人間関係の良し悪しは、コミュニケーションの方法で決まる。
タロットで相談を受けたり、タロット以外でのことでも、人とのトラブルがある場合を考えたりしていくと、そこには、ある要因がいつも登場してきます。
それは端的にいえば、コミュニケーションや伝達の問題です。
もっとわかりやすくいえば、「言うべきことを言って(伝えて)いないか、言わないでいいことまで言って(伝えて)いる」ということです。つまりコミュニケーションの過不足です。
たとえば、家庭でも「今日はこういう用事があるから遅くなるので、食事はいらない」と一言言っておけばよいのに、忘れていて、結局家の人に食事を余分に作らせて待たせてしまい、両者がケンカになることもあるでしょう。
仕事でも、「ここではこういう仕事内容がある」「こういうやり方で仕事を進める」と最初に言っておけば誤解はなかったのに、詳くし話さなかったため、あとで「話が違う」となってトラブルとなります。
かと思えば、「だれそれさんにはこういうことがあってね・・・すごいでしょ?」みたいに、本来秘密にしておくべきことをうっかり口にして、あとで当人がばらされたことを知って気まずくなるケースもあります。
しかしながら、どちらかといえば、話すべき事を話していない、伝えるべきことを伝えていないことで人間関係の問題となる場合が多いように感じます。
日本人は特に、以心伝心、「言わなくても相手はわかってくれるはずだ」と思いがちのところがあります。
また普段から周囲の目を気にして自分に自信がない人、「こんなこと言って嫌われたらどうしよう」と過剰に自分の言動を気にしている人、遠慮がちな人は、「話を伝えること」にいろいろな意味で躊躇する傾向にあり、それがかえって自分にも相手にもよくない結果をもたらすことがあります。
けれども、ほとんどの人は言ってもらわなければわからないのです。「相手が理解してくれているはず・・・」というのは自分の勝手な思いこみであり、、結局のところ自己中心的だといえます。
ところで、伝達やコミュニケーションを意味する主要なタロットカードに、「法皇」と「恋人」があります。
「法皇」は、神の言葉を皆に伝えているという絵柄であり、「恋人」は三人の人物が話し合いをしているように見えることから、それらの意味が出ます。(いずれもカモワン版マルセイユタロットを前提にしています)
「法皇」は法皇という立場上、間違ったことやいい加減な形では物事を伝えることはできません。
ですから、この二枚(「法皇」と「恋人」)を並べてみると、「正しく伝えるためには、コミュニケーション(の過不足・バランス)に注意すること」と読めるわけです。
また逆に、「良好なコミュニケーション・人間関係は、正しく伝えることにある」とも読めます。
カモワン版マルセイユタロットの絵図、タロットマンダラでは、この「法皇」と「恋人」は数の順番として続きます。さらにその先には「成功」「勝利」意味する「戦車」のカードが待っています。
つまりは、コミュニケーションの伝達能力・方法を制するものは成功にも導かれることが物語られているのです。
最近伝えなかった事で けんかになってしまった事があります 初めから伝えていればよかったものの いいずらくて...確かにそれは自己中心ですね
今年はコミュニケーションを大切にしていく年のようです。
素敵な日記ありがとうございます。
>占い師☆ム-ンさん
コメントありがとうございます。
こういうことを書いていても、私自身も言葉足らず、言い過ぎの面は多いです。(苦笑) 自らに対して書いているものです。(笑)