メッセージ

硬軟・緩急

ずっと根を詰めて作業したあと、ゆっくり休憩。遊びすぎたなと思うと一生懸命働く。このように自然と人はバランスをとるようにできています。夢中になっていると気づきにくいものですが、集中していることに苛立ちや小さなミスが出た時、逆に、のんひりしている時に退屈だなあと感じ始めた時、それが硬軟・緩急の切り替えタイミングを示しています。人生はタイミングと選択の連続でできあがっているものです。


ワルになる

自分に厳しくすることも時には必要ですが、自分の中にある決まり事をあまりにタイトにしてしまうと、自らの首を締め付けることになります。さらに、自分の内にあるパターンを破ることが、罪悪感としてとらえられてしまうのはもっと危険です。自分のタガをちょっとはずしてみましょう。悪いことのように思えたことも、一段上からながめてみると、案外大したことではないものです。「少しずつワルになる」ことは、余裕を持つ秘訣のひとつです。


自分にできるシンプルなことから始める

目標が壮大すぎたり、やるべきことが多すぎて、途方に暮れてしまうといったことはあります。そんな時は、とにかくまず第一歩としてとりかかれることから始めればよいでしょう。全部の部屋を一度に掃除するのは大変でも、「今日は自分の机の上だけ片付ける」とすれば、気が楽になってきます。そして、それができた時は、どんな簡単なことでも一歩踏み出せたことに、自分で自分を評価しなくてはなりません。たとえ計画したことができなかったとしても、今度はもっとシンプルなものに変更すればよいだけです。


話す相手を選ぶ

自分の夢や希望、あるいは企画などを人に話すときは注意しなければなりません。必ず「それは甘いよ!」「こんな時はどうするんだい?」などと、なんでも批判する批評家がいて、せっかくの自身のモチベーションが下がってしまいます。自分の夢を是非実現させたいと思っているのなら、そういった人物には語るべきではありません。その企画が独創的であればあるほど成功の可能性も高い反面、批判家には格好のたたき材料となります。なぜなら、批判家はスペシャルな観点からではなく、一般・平均化した視点から述べるからです。
しかしながら、企画を文章化したり、文面に表す時は、そうした人の意見も参考にするとよい場合もあります。文章は結局、独りよがりではなく、他人が理解し、他人に訴えなければならないものだからです。ですから、話す時は相手を選び、書く時は多くの人に読んでもらうことです。


想像力に均衡を

心を惑わせる対象があり、そのことをを思い続けると、余計に想像力は幻想となり、幻想が肥大化していきます。想像力も一種のエネルギーと考えますと、思いを入れることは、対象にエネルギーを与えていくことになり、それが良きにつけ悪しきにつけ、必然的にパワーを持つことになってしまいます。ですから、考えないこと、考えをストップすること、また想念のエネルギーを運動エネルギーに転換すること=単純に運動すること、などで惑いの肥大化に歯止めをかけることもできるのです。何事もバランスです。


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