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願いを叶えるためには

「こうなるといいのになぁ」「あれが叶うといいなぁ」「あの人とつきあえると楽しいのに・・・」など、人にはいつも願望があるものです。


ここで、もしその願い事が叶ってしまったら、あなたはどうなっているかを想像してみましょう。


ほしいと思っているものが実際手に入った。こうなりたいと思っている状況が実現してしまった。


この時、それがなかなかイメージできないという人は、その願望が叶うのもちょっと遠いことなのかもしれません。


人はイメージができないことにはなかなか現実感を持つことができないからです。


それはさておき、一応イメージもできたとします。


しかし、願望が叶った次のあなたの行動や目標を、具体的に想像することはできますか?


もしかすると、困ったことに願った通りの状況になると、新たな問題が発生しそうに感じたり、「あれ、こんなこと私は願っていたのかな?」と疑問が生じたりするかもしれません。


例えば、あの人とつきあいたいと思っていて、恋人同士になったことが想像できたとしても、次にどんな風にその人と過ごし、充実した二人の時間を創造していくことができるのかということが、ほとんど思いつかないということもあるでしょう。


また好きな仕事をする場所を得たいと思っていて、それを持つイメージはできたものの、そこからどのように自分はお客さんと接し、事業を発展拡大させていくのかということを想像することができないということは比較的よくあります。


いってみれば、実現したその次の段階のイメージをどう具体的に持つことができるのかが、願望を叶える時に重要ではないかということです。


なぜならば、その次まではっきりとイメージすることができたのなら、もうすでにその前のことは心理的には叶っているに等しく、想像上では過去のことになっているからです。


実は私自身、ある願望のことでそれに気付いて、ちょっとあせっています。(^_^;) 


願っていたことが叶いそうになって、いざそれが実現したあと、自分はどう効果的にそのことを活かせるのかということがイメージできていなかったのですね。


タロットカードで「女帝」というカードがありますが、この絵柄の人物はカードの順番でいえば、次の「皇帝」を見ています。(カモワン版マルセイユタロットの場合)


「女帝」はアイデアや発想を思いつく人でもあり、その目は遠く次を見据えています。そして先述したように「皇帝」を見ているともいえます


「皇帝」は現実を示唆するカードです。


ということは、「女帝」は次なる現実性の「皇帝」の段階もすでにイメージしており、「女帝」が着想することで生み出される新たな創造力も、「皇帝」の場面である実現した後にまで及んでいるのかもしれません。


願望実現には、このように、さらに願いが叶った後のイメージを持つことも大切だと思えます。


「変える」よりも「付け加える」

自分の(認識している)世界は、自分の入れる情報によって再構成されている世界ではないかと思うことがあります。


昨日 もタロットリーディングの展開から特徴を発見するためには、今までの知識や注目方法では決まった形しか出ないということをお話しました。


これと同様に、私たちは普段、目の前の膨大な情報や出来事から、自分に関係させたいと思えるものだけを抽出しているので、自分の意識や情報の選択方法が変わらない限り、自分の人生にもなかなか変化は及ばないと考えられます。


よく変わり者が大きな改革を成し遂げたり、偉大な成功を収めたりするのも、タロットでいえば「愚者」として通常の常識や価値観からはずれているために、普通の人が見えていないものに着目することができたからと想像できます。


ところで、「シンクロニシティ」という「偶然の一致、偶然のような必然性」を意味する言葉があります。


これも誰もが気がつく明らかなメッセージとしてとらえられることもありますが、実のところ、これまで意識しなかった事柄に注目するようになってはじめて、「ああ、これとこれがつながっていたんだな」と気がつくことが多いものです。


この記事でも述べました が、自分の認識する世界を変えるためには、自分自身の価値観、エネルギー、次元を変える必要があるわけです。それにより、今まで見えてこなかったシンクロやメッセージを発見することにもつながっていくでしょう。


とはいえ、なかなか自分のこれまでの意識を変えることは難しいものです。


そこで「変える」ことを行うよりも、「加える」という作業をしてみることをお勧めします。


「変える」ことは、これまでのことを削除したり、整理統合したりする大変なエネルギーがいります。


けれども今のもの(考え方)は今のものとして置いておき、別方向から見るという新たな観点を付け加えると、案外「変える」よりも楽な場合があります。


これは簡単にいえば、表だけから見ていたものを裏から見るとどうなるのかという視点を新たに持つということです。


例えば今まで自分の心だけ見ていた人は、相手の心(相手は何を思ってこうしているのかということ)も意識するようにします。


ほかにも、結果だけではなく過程を見る、女性なら男性はどう思うか考えてみる、することだけではなく、やらないで済む方法はないかと思考してみる、スピリチュアルという視点を持ってみる・・・実はいろいろとあります。


新しい観点をつけ加えるには、やはりタロットを学ぶことをお勧めします。


タロットを知ると結局「変える」ことにもつながりますので、一挙両得でもあるのです。


タロットの展開からメッセージを見つけるための準備

カモワン流のタロットリーディングは結局のところ、展開されたカード群の中からある種のメッセージを見つけ出す作業だと言ってもよいでしょう。


これはいわば、たくさんの埋もれているものの中から、特徴ある事柄を発見するということになります。


もちろんだからこそ、誰が見てもはっきりと「これは」と思えるものはタロットからのメッセージだと考えられます。


しかし、そうそういつも目立つものが現れるわけではありません。


そして、あなたの意識や注意の向け方が、これまで普段過ごしてきたような平凡なものであったのなら、やはり誰の目にも明らかなものしか映りにくいでしょう。


従って、日常とは異なる特別な知識や意識による注視がカモワン流のリーディングでは必要となってくるのです。


これを例えで表現しましょう。


あなたが仕事に行くための、いつものルートを通っていたとします。


普段のあなたなら、頭の中はあまり何も考えていないか、今日の仕事の内容や予定などで占められているかもしれません。


ところが今日のあなたは、昨日やっていたテレビ番組を思い出していました。


その番組では、「人は歩いている時の手の握り方によって、性格がわかる」ということが紹介されていたのです。


するとあなたは、歩いてる人たちの手の様子を自然と見てしまいます。


「あ、あの人は手を堅く握りしめているよ、おっ、この人は手を広げてブラブラさせているな、だったら性格は・・・」


という具合です。


今までは通勤する人たちの手の動きなど注目したこともありませんでしたが、今日は気になって仕方ありません。なんだか今日は、いつもとは違う出勤日となりました。



このように人は意識しないと日々あふれる情報を顕在(意識)的にキャッチすることはできません。


また、意識することは思考につながりますから、思考の根拠になる知識や情報、感情の動きがないと目の前のことに頭は働かず、ただ流れていくばかりとなります。


ですから逆に言えば、新しい知識や考え方によって、今まで気にもとめなかったことが新鮮なものとして目にとまるようになるのです。


タロットリーディングも同じことです。


最初は目立つこと、わかりやすいものをメッセージとして抽出していきますが、知識や自分の意識が変わっていくことで、新たな視点を持つことになり、展開からこれまでとは違ったメッセージを見つけ出すことが可能になります。


視点が異なるという点では、リーダー(タロットを読む人)とクライアント(相談者)でも違いがあります。カモワン流のタロットリーディングが相談者との共同作業でリーディングを行っていくのにも、ここにひとつの理由があります。


図柄の象徴を知り、意味を学習することや知識を深めていくことの意味も、リーディングの分野においては、このようなことに理由のひとつが存在しているといってもよいでしょう。


出会いのシチュエーションはその後にも影響する。

恋愛において、出会いの力を高めるセミナーや教えは世にたくさんあると思います。


そうして出会い力がUPして、恋愛対象の相手と出会っていく機会が増えていくことはとてもよいことですよね。


さて、ここでちょっと注目してほしいことがあります。


実は知り合ったその場所ときっかけが、その後の二人の関係を示唆することがあるのです。


極論すれば、二人の関係は出会った場所か、出会うきっかけで決まるということです。


まあ、言い換えれば二人の縁を取り持つものが、その後の二人の関係を暗示するというものでしょうか。


例えば出会いは飲み屋だった場合。


以後、お酒や食べ物、お店、外食などが二人のつきあいに何らかの形で登場してきます。


また職場で知り合ったというケース。


職場が良きにつけ、悪しき付け、二人の関係に影響を及ぼします。転勤や転職等で、その職場をどちらかが離れることになると関係に危機が生じやすくなります。結婚後も何かとその職場の影響が見え隠れします。


誰かの紹介で知り合った場合。


その紹介した人の仕事や性格、立場などが関係してきます。


旅先で出会ったというケース。


旅が核ですから、どちらかの新しい旅で別れることもありますし、二人が旅行をモチーフにした人生を楽しむことも考えられます。


趣味で知り合ったという関係。


当然趣味で盛り上がりますし、趣味的なことで二人の今後の生き方が決められることもあります。



その他、最初の二人の関係したシチュエーション(物理的・心理的)も、その後に響いてきます。


劇的だったのか、穏やかだったのか、肉体的・官能的だったのか、精神的・純粋であったかなどのことによって、それからのつきあい方、楽しみ方も同じような形で継続されがちになります。


場所と状況、二人それぞれの気分と引き合う同じ雰囲気、要望とが両者を引き寄せ、ある瞬間にタロットでいえば「恋人」カードのエロースの矢によって恋に陥るのだと想像できます。


その時の火花の記憶が、あとの二人の関係にもくすぶり続けるのでしょうし、興奮と刺激が去ろうとしている時に、再着火するかのように同じようなことを再現させるのでしょう。


だから、最初の出会いの影響があとにも続くのだと考えられるのです。


ということで、望む関係のためには、好ましい状況や場所を選択するのも大切なことになってくるのです。


タロットカードとキャラクター

タロットリーディングを上達させるには、常日頃からタロットカードと世の中の事象を当てはめて考えていくのがひとつの方法です。


もともとタロットは象徴としての働きがありますので、基本的な意味を理解しておけば、当てはめることはそう難しいことではありません。


その中でも比較的簡単で効果的なのは、人物を大アルカナカードで考えてみることです。


特に、小説や映画、ドラマ、アニメなどに出てくるキャラクターはとてもやりやすいと思います。


なぜならば、タロットカード自体、人間が心の奥底で考える典型的なキャラクターのタイプを表しているからです。それは、いわばあまたいる人類の「元型」たちです。


ですから当然、創作で登場する人物たちも、そうした元型に基づいて生み出されていると想像できるのでタロットカードに当てはめやすいと考えられるのです。


この作業は第一に、カードとあなたの距離を近づけます。


「なんだ、このカードって、このキャラクターのことじゃないの!」という新鮮な驚きを感じ取ってください。


第二に、自分自身を分析する機会が与えられます。


大アルカナ22枚は結局自分の中にある分身のようなもので、世に創作されているキャラクターをカードにあてはめて見ていくことによって、自分がひかれがちな人物、毛嫌いする人物などを改めて観察することになり、自分の中の傾向を推し量ることができます。


第三に、やはりリーディング時にカードの人物像が浮かびやすくなり、相談相手の表面だけではない実際の部分や、眠っている能力などもわかるようになってきます。


ところで、カードにあてはめる時、22枚のうちの一枚にきれいに人物が収まらない場合もあります。時には複数のカードで一人の人物を表すほうがピッタリということもあります。


その際は、複数のカードでの共通点と異質点を見ておくとよいでしょう。実際の人間は輻輳した心理を持ち、ある意味、多重性のキャラクターだといえるからです。その前提がリーディング時に役立ちます。


またカードの正逆で一人の人物を見ていくのも面白いでしょう。そうすると、大アルカナだけで22枚×2=44通りのキャラが出てきます。


ただし、これはあくまで22枚の裏返しであり、表裏は一体であることも常に認識しておくことです。


つまり状況によって特徴的にある元型や典型的なタイプがその人に現れるのであって、完全にひとつ型のみの人間はいないと思ったほうがよいでしょう。


ということは、今のあなたがあるタイプだとしても、別の可能性も秘めているということであり、伸びしろがないとあきらめるのには早いのです。


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