変わらなくてもいいことがある。

私は「タロットであなたを変える」なんてニックネームをつけていますが、別に無理に自分を変えようとしなくてもいいんですよ。なんか矛盾みたいな話ですが。。。(^_^;)


今は本当に自己改革を訴える本やセミナーなど花盛りです。


それでついつい、「自分を変えなければいけない」「自分が変わらなければならない」とあせり、強迫観念のようになって、自分を追い立てます。


そうなると、まずいことに、今の自分を否定する方向になってしまうのです。


「変わらなければならない自分」というように強く思いこんでしまうと、「今の自分が悪いから、よくなるために変わらなければならない」と、いつの間にかマイナスからの出発での思いに変換されてしまいます。


もちろん現状の問題点を明確に意識し、はっきり前向きな意味で改革を思っての「変わらなければならない」はいいでしょう。変化しないことは、問題のある現状が続く恐れが高いからです。


しかしながら、今の自分の良さを無視して(あるいは否定して)まで、自分を変える必要はないのです。


変える前には、現在の自分でもいいところがあることを認めることです。


否定したままの次の段階への移行は、重い荷物を背負ったまま困難な旅路に出向くようなものです。やがて荷物の重さに耐えかね、改善どころか、その場で立ち往生してしまうことにもなりかねません。


現状の自分を肯定するがことがてぎずにしてしまう改革は、危険ですらあります。なぜならば、改革は破壊を伴うからであり、破壊する前には壊してもいい自分を受け入れ、理解していることが必要だからです。


いわば、立ち退きのためには地主や建物の所有者に、了解を得ておくようなものです。そうしないと、強烈な逆反応(抵抗、退行、虚無感)や不安・憎悪となってエネルギーが残ります。(勝手に壊しやがって・・・と苦情が出ます)


「今まで大変だったね、ご苦労さん」「お疲れさん、お役ご免だよ、新しい自分に交替するよ」「いいよね? もう」「今の自分もOK。だからよい点も残しつつ、もっといい新しい自分に変身していこうよ」


このようなやりとりが自分の中で納得して行われていると、変わることへの抵抗も障害も少なく、スムースに次へ移行ができるのです。


これをタロットで表しているのが、「13」であり、「愚者」なのですが、今はタロットのことを知らなくても構いません。


あなたの感情に、「変われ!変われ!って、うるさいよ」とか、「解放とか、枠をはずせとか、もうしんどいよ」などと感じているうちは、無理をしないことが大切です。


次の段階への準備ができていない時は、抵抗や不安といった形で、逆にあなた自身を守っていることもあるからです。


そのままのあなたでもいいこと、今の自分でもよいことがあること、これをじっくり味わって、楽な気持ちでいるほうが重要なこともあると覚えておけば、自分を変えるタイミングもうまくつかむことができるでしょう。

コメント

  1. こんばんわ、不思議なんですけど記事を読んでいると、カードにどんどん興味がわいてきます。
    今のままの自分をじっくり味わうことは大切なことですね。

  2. 葵 一葉様
    コメントありがとうございます。
    タロットに興味をもっていただいてうれしいです。
    いやー、最近変わることばかり強調されているので、へそ曲がりなもので(笑)、アンチ的なことも書いてみたのです。そのままでいい、ということも場合によってアリなんですよね。

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