メッセージ
正しく誠実に
自分の中にやましい面や、公明正大でないと思う面が少しでもあると、思い切った行動、自信にあふれた態度というのは示しにくいものです。しかし、人間誰しも、「私はすべて正しく生きています」と堂々と宣言できる人は少ないものです。それでも、なるべく内外ともに誠実な自分を作り上げていくことが、自信と誇りを形成する大きな要素となります。
自分の容量を上げる
もっと自分は教えてもらえるべきでは・・・伝えられるべきでは・・・と考えていても、あなたはあなたのレベルに応じたものしか受け取ることができません。自分のレベル以上のものを無理に入れてしまっては、消化不良を起こします。知識や教え以外でも、物質的にも現状の許容量を越えるには、自らの内外のレベルをあげ、容量を大きくするしかないのです。
硬軟・緩急
ずっと根を詰めて作業したあと、ゆっくり休憩。遊びすぎたなと思うと一生懸命働く。このように自然と人はバランスをとるようにできています。夢中になっていると気づきにくいものですが、集中していることに苛立ちや小さなミスが出た時、逆に、のんひりしている時に退屈だなあと感じ始めた時、それが硬軟・緩急の切り替えタイミングを示しています。人生はタイミングと選択の連続でできあがっているものです。
ワルになる
自分に厳しくすることも時には必要ですが、自分の中にある決まり事をあまりにタイトにしてしまうと、自らの首を締め付けることになります。さらに、自分の内にあるパターンを破ることが、罪悪感としてとらえられてしまうのはもっと危険です。自分のタガをちょっとはずしてみましょう。悪いことのように思えたことも、一段上からながめてみると、案外大したことではないものです。「少しずつワルになる」ことは、余裕を持つ秘訣のひとつです。
自分にできるシンプルなことから始める
目標が壮大すぎたり、やるべきことが多すぎて、途方に暮れてしまうといったことはあります。そんな時は、とにかくまず第一歩としてとりかかれることから始めればよいでしょう。全部の部屋を一度に掃除するのは大変でも、「今日は自分の机の上だけ片付ける」とすれば、気が楽になってきます。そして、それができた時は、どんな簡単なことでも一歩踏み出せたことに、自分で自分を評価しなくてはなりません。たとえ計画したことができなかったとしても、今度はもっとシンプルなものに変更すればよいだけです。