タロットによるタイプ分け。分類することの利点。

昨日の記事 の続きです。


人には分類したがる傾向があり、そして分類は外からするのではなく、自分の内側に存在している要素によって物事をわけているということをお話しました。


また自分を型にはめることによって、自分を限定しまうおそれがあることも指摘しました。


今回は反対に、自分をあえて型にはめる、分類することによってよいこともあるというお話をしたいと思います。


いきなりですが、その長所を列挙します。


●ある特定のタイプに分類することで、自分を客観視する入り口に立てる

●人とのコミュニケーションに役立つ

●他人を理解するのに役立つ

●自分の特徴を知ったり、バランスを量ることができる


つまり自分や他人を見つめたり、人との関係を構築して行ったりするのに便利な方法・ツールだということなのです。


自分に対しては、「自分はこういうタイプか」とわかることで自分自身を改めて理解するきっかけになりますし、そのことで自分のよい面がわかり、それを伸ばしていこうとすることもできます。


逆に、「自分はこのタイプでないのはなぜだろう?」 と自分にはない面や、あっても強く出ていない部分を考察することで、バランスを保つことも可能となります。


他人に対しては、「ああ、この人はこのタイプか」と知ることで、どうその人に対応していけばよいのかがわかりますし、単純にタイプ論は血液型占いではありませんが、話のネタとしてコミュニケーションを円滑にしていく効果もあります。


タロットもほとんどは人物の絵柄でできていますから、かなりタイプ分けに活用することができます。


大アルカナ22枚を自分の心の分身として分析する方法もありますし、数秘術的に、生年月日から割り出されたカード(ソウルカード・パーソナルカードと呼ばれるカード)で判断していく方法もあります。


後者は22枚のうちの一枚と、1から9の数を持つカード9枚のうちのどれかのタイプに分けられます。

(このソウルカード、パーソナルカードはまたいずれ別記事で詳しく書いてみたいと思います)


タロットを習うと、皆さんこのふたつの種類によるタイプ分けに結構興味を抱かれますし、なかなかに当たっているところもあります。タロットカードは絵なので、イメージとしても理解しやすいのですね。


そして大切なことは、タロットなり、ほかの方法なりで自分や人のタイプを知っても、その枠組に収まりきることをせず、型を超える型をさらに考えていくことです。


最初は心の整理やコミュニケーションの術(すべ)として活用しつつも、ある程度の段階に来たら、あえてそれを疑い、逆説も採用しながら、新しい型を創造していくことです。


タロットでいえば、ソウルカード・パーソナルカードで分類することを覚えたあと、それ以外のカードの意味にも思いを馳せ、さらに自分の思っていたカートの類型の枠を壊し、新しい発想をまた得るというようなイメージといえましょう。


前回でもお話したように、結局、どのタイプも自分の中に内包されているのです。


タイプ個々から全体性への調和を見る時、そこに人間完成の道が示されているといえるでしょう。

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