タロットの使い方
タロットと写真の関係
私は公務員なんかしておりましたので、イベントで講演していただく方のプロフィール写真などを扱うことはありましたが、まさか自分のプロフィール写真を撮影するようなことになるとは当時は考えてもみませんでした。
ところが、公務員を辞めてタロットをするようになった時、プロフィール写真を撮影することになったのですね。
でもやってみると、最初は緊張するものですが、案外楽しいものなのです。
できあがったものを見ても、なんだかこれまでの自分とは違ったように見えて面白いものです。
写真ということで、思いつくのは、やはりタロットです。
このブログでも再三、大アルカナと自分の関係についてお話してきましたが、要は22枚のカードは自分の分身、自分のひとつの心だということです。
ですから、自分の中には多様な自分がいるのです。
それがたとえば、先述したプロフィール写真を撮るような時には、普段の自分とは別の、それでもやはり自分である「自分」が登場してくるのです。
プロのいるスタジオ撮影ともなると、メイクも入り、表情やポーズの指導もあって、自分の気がつかなかったよさを引き出してくれます。
特に自分の笑顔を確認することは大切ですね。「自分が笑ったらこうなんだ」「ああ、こういう表情ができるんだ」「こんな表情でいつもいたいな」と思わされます。
女性の方に特にお勧めなのは、そうしたスタジオなどで衣装も変えて、素敵な自分を演出してみる(もらう)ことです。
普段、タロットでいえば、「斎王」(別のタロットでは「女教皇」)のような物静かな印象のあなたが、スタジオでは「女帝」のような華やかで堂々とした雰囲気に変身するかもしれませんし、いつもスポーティーでボーイッシュなイメージの方が、おしとやかで優雅な雰囲気の女性に変化するかもしれません。
でもそれは創り上げられた自分ではなく、やはりもともとある可能性としての自分なのです。それを環境や人、道具が引き出してくれたに過ぎません。
何か自分に自信がない・・・いつもぱっとしないと自分では思っている・・・違う自分も観てみたい・・・というような方、思い切ってプロによるスタジオ写真撮影してみてはいかがですか?
きっとあなた自身も気がつかなかった自分の魅力を発見することでしょう。
ちなみに先日のブログヘッダー変更にあたり、私が写真撮影したところは大阪心斎橋にあるスタジオリブさんです。
メイクの方やカメラマンの方、スタッフの優しいお気遣いにより、よい写真撮影ができたと思っています。是非皆様もご利用してみてください。
3と7で構成されるタロットマンダラ
通称「タロットマンダラ」、これはカモワン流の土台にして完成を示すとも考えられるタロットの至宝絵図ですが、その図は3×7の数で構成されています。
つまり3階層(横)と7段階(縦)という縦横の関係で、21枚の大アルカナの数が並んでいるわけです。(画像が見たい方は、上のブログ紹介の囲み部分最後の「フィリップ・カモワン氏のサイト」の部分をクリックしてください)
ということは、3×7ならば、7×3でもあるのです。
つまり、7段階を3つ重ねるという意味にもなります。
7段階とは何か?
それはタロットマンダラを見ればわかるように、7つの縦列のことです。
具体的にはカードの数でいうと、(1,8,15)、(2,9,16)、(3,10,17)、(4,11,18)、(5,12,19)、(6,13,20)、(7,14,21)の三つの組み合わせの7つです。
タロットマンダラは人間の真の意味での完成を示しているので、そのことを考えれば、人間の完成には7段階の過程(プロセス)を三回繰り返さなくてはならないと言えます。
これは大きな意味と観点から述べたものですが、もう少し細かく見れば、何事も三つの側面があり、その三つを経験あるいは統合することでひとつの学びが完成すると述べられるでしょう。
ひとつが統合できても、学び自体は7つあるので、なかなか大変なことではあります。
先に述べた7つのグループ(たとえば、1,8,15というカードの組み合わせ)を仮に漢数字の一から七と表記します。
そのそれぞれのグループに、またそれぞれ3つの数(次元)が含まれていますが、これを算用数字でそのまま書きます。(1とか8とか15というように)
七段階の学びは「段階」と表しはしましたが、実のところ、同時進行で経験していることもあります。
たとえば四の学びをしている最中に、二の学びも経験することがあるということです。
もっと具体的にいえば、11(大きくは四)をしながら、16(大きくは二)状態もあるというイメージです。
この考え方を取り入れると、物事を単純に断定してしまったり、あることに執着するようなことにはなりません。
ひとつの体験・学びには少なくとも三つの側面があり、それが大きな意味で7段階のうちのひとつであると意識することで、物の見方が多層的になるばかりか、自分の今の立ち位置や経験している意味が何なのかが、明瞭に把握できることもあるのです。
また多層的であるということは、世の中のつながり、宇宙のつながりにも気がついていくということであり、言ってみればシンクロニシティの意味にも気がつきやすくなるのです。
各「一」から「七」のグループにおける3つの側面は、三位一体的なもの、創造、維持、破壊の宇宙的で普遍的でもある三つのエネルギーや状態を示しているとも考えられます。
もちろん物質・精神(メンタル)・霊(スピリット)の三つも表すでしょう。
「21」で象徴される事柄をわれわれは学び、経験していくことで、自分の進むべき道や成長度合いも、頭と心、魂の部分で理解していくことができるのが「タロットマンダラ」のすごいところなのです。
iPhoneでマルセイユタロット
私も遅ればせながら、スマートフォン(機種はiPhone)を持ちました。
使い始めて、これはホントに便利だなあと実感しています。
最初は確かに今までの携帯とはいろいろな意味で違うので、操作方法にはとまどいますが、すぐ慣れますし、そうするとこれまでの携帯に戻ることはもうできなくなります。(笑)
世界の携帯がスマートフォンになっていくのもわかる気がします。
さて、これは私がiPhoneだから話せることなのですが、iPhoneのアプリ(アプリケーションソフト)の中には占いもたくさんあります。
そしてマルセイユタロットもあるのですね。
マルセイユタロットには「基本形」ともいうべきタロットの形・画像があり、細部には違いはあれど、どれもほぼ同じ形と絵をしているため、ひとつのマルセイユ系タロットを愛好していれば、種類が異なってもなじむことができます。
なじむだけではなく、リーディングや占いも当然可能です。
iPhoneのマルセイユタロットのアプリの中でも、「古代マルセイユ版タロット」と名前のついたアプリがお勧めです。(画像を見る限り、Jean Dodal いわゆるドダル版のタロットだと思われます)
これの無料版は、占いたいことを思い浮かべてiPhoneの画面にタップ(ふれる)と、一枚カードが出てくる(正逆あり)仕組みになっています。
この「一枚カードが出る」ということがよいのです。いわゆるタロットの「一枚引き」ができるからです。
もちろん占いソフトですからタロットを知らなくても占いはできるように解説が出るのですが、マルセイユタロットを習った人には、むしろそれを見ずに使うことをお勧めします。
もしマルセイユタロットを習われた方がこれを使う場合、画面の解説(カードの意味)は無視して、自分でリーディングする癖をつけてほしいと思います。
そうすると、いいタロットリーディングの練習になるのです。
これを使えばいちいちタロットを出す手間が省けますので、通勤途中やちょっとした待ち時間などにも、軽く指をふれるだけでカードと向き合うことができ、純粋に「自分とタロットとの時間」が増えます。
カードは正立の場合と逆向きで出る場合がありますが、この場合は吉凶的に「よい悪い」と判断するのではなく、正立では問題なし、逆向きでは問いに対して問題があるととらえてリーディングすれば、積極的にタロットを活用することができます。
このあたりの実際の読み方は、タロット講座に出ていただき、一枚引きの基本を理解してもらうとわかりやすいです。
裏技としてはこのアプリを使ってカモワン流にリーディングすることもできます。
タロットとなじむ方法や修練方法はいろいろとあるものです。
せっかく便利なこの時代、iPhoneアプリを活用してタロットリーディングの練習をするということにもチャレンジしてみてください。
ちなみにさすがデザインのアップルでしょうか、iPhoneはタロット(カモワン版マルセイユタロット)とほぼ同じ大きさと形をしております。これはわかる人には大変重要なことだと理解できますよね。
「女帝」と「皇帝」のペアが物事を進化させて行く。
昨日の続き です。
「女帝」と「皇帝」の、カップルとなるカードを見てみようということでしたね。
さて、「女帝」は創造、生産、クリエイトする、ということをテーマにしたカードです。
一方、「皇帝」は現実にする、組織化する、実践する、まとめるというような意味があります。
つまり簡単に言えば、女帝が発想し(アイデアを持ち)生み出すものを、皇帝がまとめ、現実にするということです。
「企画・計画」と「行動・実践」の違いとも言えますし、また空想(精神)と現実(物質)的な違いでもあります。
このように並べてきますと、いかに「女帝」と「皇帝」がペアであるかがわかってくると思います。
ところが、もしこれが片方だけ存在するとしたらどういうことになるでしょうか?
「女帝」の生み出すことばかりしかなければ、永遠に拡大生産は止まらず、壊れた機械のようなものです。
もうお腹いっぱいなのに、構わずドンドコ出てくる食べ放題のベルトコンベアーの店(笑)みたいな状態。
またはアイデアの洪水で、何一つ現実味がない妄想状態。
では反対に「皇帝」の組織化・現実化のみだとしたら・・・?
これも問題です。とにかく新しい発想がない、旧態依然としたシステムの中でルーチンワークが永遠に続くようなものです。
先の料理のたとえでいえば、いつも同じ日本食のメニューばかり出され、たまには中華やフランス料理も食べたいぞ、おい!です。(笑)
でも体にはよくて、機能的で実状的には栄養から見ても問題がないというメニューが「皇帝」です。
というように考えますと、いかに両者がともに必要かということが理解できるでしょう。
そして、世の中には、本質的に自分が「女帝」か「皇帝」かで分かれ、どちらのほうに特質があるか、または得意であるかということに分類されます。
ただし、ここが肝心なのですが、実は本質的部分と表面的な部分、いや社会的な部分と言っていいふたつのフィールドで考えなくてはなりません。
つまり、
本質
女帝 皇帝
女帝 1 2
社会
皇帝 3 4
という2×2の4つのタイプに(分かれる)ということです。
自分が本質的には「女帝」のアイデア・クリエイトタイプであっても、仕事や立場によっては組織化・現実化の「皇帝」にならざるを得ないこともあるということです。当然その逆もあります。
とはいえ、本質的に「皇帝」な人が「女帝」を演じるのは、修行や自分の幅を広げることになるとはいえ、少々厳しいことであるのは確かでしょう。
ではどうすればよいのかですが、ここでまたカップル・ペアの意味が強調されるのですが、やはりパートナーとして別タイプの人を求めるか、アドバイスを受ければよいということになれます。
一人の中にはすべてが存在するので、やりようによっては「女帝」タイプだろうが「皇帝」タイプだろうが、両方を自分の中から発現させていくことはスピリチュアル的に可能です。
しかしながら、実際には自分とは違うタイプの人からの刺激を受けたり、一緒に活動することによって、早く結果を出すことができます。(成功を意味するカード・戦車が「7」という数を持つことにも注目)
一人ではうまく行かない、なかなか前に進まないことも、パートナー・ペアとしてのもう一人の人がいてくれると進化も早く、しかもお互いが深化し、ともに真価を知ることになるのです。
カモワン流のタロット解釈がカップル・ペアを重視するのにも、こうした理由がひとつにはあります。
独りよがりにならず、素直に誰かからアドバイスをもらったり、ともに協力しあうことを目指しましょう。
痛みがあるからこそ、助かっている。
昨日、歯の治療をした時に麻酔をしました。
家に帰り、ご飯を食べようとするのですが、麻酔のため口内の一部に感覚がなく、少し噛んでしまいました。
そして、「なんか、血の味がするな・・・」と思ったら、なんと傷口からかなり血が出ていました。
それなのに全く気が付きませんでした。(食べるのは麻酔が覚めてからにしましょうね(^_^;))
そう、痛みがないから傷ついてもわからなかったのです。
この時私は、「痛みがある感覚というのはなんてありがたいことなんだ」と思いました。
痛みがあるからこそ、危険を知らせてくれるわけです。
このことは何も物理的(肉体的)なことに限りません。心・精神にも言えることです。
すなわち、心にも痛みが走るということは、何らかの危険や注意を示していると考えられるのです。
これは人に与えられた防衛システムであり、ありがたく感謝せねばなりません。
体の痛みにはある程度、目に見える部分があって、たとえその時点で見えなくても検査をすればわかります。
けれども心の痛みは見えないですし、心理テストなどしてもわかりづらい面はあります。
だから放置されたり、一時的なものとして、対処することを怠ったりしがちです。
しかしやはり痛みがあるのですから、きちんとその痛みに向き合い、なぜ痛んでいるのか、痛みを覚えたのか追求していく必要はあるでしょう。そして何か原因があるのなら治療や対応をしなくてはなりません。
しかも、肉体の痛みと同じように、いつも同じ状況、場面で痛みが起こるのならば、それはやはり要検査なのです。
ここで、よくありがちな、「痛みに耐えて強くなる」という考え方がありますが、やみくもに耐えてばかりでは、肉体の痛みを例に出さずとも、それが時に問題になることはわかると思います。
大切なのは痛みと向き合うということです。その上で耐えることもありますし、心理的な治療や浄化が必要なこともあります。
痛みには耐性と慣れが出ますから、痛みの原因がわかっているのなら耐えることで、痛みにはどんどん強くなって行きます。
ここに辛い経験も糧になることがわかります。
一番いけないのは、ただ痛みから逃げ回ったり、わけもわからずマゾヒスチックに我慢したりすることでしょう。
ちなみにタロットは心の状態を映し出すものとしても有効な道具ですので、痛みを分析するのに使えることもあります。