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携帯電話やスマートフォンを利用するタロット理解
タロット、特にカモワン版マルセイユタロットをする人にとっては、結局のところ22枚の大アルカナをいかに深く自分のものとして理解できるかということになってきます。
具体的にいえば、22枚が表すそれぞれの象徴と、実際の自分の体験や出来事、さらには周囲や社会、知識など、あらゆるものに当てはめていくことになります。
この作業は、タロットに慣れてくれば自然にできるようにはなるのですが、最初のうちは意識して行う必要があります。
また、ある瞬間に「このことはタロットカードの女帝のことだ!」とひらめいたとしても、しばらくすればそのこと自体を忘れてしまっていることもあります。
それは忙しい私たち現代人の日常では、普段の思考を止めたり、ゆっくりと物事を考えたり、感じたことを記録したりするような時間がないからでもあります。
そもそも、いちいちメモ帳を取り出して、ペンと紙で書き留めておくのは結構手間のかかることです。
そこで、私がお勧めするのは、携帯やスマートフォンなどのメモ帳機能で、タロットとの関連を思いついた時点で入力する習慣をつけることです。
特にスマートフォンならば、もともとのメモ帳機能もなかなかのうえに、いろいろと便利なアプリもそろっています。
スマートフォンでなくても、普通の携帯で送信先を未記入にして、メールを書く要領で記録を留めておく方法もあります。(未送信状態でストックしておく)
その際、あらかじめ「愚者」から「世界」というカードの名前を入力しておけば、たとえば「これは神の家に関係することだ」と思えば、「神の家」のページにそのことを記入すればよいので、あとで見ても22枚の整理帳ができていることになり、とても便利です。
つまりはタイトルをそれぞれカードの名前にして、メモしておくということですね。
こうすれば、読書をしている時でも、通勤中でも、プライベートの時でも、携帯さえあればすぐにタロットへのひらめきを書き留めておくことが可能になります。
そればかりか、ちょっとした空いた時間の時に、そのメモを読み返すこともできます。この、読み返すということが実はとても大切なのです。
そうしていくと、この作業自体が案外と楽しいことになってきます。
手軽に記入できる気安さとあいまって、自分のタロットノート・タロット辞書が増えていく楽しみと喜びを感じるようになるからです。
自分がタロットの大アルカナ22枚の象徴を、この実社会と生活(つまり人生)で生きて体験していることを実感することができれば、あなたのタロットは本当の意味で魂が入ることになります。
そうなれば、タロットによる他人や世界と通じる扉を手に入れたことにも等しくなるのです。
大阪でマルセイユタロット講座
4月から、新大阪をベースに拠点を持つことになりました。
といっても事務所を開設するというような大げさものではなく、知人の自宅の一室を講義とセッションルームとしてお借りするというものです。
それでも、私にとってはメインフィールドの大阪での場所となりますので、今までよりも皆様に講座やタロットセッションをご提供できる便宜もよくなるかと存じます。
さて、そこでの第一回目となるマルセイユタロットの基礎講座を開講することにしています。(土曜コースと日曜コース)
この講座はマルセイユタロットの基礎を学び、あなたのタロットとのベースを築き上げていくコースとなります。
具体的には22枚の大アルカナの学習、数枚から多数にわたるタロットの展開法のリーディング技術の習得、タロットの様々な象徴への知識と理解、小アルカナによる具体的な場面での活用法も学んでいきます。
私のタロット講座は、単に占いの方法を学ぶというものではありません。タロットが精神的にも現実的にも活用できる総合的な象徴ツールであることをお伝えし、様々な問題の解決にも有効に働きかけのできるものであることを実際に体験して学んでもらいます。
またタロットが人間完成の道筋を示しており、その道程に私たちがいること、その指標としてタロットが活用できることも詳しく解説していきます。
講座を学ぶ過程において自己と向き合う時間も増え、また講師そして一緒に学ばれる方との共同作業もあり、これまでの自分から新しい自分へと変わっていくことが加速されます。
そして気がつけば、当初の問題は過去のものとなっていることもあるのです。
いわば、このタロット講座は自己変容の旅でもあると言えます。
もちろん将来、タロットリーダーやタロット占い師として活躍を目指す方にも、その基礎となる講座ですので、お勧めいたします。
特に、昨今、普通の人でも心に不安と葛藤を抱え、単に吉凶や未来を指し示してもらうというお告げ的な占いでは満足できない時代となっています。
そういった時に、このマルセイユタロットによって、心の鏡としてカウンセリング的に自分や人の内面を見つめていくことができ、さらに自らで解決的な導きを得る技法は、かなり今後とも必要とされるものだと思います。
この講座は、タロットはまったく知らないという初心者を対象にしており、それでも一定のレベルまで到達できるようカリキュラムを組んでいますので、どなたでも安心して参加することができます。
4月という年度初めの新しいこの機会に、是非自分も新しいことにチャレンジしてみてください。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
【大阪 マルセイユタロット基礎講座 土曜コース】
タロットの基礎を学び、基本的なリーディングがしっかりとできるレベルを目指します。
同じ内容の日曜コースはこちら。
●場所
JR・地下鉄御堂筋線 新大阪駅 徒歩10分のマンションルーム
(申込み者に詳細はお知らせします)
●日時・回数
全6回 10時~17時
初回4月16日(土) 以降基本隔週土曜日×5回(全6回)
(参加できない時の日曜コース との振替制度あり)
●定員4名
満席となりました。
●料金
講座料金75,000円(以前受講されて再受講の場合は37,500円)
分割払いもできます。ほかにタロット代金・資料代5千円必要です。
カモワン版マルセイユタロットをお持ちの方はタロット料金はいりません。
早期割引特典
3月中にお申込みの方
75,000円→71,000円 もしくはタロット一冊プレゼント(選択制)
●お申込み・お問い合せ
同じ内容で日曜コース もあります。
また、以前当方で基礎コースを受けられ方も再受講できますので、タロットを学び直したい方、ご連絡ください。
超えられることと普遍性
私も曲がりなりに、一応タロットの講師をしております。
ということは教える立場であるということです。
タロットに限らず、何かを教える先生・師匠的な立場の人(私自身は決して師匠的な人間とは思っていませんが・・・)は生徒さんに自分を超えられることを恐れている人がいます。
実は告白しますと、たぶん私も以前は潜在的に、自分でも気がつかないところで、そういう思いがあったと言えます。
そもそも、私は誰よりもカモワン版マルセイユタロットリーディングができる人物になりたいと望んでいたところがあり、恥ずかしながらリーディング技術を競うような目線で、学びの時でも他者を見ていたところがありました。
つまりは実際はそうではなくても、「自分が一番リーディングできなければならない」という強迫観念や思い込みがあったのです。
次第にその気持ちは講師への道を歩むことで消えては行きましたが、それは完全に浄化できたわけではなく、講師になることで自分の中でバランスの崩れたプライド・奢りが生じ、それによって潜在的に押し込められていたと感じます。
ですから、今度は生徒さんに自分を超えらることの恐れのような気持ちとして、どこかに見えない形で残るようになっていたのではないかと想像しています。
そうすると技術の出し惜しみのような形や、どこかいつも上から目線になってしまうことが生じます。そして、そのことで逆に自分で自分を縛ることになるのです。
なぜかと言いますと、潜在的に自分を超えることを恐れているので、無意識的にセーブした教えしかできないことになり、つまりは自ずから「拡大」にブレーキをかけていることになるからです。
私自身は気持ちとしては、タロットの生徒さんには全員、本当に普段の自分とは思えないような「愛情」が自然に出てきて、慈しみ的な思いをもって講義では接して来ました。これは真実です。
しかしながら、よくよく深くを探っていくと、奥底には先述した超えられることの恐れや抵抗感もあったのだと気がつきました。
それは他人よりもうまくリーディングしたい、それによって人から認められたいという欲求からも来ていたのです。
自分を超えられると、自分が否定されたように感じ、自分の存在が危うくなると心の奥では感じていたのです。いわば、それはまだ自分に本当の意味で自信のないことろがあったということでもあります。
このことはタロットを通じた自身のワークによる気づきからによります。もちろんヒントを与えてくれた方は何人かいらっしゃいます。
そして、その後、さらに私は気がつきました。
自分一人が満足して技術を持っていても、あるいは究極的に自分一人がたとえ悟りに至ったとしても、人類全体としては何の意味もないに等しいことを。それはやはり利己主義で、傲慢なものでしかないのです。
ですから、自分を超えていただくことは当たり前で、何も怖いことでもなく、むしろ自分にとって有り難く、全体からすれば大きな進展になるのです。全体の進展は逆に言えば、自分自身の進展でもあります。
まあ、そんなことを言うことすら、自分にはおこがましいほど、実はまだまだの人物なので、自分を超えるうんぬん以前の話ではあるのですが(笑)。それでも、先生的なことをされていらっしゃる方のために、何かの参考になればと思って、恥をさらしつつ(^_^;)、シェアさせていただいている次第です。
さて、時に天才的で優れた能力を持つ方が誕生し、ある技術や方法を生み出したとします。
それ自体はとてもすばらしいことなのですが、その技術や方法をほかの人にも伝え、また伝えるだけではなく、誰しも同じように使えるように体系的にわかりやすく教えられるとなおよいでしょう。
残念ながら、初代の考案者は得てして普遍的な技術に落とし込むことができず、一代限りの天才芸で終わってしまうことが少なくありません。
私は初代の考案者や発明の天才にはなれませんが、それを体系化し、普遍的(一般的)なものとして伝えていくことのほうはできるかしもれないと思っています。
私自身もまだまたタロットの研鑽は必要ですが、講座を受講していただく皆さんには、是非最初は私を超えていただき、また私は私で、タロットの技術や知識を普遍的に誰しも一定で使えるようにまとめて、伝えていきたいと思っています。
そうして多くの人によって、タロットによる智慧で、自分や他人の人生をよりよいものにしていただければと願っております。
「神の家」体験がタロット講座で起こるのです。
昨日は四国高松での、あるタロットクラスの最後の講義でした。
皆さん毎回の宿題や課題をこなし、みるみるうちにリーディングの実力をつけられていくのが手に取るようにわかり、こちらも刺激を受けることの連続でした。
そして最終日はいろいろとすごいことが起こりました。特に、ある方のライブによる自分リーディングの展開は、なかなか普通では味わえないものでした。
内容は受講者の個人的なことに関しますので控えますが、とにかく、ある人生の決断について、受講者全員が見守る中、その方がタロットを展開していったところ、ものすごい展開図が現れ、あまりにもぴったりで、これしかありえないという衝撃的な展開図に、一堂、まさにタロットの神秘と感動に包まれたのでした。
以前にも書きましたが、「震えが来る」感動です。
当のご本人はタロットを展開するまで、そのこと(問い・テーマ)に対して懐疑的なところやあるこだわりもあったのですが、それがいい意味で変化を及ぼすものとなりました。
ご本人のもともと持たれているすばらしい可能性が、これまである枠組でとらえられていたため、一定の範囲内で抑えられていたこともあったと感じます。
しかし、それがタロットを展開することで 、自分を客観視することができ、これまで学んできたタロットの象徴性から自らのブロックに気がつき、自分の良さをさらに拡大させる思考・解放・転換へと変わっていったのです。
もうこれを見せられたら、「そうしないわけにいはいかない」「ああ、こんな考えもできるのだ」という大転換です。
それは、衆目の中でタロットに一度ゆだねてみるという決断をされたことも大きいでしょう。真摯な態度には、それ相応の回答をタロットはもたらせてくれるのです。
この方に限らず、全員が全員、ライブのリーディング実習によって、まさにそのことにふさわしいカードが多重と多層の意味をもって、展開として現出していたことに気がつかれたことと思います。
さらにはタロットからの解決・示唆を得ることができることも実感されたでしょう。
このような体験が一度でもあると、タロットへの信頼感は確実なものとなります。それは裏を返せば、自分がタロットと向き合う気持ちの反映のようなものです。
また反対にタロットへの疑いや不安感を打ち消すかのように、恐るべきともいえる展開をタロットは時に見せつけてくれることもあります。
「これでどうだ!」といわんばかりのものです。
本格的なタロット講座を受講すると、ほとんど誰にでもこのようなことは一度は起こります。
そのメッセージ性と衝撃をどう受け止めるか。単なる偶然なのか、神(高次のもの)からの恩寵ととらえるか。
それによって、それからのタロットと自分の関わりは決まってくると言えるでしょう。
そして、このことを一枚で表すとすれば、まさに「神の家」体験となるのです。
「13」を味方に。
私はタロットを最初に教えていく過程で、タロットにおける素直な第一印象を受講者の方に語っていただきます。
そうすると、やはり多くの方が、「13」のタロットカードについてあまりよく言われず、怖い感じがするという感想を述べられます。(マルセイユタロットを例にしています)
このカードは、一般的にほかのカードでは「死神」という名前がついてますし、実際、絵柄は大きな鎌をもった骸骨状の人物が黒い色調の中でもがいているように見えますので、さもありなんというところでしょう。
しかしながら、本来はよいカードであり、非常にエネルギーの強い改革を推し進めてくれる前向きな(実際にカモワン版マルセイユタロットでは前を向いています)カードなのです。
そもそもタロットカードに、いいカード悪いカードという概念はありません。(これは私の考えです)
とはいえ、カードの示す正常なエネルギーがバランスを失って象徴された時、逆向き・リバースとして登場するととらえます。(必ずしも逆向きがアンバランスというわけではなく、展開方法によります)
「13」が逆になって現れた時、そのほとんどは自分が生み出した不安感、恐れの象徴として登場します。
この時はまさに自分が作り出した幻影におびえ、その恐怖の鎌によって追い立てられているかのように感じるのです。その意味では怖い存在かもしれません。
しかし彼(13)を説得し、恐れの要素に立ち向かえば、彼は手にしている鎌の刃であなたの進む険しい道を切り開いてくれますし、鎌の柄であなたの背中を押してくれるようになります。
そうなると、これほど頼もしい存在はいません。
さらに、私はよく行うのですが、「正義」のカードと共同で、自分の身を邪悪な存在(エネルギー)から守ってくれる守護精霊のようになってもらうこともできます。
これは「13」によって守られているイメージ持つことで可能になります。
カードを説得したり、守護精霊にしたりとは頭がおかしいのではないか?と思う人もいるでしょう。(苦笑)
でもこれはある意味、現実の話です。自分が信じるイメージの世界は、その人の中の意味においてリアルなものとなり、実際に影響を及ぼすのです。
「気のせい」という言葉がありますが、これは気にするなという一般的な意味だけではなく、「氣のせい(精)」でもあるのです。
ただ、イメージのものが現実に影響を持つのも、タロットとの関係・つながりが強くなっていなくては大きなものにはなりません。
それでも、「13」を死神のようにとらえるのではなく、自分を鍛え、守り、古いものから新しいものへ向かわせてくれる力強い存在・エネルギーだと思えば、 「13」は本当にあなたの味方となってくれることでしょう。
