界へようこそ」となるのです。


※京都新聞文化センターとよみうり文化センター神戸での講座はすでに今期の募集は終わっています。次回は京都は10月から、神戸は7月から開講予定です。(その前から募集はあります)


縁。人と人との関係が響きあうもの。

昨日からまた大阪でタロット講座が始まりました。今回は自分主催のものではなく、他の方が中心となって企画されたものです。


私の場合はそういったタイプの講座の方が多いのですね。つまり受講生と私との間のつながりを取り持ってくれるが人がいるということです。


人と人との関係が介在するものならば、そこには縁が働いているといえますが、間に人が入ることで、さらに縁が縁を呼んでいるようにも思えます。


縁には何もしていなくても自然に、あるいは無理矢理にでも発動する縁と、自分が動くことにより生じる縁の二種類があると感じます。


そして、普通は前者のような自然縁みたいなものは少ないのではないかと考えられ、縁を広げるためには自らの積極的な動き、働きかけが必要だと考えられます。


縁によって広がる世界は、いいことも悪いこともあるでしょう。


しかしながら、おそらくはもしもカルマというものがあるとするのなら、それは人との縁によって解消したり、さらに発展させたりすることもできるのではないでしょうか。


もちろん人と関わったばかりにマイナスの行いをしてしまった(増やしてしまった)ということもあるでしょう。


けれどもたくさんの人と関係すればするほど、事態はそれだけ複雑(悪いことだけではなくいいことも増えていくこと)になってきますし、ひとつの行いでも多くの人に実施すれば単純に量的にも増加していきます。


さらに関わった人がまた他の人と関係することで、まるで格子が何重にもずれて重なっているかのように、多重の影響が多岐に渡って及ぼしあっているように想像できます。


ということは、ひとつの問題も多方面からの解決の糸口があるということですし、意外な人物や関係先からあなたに影響を及ぼすということも考えられるわけです。そこには打ち消しあい(相殺)もあるのではないかと思います。


だからこそ、縁によってつながり、関わり合う人の機会・時間は重要だと想定できるのです。


その時、人と関係することの恐れや不安、悪いイメージや態度を持っていると、やはりその影響力は音の響きのように多方面へと波紋のように広がっていくことにもなりかねません。


ネガティブなものはネガティブな音階を刺激して、共鳴していくと考えられるからです。


従って、なるべくなら人と関わる時はいいイメージを持ち、苦手意識や悪い先入観、恐れ・不安なども抱かないように接することが望ましいでしょう。


ただ人と接するのが怖い、傷つきたくないという人は、自分への過度のプライドを溶かしていくことと、少ない人数での相互の信頼感を醸成していくことも段階的には必要かもしれません。


その上で、どんどんと自分からの自力的な縁をつなげて行くと、あなたの世界は広くたくましく、それでいて柔軟なものに変化していくことでしょう。


タロットを習って、いろいろな人と知り合う。

私はもともと地方公務員をしていましたので、やはり業界的には狭い世界に住んでいました。


普通に働いていると自分が余暇に何か活動でもしないと、知り合うのは同じ公務員か、公的な関係の人ばかりということになっていました。


必然的に、自分に近い考え方の人との交流になります。


いえ、逆もいえます


同じような人たちとつきあっていると、自分もそれに慣れてしまい、同様の発想や物の見方しかできなくなってしまうのです。


結局、自分の常識は職場の人たちによって社会的には形成されるといってもよいかもしれません。


そして私は公務員を辞め、占いや癒しの世界に入りました。


すると、私の交際範囲はガラリと変わりました。


まず占いですから、知り合う方に女性が多くなります。そして年齢層もバラバラです。さらには全国的、いや時には国際的に知人が増えていきます。


公務員時代では決して出会えなかっただろうと思えるような、個性あふれる方々、すばらしい方々に出会うことができました。(これからも出会っていくことでしょう)


また自分のガチガチだった考え方も、多くの人と交流をしていく中で、様々なものにふれて化学反応を起こしていきました。


タロットを扱う効果とも相まって、自分の思考や感情は、以前とはかなり違った柔軟なものへ変化していったのです。


しかし、恐ろしいもので、自分が長くいた世界での常識、思考方法は根強く残ります。いまだ私の頭は公務員的なところがたくさんあると自覚しています。


しかし、それも悪い面ばかりではなく良い経験と蓄積だったこともあるわけですから、違う世界の方にはそれがまた意外なものに見えることもあるかもしれないのです。


私自身を例にしましたが、このようにタロットを習えば、一緒に習われた方や、あとで勉強会などに参加してタロット仲間との交流を行っていくことにより、今までとは違ったバラエティに富んだ人たちと交際を深めていくことも可能です。


だいたい、占いを習うということは、一風変わった人(笑)であったり、何か自分の人生で大きな変化や運命的なことを考えてみたいという転機にある人たちであったりすることが多く、人間的に味のある方々と重要な時期に出会えることにもなります。


もちろんこれは自分側においてもいえる(自分の転機に人と会う)ことです。


ですから今後の人生において、大切となる友人とも出会える可能性は高いといえます。


趣味のつきあいは、社会においての地位や職業的なものを超越します。いわば学生みたいなものです。ある意味、誰もが平等です。


今のあなたがどんな暮らしをしているかとか、どんな仕事をしているかなどはほとんど関係ありません。


ここに本当の心のつきあいが生じる理由があります。


日々の生活に平凡さを感じているあなた、タロットを習って趣味の縁、趣縁を広げ、変化と潤いを得てみませんか。



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