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ソウルカード、パーソナルカード。

これはカモワン流に限らず、どんなタロットでも使えるテクニックなのですが、「ソウルカード」「パーソナルカード」という、自分と関係の深いカードから考察するという方法があります。


「自分と関係が深い」というのは、この二枚のカードが生年月日から割り出せるからです。


すでにこのブログでも説明は詳しくせずとも、何回かはご紹介してきました。


ここで改めてこの二枚についてお話したいと思います。


ソウルカード、パーソナルカードは計算方法としては途中まで同じです。違いは、ソウルカードが一桁になるか、パーソナルカードが22以内に収めるようにするかです。


すなわち、ソウルカードは1~9の数を持つ九つのタロットカードのどれか(「手品師」~「隠者」)であるのに対し、パーソナルカードは「愚者」(22あるいは0と考える)~21「世界」までの22枚のうちどれかになるということです。


古代にはもともと数を神秘的な象徴(神の力や形の現れの方のひとつ)としてとらえる考え方があり、ユダヤの秘教カバラの流れを組むゲマトリア(文字を数値変換するもの)などとして、数秘術的なものが伝わっています。


さてふたつのカードが何であるのかは、タロット講座で詳しくご説明していますが、簡単にいえば、ソウルカードが「ソウル」という名前を持つように、自分の魂・コアの部分、あるいは内面の部分を表すのに対して、パーソナルカードは個性・性格・社会や人から見た自分など、外面の部分を受け持ちます。


いわば自分に与えられた今生のテーマみたいなものです。


しかしたった二枚とはいえ、なかなかに奥深いもので、最初は自分のソウルカードやパーソナルカードがなぜそれなのかといった疑問も出たりしますが、ずっと二つのカードと対面していくことで、「なるほど」と納得できる部分が必ず出てくるようになります。


そうすると自分でも気がつかなかった自分というものを発見したり、さらにはカードの探求と理解も深まったりすることになるのです。


ソウルカードとパーソナルカードは計算によって出すことができますので、ある種のパターンも現れ、例えば「正義」と「13」のタイプ、「手品師」と「恋人」のタイプ、「斎王」と「戦車」のタイプ、「月」と「皇帝」のタイプ、「法皇」と「運命の輪」のタイプなどといった決まった組み合わせで登場します。


従って占いやリーディングでの人の性格や傾向の分析にも使えます。むしろ、その使い方のほうが楽しいかもしれません。


このカードのことを習った方は、パートナー、家族、友人など、自分の身近な人たちについて調べることにより、意外なつながりがあることにも驚かれています。


中にはたくさんの人のデータを調べ、相性や性格のパターンなどを推測して活用されていらっしゃる方もいます。


顧客を持つお仕事の人は、ちょっとした占いに使えますので、生年月日をお伺いしてお客様にお教えしてあげるのも面白いかもしれません。


また「イヤーカード」というのもあり、これは自分のその年の課題などをあるカードによって象徴させるものです。


やはりこれも自分の生まれた月日(年は使いません)で計算します。これによってタロットでも「年運」的な流れも見ていくことが可能になります。


ソウルカードやパーソナルカード、さらにはイヤーカードも、本当は自分とカードとのつながりをつけるための窓口として使うものなのですが、実際には「占い」としても使いやすく活用できる方法なので、パフォーマンス的にも知っておいて損ははない技法だといえるでしょう。

なお、私のHP では毎月、ソウルカードアドバイス として、ソウルカードナンバーによりその月のテーマや傾向、対応策などを書かせていただいております。(もちろんタロットリーディングしたものです)


興味のある方はご覧くださいませ。詳しい計算方法も載っております。


さらにもっと知りたい方は、タロット講座を受けていただくと楽しく理解できます。


定食生活、定食人間。

以前、ある知人にこんな人がいました。


彼と一緒にごはんを食べに行こうとお店に入ると、彼はメニューをろくに見ようともせず、いきなり「今日の定食」を注文するのです。


そして服を買うのもひとつの店で、マネキンにかかっているモデル一式を買います。あるいはスーツか、ワゴンにある、すでにセットになって包まれているものを選びます。


メガネを買い換える時も、レンズとフレームが一組になって店が売り出しているものを選択します。


旅行に出かければ、バックツアー。音楽CDもベスト版を購入...


とにかくお手軽、便利、相手が用意してくれているものをそのまま受け入れてしまう人でした。


手堅いといえば手堅く、大きな失敗もないかもしれません。


そんな彼を今笑った人もいるでしょう。でも私も含めて、多かれ少なかれ、彼と似たような部分は誰しもあるものです。


人は特別に意識すること以外、普段はスイッチを切っているかのようにオートマチックに進むことを望みます。というより、無意識にそう行動しているともいえます。


それはそのほうがであり、余計なことに意識を集中して時間をロスしたり、エネルギーを消耗したりするのを避けているわけで、いわば生きるための本能的な処世術みたいなものです。


しかしながら、それは油断していると次第にオートマチック機能が拡大していきます。


特に現代はありとあらゆるものにあふれ、だからこそ逆に選択が容易なように便利なものが用意されています。または思考停止しても選択できるように導かれます。


ですから私たちは、ややもするとその仕組みに慣らされ、「ああ、面倒」ということで、ついつい考えることをやめてしまうようになります。


そうなるとロボット化が進み、目の前にすばらしい道具や材料があっても使いこなすことなく、ただの無機質な景色として日常に溶け込ませてしまいます。


これはタロットでいえば、「手品師」が技も道具もあるのに工夫しようとせず、ただマニュアルに従ってこなしていくだけの「日常」だといえます。


それでは目の前の手品を見に来ている観客を引き留めることはできず、多くの他の店の中に埋没してしまうでしょう。いわば個性も魅力も磨かれないということです。


カモワン流のタロット絵図、タロットマンダラでは「手品師」の列の一番上は「悪魔」であり、悪魔は人々を魅了する独創的ともいえる個の力を持っています。


特に自分で仕事を興したい、好きなことで稼ぎたいという方には「悪魔」の力は必須です。それを培うためにも、まずは定食生活から徐々に脱していく意識的作業が必要なのです。


例えばこれからはお店に入ってもなるべくアラカルトを頼み、できれば食べたいものをイメージしたら、一軒のお店で済ますのではなく、何軒かにわけて味わうのも個を鍛える訓練になるでしょう。


一緒に来た人に合わせるとか、注文に時間がかりそうだからと遠慮などしていたら、またまたオートマチック人間に逆戻りです。


まあ、とはいえ、何事もバランスが大事ですから、度が過ぎる個の発揮は単なるわがままにしかなりませんから、それも注意が必要ですね。


定番を超える

少し昨日の 続きような話になります。


何事も知識を入れるということは、最初は誰かに教えてもらうか、独学でもとにかく学ぶことをします。


独学の方法でも本や情報など、すでに世の中に現れているもので学んでいくことでしょう。


そしてやはり定番とか決まった形のものから入るのがセオリーとなります。


しかし、ずっとそのような「定番」のままではマンネリになりますし、発展性やオリジナリティが出ません。


そこで、師匠を超えたり、自分がオリジナルとなるために既成の枠を壊す必要に駆られます。(いわゆる「型破り」です。「型破り」ついてはタロット学習を例に、この記事 でも語っています)


けれどもどこで壊すのかは難しいところです。中途半端なままではいつしか過信につながり、最終的に自分自身を根本から壊しかねません。(他人から壊されるといったほうがよいかもしれません)


それでも、これまで習い積み重ねてきた定番のものを捨てるくらいの気持ちでないと、次の段階には行き着かないものです。


それは本当は捨てるのではなく、消え去ったように完全に自分の中に身に付いた状態ともいえるでしょう。


もはやこれまでの技術や方法を特に意識することがないような状態になった時、破壊と新しい自分に向けての再生の時期が来たと考えられるでしょう。


逆に言えばしっかりと定番は繰り返され、十分に自分の中に浸透してこその次の段階に至るのだということです。


さて、ここまでお話したことは、実は昨日もふれた「タロットマンダラ」の第5列(「法皇」の列)に関係することです。


昨日とは違うのは、マンダラを単に縦ではなく、横や斜めにも活用して考察することができるということです。


「法皇」は定番の学習、その上の「吊るし」はその熟成と浸透を意味します。そして「吊るし」の横には「13」があり、それが定番の破壊と再生につながります。


また自分を過信して中途半端に自信をつければ、「吊るし」や「13」と関係する「悪魔」につながってしまいますし、「吊るし」の逆世界ともいえる「世界」のカードのネガティブな部分にとらわれたりもします。


今回述べているのは、最終的に習ったものを超えるためには定番やセオリーを破壊する時がやってくること、そしてそうしたことは、陥りやすいわなも含めて、タロットマンダラで縦横無尽に説明できるということです。


タロットマンダラの使い方

今日はカモワン版マルセイユタロット(通称カモワンタロット)特有の、「タロットマンダラ」と呼ばれる絵図についての話です。


このブログでも何度も登場しているタロットマンダラですが、習い始めの頃は「そんなに重要なものなの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。


ですが、カモワンタロットをやればやるほど、このマンダラのすごさに気がつきます。


しかし最初の時分は一枚一枚の意味を理解するだけで大変なので、ましてや22枚がそろっている絵図の特別な関係などを考察するまでの余裕がないというのが正直なところかもしれません。


初級者はマンダラの横のつながり(タロットの数の順番)を追うことに注意を向けます。もちろんそれは大切なことです。タロットマンダラは本来、数の順番と道筋に重要な意味が込められているからです。


それでも、慣れてくれば、マンダラを縦のラインで見ていくことをお勧めします。


つまり、タロットの数でいえば「1,8,15」「2,9,16」「3,10,17」「4,11,18」「5,12,19」「6,13,20」「7,14,21」という三つのグループが7つということになります。


それぞれに共通したテーマがあるのです。


では実際に、先日書いた記事をもとに、このラインにあてはまることをお見せいたしましょう。


まずこの記事 を開いてください。


記事はタロット講座のタイプをお話したものです。タロット講座の学習形式ですね。


ここで分類されているものは、「1.マンツーマン 2.友人同士 3.面識ない人たちが複数」というものです。


タロット(大アルカナに)において「講義」や「セミナー」「講演」を色濃く象徴するのは「法皇」です。そこで、タロットマンダラにおいて「法皇」のある位置の縦のラインに注目します。


すると上に「吊るし」、さらにその上に「太陽」があることがわかります。それぞれ描かれている人物を見ますと「吊るし」は一人で吊るし状態の人、「太陽」は仲間のような二人の人物がいます。


出だしの「法皇」も人物として見ると、「話をする一人の人物とそれを聞くその他複数の人物」という図式が発見できます。


これらを先述した「タロット講義の分類」に当てはめますと、「法皇」は3になり、「吊るし」は1、「太陽」は2になることがわかると思います。


結局、タロットマンダラの「法皇」の縦ラインによって講義形式も象徴されていたのです。


こうやってマンダラを活用していくと、あらゆるものがマンダラに表されていることがことがわかってきます。


そして逆にマンダラを見れば、物事をうまく整理したり、見えない法則を推測したりすることができるようになるのです。


占いを学び、自信をつける。

今まであまり目立たない人生だった。

これまで人から評価されたことがほとんどなく、自信が持てない。

大それた意味ではなく、人の役に立ちたいと思っているけれども、自分にはそんな力はない。


そのように感じていらっしゃる方はいませんか。


もしかすると、そんなあなたはタロットを学ぶとよいかもしれません。


まず占いができるようになります。


それがどうした? それが何か?と思うでしょう。


でも「占い」と言ってもバカにはできません。


「占い」はいわば、われわれの意識している日常のものとは異なる知識と体系であり、百歩譲ってそんな代物(知識体系)ではないとしても、普通の人が知らない観点と感性を持つことができます。またパフォーマンスとしての要素もあります。


つまり、「占い」ができるだけで、他人とは違うある種の個性を持つことができるのです。


また男性には偏見があるかもしれませんが、女性は占いにはあまり抵抗がありません。それどころか占いをうまく利用して、自分の人生に有意義に活用されていらっしゃる方も多いです。


となれば、もしあなたがタロット占いができるということになれば、みてもらいたいという女性の方も出てこられるでしょう。


何も最初からプロとか見知らぬ人が占えるようになることを目指さなくても、普通に趣味として身近な人を占えるようになれば、自ずと注目されるのです。


そして、タロット占いに親しめば親しむほど、あなた自身も力が増してきます。


「へぇー、すごい、こんな(占い)ことができるんだ」「なんでそんなことわかるの?」「アドバイス役に立ったよ」 こんな言葉がかけられるようになると、きっと自信もつくことでしょう。


もちろんそれはタロット(占い)の力もありますが、あなたが学び、実践して「人を占った」結果であることに間違いはありません。これはあなた自身の行為なのです。

最初は「占い」自体の評価から始まるとしても、やがては本当にあなた自身の評価と自分の自信へとつながっていきます。


なぜなら、少しずつでも人から評価されるようになると、それは自分の力となってほかの面でも今までより強く生きられるようになっていくからです。


現代人は本当にあまり人から賞賛されたり、いい評価をされることは少ないのです。それだけにひとつの技術や知識の側面からでもよい評価を受ければ効果は大きく、トータルなもの(人間としての自信)へと変容させていくことも可能となります。



そして自分が強くなればなるほど、また占い自体も強くなり、人によい影響を与えられるようなものに変化していきます。その時は本当に人助けというレベルになっているかもしれません。


気がついてみれば、占いをきっかけにして、あなたはまるで今までの自分とは違った人間に変わっているでしょう。


占いという特技をもって、自分に自信と個性をつけていきませんか。


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