月のカードを他のカードとの関連で読む。

昨日は満月でしたね。


あいにくこちら関西では天気が悪く、雨が降っていました。全国的にもあまり天気はよくなかったようなので、は見えにくかったでしょうね。


タロットカードでも月のカード(名前もそのまま「月」です)があることは知られています。カモワン流での解釈としては難しいと思われる部類のカードでもあります。


これをリーディングする手がかりとしても以前にも何度か書いてきましたが、今日はまた違ったアプローチでお話してみたいと思います。


それはカモワン流のタロット絵図、タロットマンダラ縦列を意識して考える方法です。


タロットマンダラで「」のカードが位置するのは、最上段真ん中になります。これを縦に下へ降りていくと、次に「」のカード、そして「皇帝」へとつながっていきます。


この三枚の下降に至る過程はいろいろなものが示唆されていて、非常に興味深く、「関西カモワンタロット研究会」でも幾度もテーマに採りあげられてきた部分です。


ですが、今日は「月」をメインにして解説します。


月は太陽の光を受けて輝くように、私たちの想念が投影されます。まさに「」なのです。


ですからタロットカードが「心を映し出す鏡」のような存在であるとすると、月のカードはそれを表す象徴みたいなものといえます。


また投影するだけではなく、増幅していくこともあります。光が差し込んだ「鏡」をイメージしてみると、ビームのようにピンポイントで反射していく様がわかると思います。太陽よりも月が小さい分、凝縮されたビームとなるのです。


言ってみれば、想念の拡大と、反対に収れん(集約)が行われるということです。


鏡なのですから、良い想念ならばそのまま良いものが返り、悪いものなら悪いものがやはりそのまま反響します。そして重要なのはそれらが、「拡大、集約」されてくることもあるということです。


そのことを示すのが、次の「」であり、そして最終的な結果を示す「皇帝」なのです。


拡大して収れんしていくことは、イメージが次第に色濃くなってリアルになるということです。そうすると、イメージの密度が重くなり、物質化に近づいてくるというメカニズムもあります。


「力」は精神や心理のコントロール、皇帝は「地上」に降りる結果だと言ってもよいでしょう。ともに「拡大」を意味する象徴があるのもタロットのすごいところです。


余談ながら、神秘家のシュタイナーは、月は地球から分離したと述べており、タロットマンダラ月の縦列を見ると、それらを想像することもできます。(皇帝はもっとも「地上」や「物質」、「現実」を意味します)


結局、「月」は今ある思いがそのまま反映されるということがカギとなります。であるならば、今の想念をどう見つめるかが重要であり、これを変えていったり、コントロールしていったりすることで、現実に起こる(反映される)ことも変化するということになります。


「月」のカードに二匹の犬のような動物が描かれているのは、自分の心にあるふたつのものを映し出し、それらをどのように扱って、どう方向付けていくのかが問われているといえます。


もっと象徴の意味やカードの内容、カードを使った自分の心の見つめ方などを詳しく知りたい方は、是非マルセイユタロットを学ばれてみてください。


あなたの隠れている奥底の問題や、いい意味での潜在的な能力も「月」に投影するかのように、発見することもできるかもしれません。

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