セカンドオピニオン

昨年のことですが、風邪をひいて声が出にくいところ、無理してタロットの講義をしたことがあります。


すると翌日から声がほとんど出なくなりました。二、三日すると回復するだろうと思っていたのですが、なかなか声が戻りません。ずっとかすれ声なのです。


これはちょっとおかしいぞと思い、近所の耳鼻咽喉科を受診しました。どうやら声帯をかなり痛めていたようです。


しばらくそこで治療していたのですが、それでもなかなか治らず、声を出す仕事としても大変なことになってきましたので、インターネットで調べた評判のよい耳鼻咽喉科の医師に診てもらうことにしました。


そこはなるほど、たくさんの人が列をなして順番待ちするほどの人気で、診察まで長いことかかりました。


先生は私の問診票を見るなり、「中年男性で声が長い間出にくくなっている症状で一番多い原因は何だと思いますか?」といきなり質問されてきました。


なんだか私は嫌な予感がして、おそるおそる想像した最悪の病名を言ってみました。


「もしかすると、がんでしょうか・・・」


先生は「その通り」といわんばかりに、大きくうなずかれました。


この時点で私は非常なショックを受けました。まさかとは思ったものの、その可能性が高いというのです。


そして鼻からカメラのついた管を通され、声帯を観察されました。モニターには画面も映ります。先生は画面を見ながら語ります。


「うーん、がんではないですが、やはりポリープがありますね


「ポ・・ポリープですか・・・」


私はポリープのことも予想していました。これだけの期間、声がかすれていることはポリープができている危険性も大きいと、自分でいろいろと調べて伝え聞いていたからです。


「これを見てください。自分で確認できるでしょう」


先生はモニターで撮影された私の声帯の静止画面を映し出しました。


声帯の両端になにやら白いつぶのようなものが確かに見えました。がんではなかったものの、それでもショックはあります。


治療としてはそのまま大きくしないよう保存療法をしていくか、場合によっては切除手術することも検討されました。切ってもまたできることが多いので、なるべく切らないほうがよいということではありました。


ともかく、これからのことはいろいろと考えないと・・・という気持ちで帰途につきました。


一日経過して、私は「どうせなら、声専門の医者にかかって、手術もそこでお願いしよう、そして予後も診てもらおう」と決意しました。


昨日診断を受けた医者は、名医ということらしいですが、どうも耳のほうに詳しい印象で、声専門という感じではなかったこともあったからです。


ということで、何とか大阪の声専門の医者を探し当て、診察を受けることができました。最初の医者から数えて三番目となります。


ここで私は医師にこれまでの経緯と、声帯にポリープがある旨を伝えました。


「では見てみましょう」と先生は喉の奥を棒のようなカメラで診察されます。


「声帯はだいぶんはれてますが、ポリープはないですよ


「えっ?本当ですか」


私はびっくりしました。確かに前は画面でも見えたのに・・・


どうにも腑に落ちないので、私は先生にお願いして詳しい検査をしてもらうことにしました。


ところが、その検査をしても結局、ポリープはみつからなかったのです。


なんと、先生によれば、前の医師は「声帯につばがついていたのを誤認された」のだろうということです。


評判のいいと言われる先生でもそんなこともあるのですね。


本当の原因は声帯のはれにより、声帯の帯がぴったりとじることができない状態になっているため、そこから音声がもれて声がかすれることになっていたというわけです。


ひとまずポリープがないということでかなり安堵しました。(とはいえ、声帯の故障は大きく、講義ができるようにはなりましたが、声は以前とは少し変わってしまいました)


長々と私の喉のことを書いてきたのは、タイトルにもあるように、今の時代情報社会ですから、一人の判断に納得できない時は、第2、第3者の専門家の意見も聞いておいたほうがよいということです。


それから喉(声)を使う商売の方は、特に中年以降は回復やケアに十分注意してください。


年齢に重ねるにつれ声帯がやせて細くなってくるので声がかすれがちになりやすく、さらに弾力性や柔軟性も落ちているからです。


ですから若い頃よりも回復が遅れますし、休息期間もそれだけ必要になってくるということです。酷使することは避けたいものです。


ストレスも影響大です。これはストレスにより胃液が過剰に分泌され、それが喉に上がってきて声帯を痛めるということと、霊的精神的に喉のチャクラを不調にさせるようなこともあるからです。


喉のチャクラはハートともつながることがあるので、心が傷つくと声も出にくくなるようです。


何事も過信せず、労り、養生しましょう。

コメント

  1. 私も喉を使う仕事なので、人ごとではないと思いました。元々、疲れると喉の調子が悪くなるたちなので無理はしないようにしていますが…
    今年の5月の終わりから咳が出始め、8月の始め回復したかな?と思ったものの、未だに治らず続いています。
    私も一度、専門医を受診してみようと思っています。

  2. >恋愛・結婚問題を手相占いでスッキリ解決!葵 一葉さん
    葵様は多くの方の手相を鑑定され、ご相談されていらっしゃると思いますので、いろいろな人様の影響が体にたまってきているのかもしれませんね。結構弱いところに来たりしますので・・・もちろんいつも浄化もされておいでのことと存じますが、念のため医療機関での受診と、浄化セラピストの手をお借りする両方のアプローチがよいかもしれませんね。
    こういう仕事は体が資本ですので。(^_^;)

  3. ああ、よかった
    読んでいてドキドキしてしまいました。
    何事もなくて本当によかったと思います。
    体にも優しくしてあげたいですね。

  4. >優しい人になれる心理術**森セラ☆ひで**さん
    コメントありがとうございます。
    驚かせてしまい、すみません。
    重大な病でなく助かりましたが、この時、声帯はやはり痛めてしまったようで、以前より声が疲れやすくなったり、自分の思っている元の声とは違っているように感じます。
    たぶん、これも何かの注意だった(身体のケアなどのこと)と思うと、よくわかる気がします。
    それから読者登録ありがとうございました。こちらのほうこそ、今後ともよろしくお願いいたします。

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