タロットの使い方

名前を変えて流れを変える。

タロットカードの大アルカナは22枚あり、このブログでもこの22枚が、大きな意味では人類の奥底の意識に存在する、ある特定のパターン(元型)を表し、個人としては自分の分身(パーソナル・心の象)を示すと言ってきたところです。


ということは、22枚(が象徴すること)は自分の内にあるということですし、もっといえばすべては自分自身だということでもあります。


それにしても22の自分がいるとは、想像してみるだけで面白いものです。


そうすると、時には「手品師」の自分もいれば「節制」の自分もいるわけで、もちろん「悪魔」もいます。(笑)


ところで、誰しも変身願望というものはあると思います。


私も中学生の頃、「どこかに転校して、まったく自分の知らない人たちと新しい生活を一から始めて見たい、そうすれば生まれ変われるかも」と思ったものです。


で、実際に転校することになって、夢とは違ってえらいことになったのですが・・・(苦笑)


ま、それは置いておきまして、「今の自分とは違う自分に」「現在の自分を知っている人たちの自分とは別の人間になってみたい」と考えた時に、よい方法があります。


それは名前を変えることです。


いえ、現実的には名前を普通は変えることはできません。両親からいただいた尊い名前でもありますし、そうそう変えるものでもないとは思います。


ただ、「どうも今の自分はぱっとしない」「運が悪いように思える」「別の人生を演出してみたい」・・・など感じていたら、芸名みたいな別名を持ってもいいでしょう。


占いでも姓名判断改名することもよく行われていることですし、昔の人は節目節目で改名していたものです。


ここで最初のタロットの話に戻ります。


少なくとも、22の自分の分身が存在するのですから、タロットをもとにしても、あるいはそうではなくても、自分のなりたい自分にふさわしい名前を別名で名付けることも可能でしょう。


それを名刺にしてみるのもよいですし、ブログ名につけてその名前で活動することも面白いです。


普段お堅い職業についている人、まじめな人が、意外なイメージをもって名前をつけ、裏の(これが本当かもしれませんが)自分として活躍することもできます。(そのまた逆もありです)


とにかく、今の自分からガラリと変えてみたいと思っている場合、手っ取り早いのは「名前」「ニックネーム」を自分の希望する雰囲気のものに変えることです。


そして大切なのは、それでなにがしか実際の活動を行うことです。


この世は意識と実際(形)があっての世界ですから、意識を変えると次は行動が必要になってくるのです。それで現実は変わります


この意識を変えるための効果的な作用が、「改名「命名」なのですね。


もちろん名前の響きや波動によっても変化はあるので、その両方の働きかけが期待できます。


ちなみに私は・・・裏も表も同じの正義的なイメージで、リーディングも占いも講義もすべて本名です。ただ釣りをする時や趣味・遊びの時は別名があります。(笑)


タロットでおみくじ

先日、遅ればせながら初詣に行ってきた私です。あんまり多すぎる人混みは好きではないので、ゆったりと参拝できる時を選んでいます。


参拝すると、やはりおみくじを引いてしまいますが、タロットをされている人は、おみくじの内容と、たとえば自分のイヤーカード、あるいは新年に引いたタロットとが、妙に符合することに気がつかされる人もいるかもしれません。


もちろん全然違うこともあるでしょうが、一度「おみくじの内容をタロット一枚(あるいは複数でも)で表すとすれば、どのカードになるのか」を想像するだけでもタロットと自分のつながりを近くすることができますので、是非やってみください。


ところで、実はタロットをおみくじ代わりとして、吉凶判断的に用いることもできるのです。


タロットカードには本来吉凶(良い・悪い)はないと私は考えていますので、自分としては邪道といえば邪道な使い方なのですが、タロットにはゲームや遊びの面も含めて、幅広い活用法・考え方がありますので、割り切ればそういう使い方もOKといえます。


おみくじ的なタロットの使い方にも色々な方法があると考えられるのですが、マルセイユ版でも使いやすいといえば、やはり大アルカナを使う方法となるでしょう。


ではそのやり方をご紹介します。


その1 シンプルな方法

大アルカナ22枚を数の順番にランク付けする単純な解釈方法。


すなわち、1「手品師」→21「世界」の順にグレードが上がる(よくなる)と考えます。ただ数を持たない「愚者」は、特別なカードとして吉凶入り交じる「波乱」や「大逆転」のカードと取ったり、人によっては「世界」を超える最上級のカードとしたりしてもいいでしょう。


やり方は、カードの方向をそろえてトランプのように22枚を切って混ぜ、中から一枚取り出します。そして引いたそのカードが21に近いほど吉だと取って判断します。


その2 カードを当てはめる方法

自分でおみくじの吉凶をカードにあてはめるやり方です。


たとえば、大吉は「世界」、中吉は「太陽」、「小吉は「星」、吉は「運命の輪」、末吉は「戦車」、凶は「神の家」「大凶は「13」などというようにします。(これはあくまでひとつの例ですので、自分で好きなように当てはめてください)


個人的には「神の家」を含めてほかのカードでも悪い意味はまったく持っていませんので、違和感ある方法なのですが・・・ウェイト版を扱う人にはしっくりくるかもしれません。


※特定のタロットカードに悪い印象をもってしまう危険性があるため、特にカモワン流をされる方には、私としてはあまりお勧めしない方法です。


その3 占いと吉凶判断を両方兼ねる方法

これは私のタロット講座(カルチャーセンター含む)やタロット勉強会に来られた方にお教えします。聞かれないとたぶん忘れていますので、講座の時に質問してくださいね。(笑)



タロットでおみくじ、皆さんもお試しください。


目に入るものはあなたに大きな影響を及ぼす。

正月に妻の実家(広島です)に帰省した時、義父といろいろとお話をしました。


義父は80歳を過ぎていますので(でもとても元気です)、やはり若い頃の話となると戦争中や戦後すぐのことになってきます。


私たち戦争を直接知らない世代ですと、戦後、アメリカの民主主義が導入されて、すぐに自由・アメリカ賛美となっていったと思いがちですが、義父によると、実際は「人の心はそんなに簡単にすぐ変われるものではなかった」ということのようです。


昨日まで神国日本、鬼畜米英と教育されてきたわけですから、やはり戦争に負けたからといって、その瞬間から洗脳が解けるわけでもなく、価値観も突然変貌するわけでもなかったようです。


これは考えてみれば当たり前でしょう。人は長い間信じ込まされて実践してきたものを、急に変えることは難しいのです。


そんな義父が、次第に自由主義とか、アメリカの気風などを心で感じられるようになったのは(つまり本当の意味で軍国時代の洗脳が解けたのは)、アメリカの映画を見るようになってからだったそうです。


映画に出てくる一般人の暮らしぶり(生活)、モノの考え方、あふれる物質などを見て、「ああ、こういう世界があるのか」「こういうのが自由主義というものか」と、その、これまでの日本人(の生活)とのあまりの違いぶりに、そう実感したというのです。


明治時代でも外国へ行って学んだ政治家と、そうではない人との認識・考え方の違いは大きなものがあったようです。


つまり、実際に目で見て感じることが、その人を変える大きな意味を持つということです。


逆にいえば、目で見たり、肌で感じたりするようなバーチャルな世界か、リアルに見えつつも情報統制された世界の中にいれば、それが本当だと信じ込むことにもなるでしょう。


この前もある番組で日本に来ている中国人留学生のインタビューがあり、中国人学生たちは一様に「日本に来るまで、中国が何もかもうまくいっている理想の国だと信じていました」と語っていたのが興味深かったです。


自国にとって都合のいいことしか知らされないので、国民は皆問題のない国だと信じ込まされているというわけですね。


ここで私が言いたいのは、「洗脳や情報操作に気をつけろ」ということもありますが、それよりも強調したいのは、映像(見たもの、見ているもの、音も含めて)が人の意識に多大な影響を及ぼすのだということです。


ということは、ただ漫然と日々目に入るものを受け容れる生活をするのではなく、自分の目に入るものを制御し選択をしたほうが、「自分の思う世界」を造りやすくなるということでもあるのです。


見ているモノのレベルに応じた世界を、あなた自身が造り出すということです。


ですから、日頃からネガティブなもの、ひどいもの、低俗なものなどを見るのではなく、美しいもの、優しいもの、穏やかなもの、高尚なもの、元気なものなど、自分が望む、よりよい状態のものを目に入れていくことが大切だと考えられます。


そんなことを言っても自然に目に入ってくるものがあるのにどうすれば・・・と思うかもしれませんが、自分でコントロールできないこともあるとはいえ、テレビを消したり、悪口雑言の文章を見ないようにしたり、よい景色を見に行ったりなど、むしろ自分でコントロールできることのほうが多い気もします。


またたとえば、自分の部屋がいつも散らかっていて、それが目に入ってしまうようならば、その対象に働きかけてコントロールすることもできます。この場合だと、掃除や整理整頓をして整然とした部屋に自分でするということです。


ほかにタロットを使ってよい方向のイメージを持つことも可能です。


これからは目に入れるもの、入るものにも気を配って行きましょう。


目標達成に向けたタロットの使い方

昨日の続きのような話になります。


新年にタロットリーディングする場合、目標を立てて、「それを達成するにはどうすればよいのか?」という質問で始めるとよいというようなお話をしました。


今日はリーディングの最中とその後についてのことを書きます


カモワン流でタロットの展開をした場合、リーディングのポイントとして、問いの内容を最も象徴しているカードを探し出すことがひとつの鍵となります。タロットでいえば「隠者」の姿勢です。


たとえば、「仕事」のことについて質問したら、仕事を象徴する「手品師」のカードがどの位置に、どのような状態で出ているのかを見るのです。


同様に、新年で目標を立ててタロット展開したのなら、その目標を表している(達成状態や目標内容)カードを発見することです。そこを手がかりとするとリーディングがしやすくなる場合があります。


そうして一応のリーディングが終わると、読み解いたものを必ず出たタロット展開とともに、紙に書き出しておきます。これが非常に重要です。


よく、「目標を達成するには紙に書くとよい」と言われますが、これはかなりの面で真実を含んでいます。


理由はいろいろと考えられますが、紙に書くことがタロット的ないえば、「女帝」から「皇帝」の作業を儀式的にすでに元型として行っているからだと想像できます。「女帝」+「皇帝」=・・・です。詳しくはタロット講座を学べば理解できます。(笑)


ともかくも紙に書くことで、刻印と現実化が促進されると思ってよいでしょう。


この場合、問題点よりも、「目標達成のためにどうすればよいのか」をタロットから読み取ったものを中心に、目標とともに書くのがよいです。


そしてさらに大切であり、タロットを使う大きな利点なのが、タロットカードを意識しておく(タロットカードで意識させる)ということです。


タロットは画像ですから、これを「」として見ることができます。また「象徴」でもありますから、絵を見ると同時に、あることを想起することができます。


これは文章を読んでいることと同じであり、一枚や数枚の絵に文章量以上の情報を含ませることができると言い換えてもいいでしょう。


目標達成のためにタロット展開したものの中で、それを象徴させるカード(あるいは目標達成に向けて鍵となると思われるカード)を選び出し、それをいつも目に見えるところに置いておくのです。携帯の待ち受け画面やパソコンの壁紙にしておくのもよいでしょう。


22枚の大アルカナについて習熟してくれば、別にタロットを展開をしなくても、自分にとってその年(その時)に必要なことをカードに象徴させ、常に飾っておくことで目標達成の歯車が自動的に回転して行くようにセットすることも可能です。


この場合、必ずしも目標が達成されるというわけではなく、総合的な意味で自分に必要なこと、見なくてはならないことなどが現れてきて、結果的には目標達成に導かれるか、目標自体の修正を迫られるかになります。


あるタロット画像を常に見続ける状況は、確実に自分の意識に変化を起こしていきます


肝心なのはあきらめないことです。人や見るカードによっては、変化がゆっくりであったり、急激であったりするので効果が一様ではないのです。(これは当たり前といえば当たり前です)


タロットが絵であり、象徴であることを思い、目標達成のツールに是非活用してみてください。


タロットを描く

タロットリーディングにおいて、なかなかイメージがわかないので困ってしまうという方について、何度かこのブログでもその要因や対策についてお話してきたところです。


以前も 、まずタロットは画像であることから、「絵」そのものになじむことが大切で、その効用についても記したところです。


さて、絵になじむためには、実際に絵を眺めたり、映像を見てわき起こる感動からイメージを蓄積させていく(インプットしていく)という方法もあるのですが、反対に自分から絵を描いてイメージ力を高めるというやり方もあります。いわばアウトプットな方法ですね。


実はタロットを使ってそれを行うことができます。


といいますか、そもそもタロットリーディングの上達のためにイメージ力を起こすのですから、目的であるタロット自体が過程にもなるという面白いことになってきます。


それは一通りタロットの象徴の意味など学んだあとに、自分でタロットカードの絵を描いていくことです。


最初は忠実な模写(書き写し)でもいいですから、大アルカナ一枚一枚を見て、自分で絵を描きます。「愚者」のカードならばそのままフリーハンドな「愚者」を自分で描くわけです。


それから今度は、記憶に基づいたカードの絵柄をもとに、ある程度自分の思うそのカードの印象で新たに描いてみます


記憶に頼ることが難しい場合は、一枚、モデルとなるカードを目の前に起きつつ、最初にやったコピー的なやり方ではなく、ある程度自由に描いてみます。


たとえば、「愚者」の犬を変えてみるとか、風景や舞台を付け加えるとかですね。


ただ22枚全部は大変なので、自分の気に入ったカードや、シャッフルして一枚引きしたカードをその時のテーマにして描いてみるのもよいでしょう。


こうして実際にやってみると、自分にとって極端にイメージの出ないカード(記憶の薄いカード)などがよくわかります。


また一枚のカードの中でも、とてもあやふやな部分と、目をつぶってもはっきりと想像できる、あるいは見なくてもある程度描くことのできる箇所などがあることに理解が行きます。


それには意味があることもありますが、このことを考察するよりも、今は「タロットを描く」という作業によって、タロットの絵柄のイメージと、そこから派生する新たイメージを自分で確認していくことに意義があると見ましょう。


そもそも「絵」を描くということ自体、自分の中にあるイメージが起こらないと(あるいはキャッチしないと)できないことです。


だから、必然的にこの作業はイメージ力を強化するのです。タロットが題材ですから、タロットの絵になじんでくるのも当然となります。


ちなみに、タロットには絵のないまったく白紙のものもあります。


えっ? そんなの使えるの?と思われかもしれませんが、上記のように自分でタロットに絵を入れるためのものとして製作されています。


これはオリジナルなタロットを作るというよりも、やはり自己認識の過程・ツールとして使うと効果的だと思います。もちろん自分でタロットを作りたい人には下書き、プロトタイプ用として便利なものといえるでしょう。


物は試しに、タロットの絵を一枚でもいいので自分で書き写してみることをお勧めします。


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