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タロットカードから聞こえてくる音
あまり皆さん、やったことはないと思いますが、タロットを音で表現したり、感じたりすると意外なリーディングができたりします。
特に「13」のカードがお勧めですね。「13」は一般的には「死神」などと呼ばれ、怖がられているカードですが、私の使うタロットでは死に神という解釈はしません。
確かに手に大きな鎌を持ち、骨と皮だけのほぼスケルトン状態の絵柄を見たら、恐怖を感じてしまう人もいるでしょう。
しかし「13」は非常に強いパワーを持ち、古いものを壊して、新しいものに変えていく積極的な意味を持つカードなのです。
それはさておき、音の話に戻りますと、カードを見てまず感じた音を実際に口に出して表現してみましょう。
いやなに、簡単なことです。
上記の「13」の例でいえば、鎌を動かしている様子から「ザクッ、ザクッ」とかいう音が響いてくる気がしませんか。
ところが私にはこれが「ザクッ」ではなく、「サクッ」という風にも聞こえるんですね。
サクッと。 今、よく使われる表現です。(笑)
そう、「13」の鎌でサクッと古いもの、こだわっているものを取り除いてしまいましょう、という感じですね。
タロットから聞こえてくる音は不思議なもので、気分や状況、人によって変化します。音の表す「語感」や「響き」が大切なのですね。
ここで私がこのネタに「13」を出したのには意味があります。
すでにカモワン版マルセイユタロットを習われた方には、それを考えてみられるのも面白いでしょう。
タロットは自分を客観視できるツール。
タロットなんて占いでしょ、そんなもの何の役に立つの?
と、特に男性の方々は思われるかもしれません。
ここではタロットを「占い」というアプローチからはずし、あくまでひとつの「ツール」だという前提で話を進めます。
たとえば職場の人間関係で、何か釈然としない居心地の悪さを感じたとします。
ここでタロットを展開します。
すると自分を取り巻く関係図がタロットの絵柄として登場してきます。
じっくりこれを観察すると、自分だと思えてくるカードが必ずあります。と同時に、自分と周囲の関係図も浮かび上がってきます。
その過程で、いかに自分が違う方向を向いて熱を入れていたかがわかったりします。
まあ、平たく言えば、「空気読めてないよ、あんた」(笑) というのが自分で確認できたりするのです。
それはなかなか自分の頭だけの分析ではわからないものです。
「そうかもしれない」と内心感じていたとしても、自分のエゴが認めようとさせず、都合のいいように解釈したり、隠したりしてしまうものです。
それがタロットの絵を使うことで、ある距離感が生まれ、自分で自分の物語をスクリーンで見ているかのような客観が現れるのです。
そんなことだったら、タロットを使わなくても人形とか、キャラクターの絵があるカードでも何でもいいのでは? とも思えます。
いえいえ、タロット、特にマルセイユ版のよいところは、一見中世の西洋の絵柄ですが、そこには時代や国、性別、年齢などを越えた普遍的なパターン(元型)が描かれているため、誰しもが自分やほかの人物などと置き換えることが案外簡単なのです。
そんなこと言っても、あるカードが自分を象徴しているなんて、なぜいえるのか?と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
極論すれば、「あるカードが自分である」と感じさせるだけでOKなのです。そのカードが自分であるかの証明は必要ありません。
つまり、タロットカードが実際の出来事と符合するかどうかが問題ではなく、自分をカードに託して見てみようというその機会を持つこと自体に意味があるのです。
それだけで自分の中にあった問題が外側に「カード」として投影され、客観視できることになり、そのプロセスにより、すでに問題をコントロールする第一段階をこなしていることになるからです。
自分と問題が一体化して見えない時は問題にふりまわされるだけです。これを外側に取り出すことで、問題を扱いやすくさせる働きがあります。
タロットが占いとして当たるとか当たらないとか、そういう使い方と考え方ではなく、自分と問題を客観視する機会を得ることのできるツールだととらえますと、占いを信じない方、ビジネスをされている男性諸氏の方々などにも有効なものになるではないかと私は考えています。
もちろん、さらに他人にリーディングしてもらえば(タロットを解釈してもらえば)、より客観視できることは言うまでもありません。
意外に自然回復する。
タロットカードの「正義」を見て思います。
自己治癒能力という言葉があるように、人間には元に戻そうとする力が働きます。
バランスがどちらかに傾いている場合、少しくらいならそのままでいいのでしょうが、極端になってくると自動的に反動で逆側に傾くような気がします。
それが結構衝撃なので、「何か悪いことが起こったのか?」と動揺するわけです。大地のひずみを元に戻そうとする時に地震が起こるようなものです。(まあ、地震では表面的に大きな被害が出るのですが・・・)
これを生活にあてはめてみると、バランス修復機能が働いたために「問題」として登場してくるといえます。今までのひずみが大きければ大きいほど、問題も大きく出ます。
慌てて人は問題に取り組まざるをえなくなり、結局ゆがみやひずみを正そうとする力の流れに自ら協力することになります。
ということは、大きな視点で見れば、問題も自己修復機能のひとつだといえるわけですね。ですから「自然」というものを信頼することも大切なのです。
ただほとんどはそうしてバランスが戻っていくのでしょうが、メーターがふりきれてしまうこともないとは言えません。
それまで少しずつ自己修復サインはあったのでしょうが、無視していた場合などです。
いくら自己回復とはいえ、すべてやっくれるわけではないのは傷や病気と同じです。
そういう意味では、すべては自然と自分との協同作業が調和の元なのかもしれませんね。
料理にもタロットが使える?
ちょっと重い話が続いたと思いますので、ここらで軽いネタでも。。。
私は料理が好きなので、家でも妻ではなく私が料理を担当しておりますが、やはりメニューにふと困る場合もあります。
そんな時タロットが使えるんですね。
どうやって?
実はタロットには鳥とか牛とか見ようによっては食材のような象徴が描かれています。それらのカードが出たら、その関係の料理を選択するというわけです。
なんや、無理矢理やん! って思うかもですが、考えてもみてください。
そんな無理矢理が通じるのが、タロットの絵柄のすごいところなんです。
さて、で、今日何しようかと悩んだらタロットを展開します。出たカードに象徴として鳥が並んだ時(これを象徴の連繋と言います)、「おおっ、そうか今日はチキン関係だな!」と思います。(笑)
これだけじゃありませんよ。
さらに料理の種類(調理法)や国籍(和風、イタリア風など)などもタロットから見ることができ、その組み合わせでレシピが浮かび上がるという仕組みです。
これにはもちろん普段から料理とタロットの象徴を結びつけておく必要はありますが、タロットと自分がなじんでくるとできるようになります。
こんな使い方もできるのですね。
ちなみにタロットの絵柄での「鳥」や「牛」は、本来はもっと別の深い意味があることは言っておきます。
では今日もタロットを展開してメニューをば・・・
お金のイメージ
タロットカードは大きくわけると「大アルカナ」と「小アルカナ」と呼ばれるカードに分類できます。
その小アルカナでも4つのエレメント(元素)にわけることができ、その中に一般的に「コイン」(エレメントでいうと「地・土」)と呼ばれる組があります。
まあ、カモワン版マルセイユタロットを使う方は私も含め、コインではなく「玉(たま)」と日本語で呼びますが。これは端的に言えばお金を意味します。
かつてタロットを習っていた時、先生がおっしゃいました。『「玉」をシール印刷して財布に貼れば金運があがるよ』と。それで私も実践したことがあります。
結局私の友人も含めてあまり効果はなかったみたいですが・・・それはお金の意識に問題があったからだとあとでわかりました。
ほとんどの日本人はお金に対するイメージを汚いものみたいな印象になるよう教育されています。これは一概に悪いことではないでしょう。
お金だけで動くような人物になるなという、心を重視した清い思想で、これがあるために日本はバブルという時期もありましたが、狂乱破壊せずに済んでいると思います。
ただ何事も行きすぎはいけません。
お金に対するイメージが悪いばかりに、お金へのネガティブな感情が芽生え、その思いがお金以外にも波及してしまうことがあります。同じ感情に似た要素を集めてしまうようなものです。
ですからお金へのイメージをノーマル化(悪い印象をぬぐっておくこと)しないまま、うかつにお金シールみたいなことをしても、逆効果になることもあります。
なぜならば潜在的なイメージが悪いままなので、お金を強く意識すればするほど、自動的にネガティブさを引き出しまうことになるからです。
結果的にお金が入るどころか、お金が逃げていく(汚いものならばあってほしくない意識になるのが当然です)ことにもなりかねません。
そうそう、先生を弁護するとしますと、先生は「お金のイメージを変えることが最初に必要」だと強調されていました。それができていてこそのシール効果だったわけです。(苦笑)
ちなみに、まだまだ私はお金のイメージを完全ノーマル化するには至っていないと思いますが、昔よりかはいけるかもしれません。
久しぶりにシールでも貼って見ましょうかねぇ...(笑)