3と7で構成されるタロットマンダラ

通称「タロットマンダラ」、これはカモワン流の土台にして完成を示すとも考えられるタロットの至宝絵図ですが、その図は3×7の数で構成されています。


つまり3階層(横)と7段階(縦)という縦横の関係で、21枚の大アルカナの数が並んでいるわけです。(画像が見たい方は、上のブログ紹介の囲み部分最後の「フィリップ・カモワン氏のサイト」の部分をクリックしてください)


ということは、3×7ならば、7×3でもあるのです。


つまり、7段階を3つ重ねるという意味にもなります。


7段階とは何か?


それはタロットマンダラを見ればわかるように、7つの縦列のことです。


具体的にはカードの数でいうと、(1,8,15)、(2,9,16)、(3,10,17)、(4,11,18)、(5,12,19)、(6,13,20)、(7,14,21)の三つの組み合わせの7つです。


タロットマンダラは人間の真の意味での完成を示しているので、そのことを考えれば、人間の完成には7段階の過程(プロセス)を三回繰り返さなくてはならないと言えます。


これは大きな意味と観点から述べたものですが、もう少し細かく見れば、何事も三つの側面があり、その三つを経験あるいは統合することでひとつの学びが完成すると述べられるでしょう。


ひとつが統合できても、学び自体は7つあるので、なかなか大変なことではあります。


先に述べた7つのグループ(たとえば、1,8,15というカードの組み合わせ)を仮に漢数字の一から七と表記します。


そのそれぞれのグループに、またそれぞれ3つの数(次元)が含まれていますが、これを算用数字でそのまま書きます。(1とか8とか15というように)


七段階の学びは「段階」と表しはしましたが、実のところ、同時進行で経験していることもあります。


たとえば四の学びをしている最中に、二の学びも経験することがあるということです。


もっと具体的にいえば、11(大きくは四)をしながら、16(大きくは二)状態もあるというイメージです。


この考え方を取り入れると、物事を単純に断定してしまったり、あることに執着するようなことにはなりません。


ひとつの体験・学びには少なくとも三つの側面があり、それが大きな意味で7段階のうちのひとつであると意識することで、物の見方が多層的になるばかりか、自分の今の立ち位置や経験している意味が何なのかが、明瞭に把握できることもあるのです。


また多層的であるということは、世の中のつながり、宇宙のつながりにも気がついていくということであり、言ってみればシンクロニシティの意味にも気がつきやすくなるのです。


各「一」から「七」のグループにおける3つの側面は、三位一体的なもの、創造、維持、破壊の宇宙的で普遍的でもある三つのエネルギーや状態を示しているとも考えられます。


もちろん物質・精神(メンタル)・霊(スピリット)の三つも表すでしょう。


「21」で象徴される事柄をわれわれは学び、経験していくことで、自分の進むべき道や成長度合いも、頭と心、魂の部分で理解していくことができるのが「タロットマンダラ」のすごいところなのです。

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