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気分転換の気持ちで、タロットで自分転換しましょう。

私の住んでいる兵庫県は、その昔、「摂津」「播磨」「丹波」「但馬」「淡路」と五つの国にわかれていました。


今でこそひとつの県になっていますが、地域的にはだいたいその五つの性格が存在するといえるでしょう。たぶんほかの地方からすれば、一都市・神戸のほうが有名で、県としての「兵庫」は色が薄いイメージかもしれません。しかし逆にいえば、それだけ多彩な顔を持つ県だともいえます。


ところで、次回開催のタロット体験会の場所は須磨というところです。須磨といえば、「源氏物語」や史実の源平合戦などでも登場する由緒ある土地柄で、関西では須磨と聞くと「海」というイメージが出ます。実際、神戸・大阪の通勤圏内とは思えない、都会と都会の間のリゾート的なスポットといえます。


先述の古い国名では、摂津、播磨、淡路の三つに関連する(接したり、見えたりする)場所です。


近くには名刹で、人によっては強力なパワースポットになる「須磨寺」 や、最近ある有名ブログで紹介されてから、にわかにパワースポットと脚光を浴びている「五色塚古墳」  (あえて写真のきれいな神戸市のキッズページをリンクしました)も、少し西に行ったところにあります。


ということで、ちょっとした観光を楽しみながら(外からの働きかけ)、ついでにタロットリーディングを受けて自分の課題を見つめ、よい方向性を獲得(内からの働きかけ)して帰るというプランはいかがでしょうか。


自分が「愚者」になったように、ふらっと出かけて秘密結社に出会うみたいなイメージです。(笑)


タロット体験会12月12日(日)、須磨の女性オーナーマンションにて行なわれます。海の見えるちょっとしたリゾート気分を味わいながら、カモワンタロットの神秘にもふれてみてください。気分転換のつもりが、自分転換になるかもしれません。


カルチャーセンターを含めて私の講座を受けていらっしゃる方々の参加もご自由です。本格的なカモワン流のタロットリーディングがどんなものか、体験してみられるのも勉強になると思います。


ちなみにもてなしてくれる女性オーナーは、伊勢がお好きな方なので、伊勢に関心のある人にも縁が広がるかもしれません。



★タロット体験会★

参加者のお一人ずつに、カモワンタロットにて公開リーディングを行い、皆さんで検討しあい、楽しみつつも問題や課題を見つめて解消に向けていくという会です。お問い合せ・お申込みはこちらまで。(ご質問でも何でもお気軽にお問い合せください)


●12月12日(日) 13:30~15:30

●定員 4名(今回は女性限定です) 残り3名

●参加費 2000円

●場所 神戸市須磨区内のマンション 申込者にお知らせします。

●お申込みはこちら から。(お名前と「体験会参加希望」とお書きください)


体験会記事


紅葉を見て、タロットの内的錬金術を思う。

ちょっと有馬・六甲(神戸の裏に当たります)を回って紅葉を見に行ってきました。


もうすでに時期的には遅くなっているのですが、それでもとてもきれいな紅葉を見ることができました。今月、あるいは来月初旬くらいまでは何とか大丈夫ではないでしょうか。


お勧めは有馬・六甲ロープウェーから見る景色です。特に有馬側から出発、もしくは到着する間際の景色は非常に美しいです。それは有馬の鼓が滝公園の上空に当たるので、もちろん鼓が滝公園に地上から行ってみるのもきれいです。(写真がなくてすみません。。。)


ところで、今年の紅葉は京都をはじめ、結構よい感じに色づいているようですね。理由は夏の猛暑があったので、結果的に寒暖の差が激しくなったため、そうなると色づきはよくなるからのようです。


つまり、温度の差、上下の落差、環境の激変が「色」「美しさ」を際だたせたということです。


これはタロットでいえば、「13」から「節制」に至る錬金術的変容だともいえます。(またはその前の「隠者」から「運命の輪」に至る過程でもあります)


自らを輝かせるためには、それなりの「温度差」に該当するインパクトが必要だということです。


それは溶鉱炉のように、すべてを溶かす熱い火のような環境のことかもしれません。そこに熱い・痛い(つらい)感覚が伴うものといえましょう。(炉やフラスコのような象徴はタロットカードには多く描かれています)


現在つらい環境・状況に置かれている人も、大きな温度差にさらされていると考えてもよいでしょう。


でもそれは木々の葉がやがて今の時期のように美しく輝くように、自分も周りからみるといつかは紅葉のように美しく、貴くも見えるようになるのです。


あなたのつらく苦しい体験も、自らを大きく変容させるためのひとつの過程だと考えられます。ですから、必ず出口や救済もありますし、ピンチだと思えることも、そのことから逆にチャンスになる得る可能性もあるのです。


また、楽に生きたい(安易な意味で)、何も変わりたくない、今のままがいいなどと強く思っていると、あなたを変えるために外側・内側からインパクト(衝撃)がやってくることになります。


どうやら人間というものは、この世界に生きる限りにおいて、いつも錬金術をさせられている(向上のための変化・変容を促されていく)ようだといえるからです。


決めたい時の判定装置であり、すばらしい道具

それはタロットです。


て言うと思ったよ、と笑われそうですが(^_^;)・・・本当にそうなのです。


人は何かに迷った時、まず目で見えるもの、聞こえるもの、さわってわかるもの、形あるものの中から情報を得ようとします。


文章や人の言葉、実際にある建物、数字、お金、人間関係・・・仕入れる情報は様々ですが、一応それは他人でも見たり、聞いたり、また人に説明できたりするものでもあります。


しかしながら、迷いも究極になってきますと、そういったいわば物理的で客観的な情報だけでは判断がつかなくなってきます


こちらを取ればあちらが立たず、あちらがいいようで、でもこちらにも良さがある。並べるとまさに同列、損得的にも本当に同じなので(あるいはどちらもわからないので)決められません。


こうなると、次は精神的なものに判断基準を移行させていくようになります。


たとえば記憶に基づく経験をリサーチするかもしれません。また選択しようとしていることを体験した他人の「記憶」ということもあります。


それでもやはりわからない。そうするとこの次は、人間(通常感覚)を超えたものに頼るようになります。


神様、仏様、天使、精霊、ハイヤーセルフなど目に見えない次元の異なる存在(エネルギーや別次元の情報と考えてもよい)へのコンタクトがここに始まります。あるいは、自分が「神」や「普通の人を超えている」と信じている「人間」のこともあります。


ただし、そのような存在(人間も含む)は悪魔、妖魔、鬼などネガティブ的なものと表裏一体ともいえます。天使のように見えて悪魔ということもありうるのです。


それはともかくとして、結局迷いを終わらせるために、最終的には普通を超えたものへの「神託」のような形を取ることになるわけです。


これは通常での会話ではなく、目に見えないコミュニケーションだともいえます。ですからたとえ向こうから正しいものが伝えられていたとしても、こちらがそれを受け取る会話術を知らないと、意思疎通がきちんとできないことになります。(間違ったものを受け取るおそれがある)


言ってみれば外国の方と身振り手振りで会話して通じることもありますが、誤解を招くこともあるようなものです。そこにお互いが理解できる共通言語が必要なのです。


他存在との共通言語の種類は古今東西いろいろとあるといわれていますが、タロットもそのひとつなのです。タロットには、そうした特別な言語構造ともいえる絵と象徴で作られているからです。


しかしながら、受け取る側の人間にはその人のレベルと主観が入ります。それはたとえればあちらの言語に対して片言かペラペラかで、受け取る情報量と正確さも異なってくるということを意味します。


ですからタロットをしていても、自分では読みにくいことも生じます。それでは判定装置として意味ないではないかといわれそうですが、一人で固定した中でやっているだけではそうともいえます。


しかしこれも同じ言葉を学ぶ同志がいれば、判定装置の客観性も増してくるのです。


「私の問題をやってみたのだけど、こうタロットが出たの、どう思う?」と同学の人に聞いてみることで、一人だけのものより、正解に近づくこともできるでしょう。


もちろん単独で言語を極めていって精度を上げることも可能ですが、「言語」だけに会話を多くすることと、他の人との検証もやはり効果的なのです。


こうして一人で迷ったら自分でまずタロットをしてみて、普通の感覚ではとらえられない情報を「別存在」とのコミュニケーション(タロットが媒体)で受け取ります。


それでも自分の言語能力が未熟だったり、会話できるノーマルな状態ではない(極端に思い入れが強い時などの)場合は、同じ言葉を学ぶ人に手伝ってもらってコミュニケーションの精度を上げるということをします。


こうすると、少なくとも、今までの範囲内で迷うということは少なくなってくるでしょう。タロットを学ぶと、このようなことが可能となってくるのです。


※カモワン版マルセイユタロットをご存じの方は、今回のことは、「恋人」「審判」 「審判」の前の「太陽」などのカードをイメージすることをお勧めします。


カモワン流での小アルカナ 動的展開法において。

カモワン流でタロットリーディングする場合、小アルカナは極端なことをいうと、ほぼ使う必要がありません


ただし、いわゆる「動的展開法といわれるカモワン流独特のスプレッドを使う限りです。


動的展開法とは、カードの人物の視線を追うルールと、逆位置に出たカードを問題カードとして扱い、それと連動させて問題の解決策に当たるカード(解決カード)を置いていくという流動的なスプレッドことを言います。


簡単に言えば、それはクライアントの心模様やドラマを絵物語として見せているのです。


ですから、たくさん出たカードたちによって紡ぎ出されているその物語を、何よりもクライアント(相談者)自身にわかってもらわないといけません


一方的にタロットリーダーや占い師がカードの意味を述べて、クライアントに告げるという形式ではないのです。


そこには両者の会話・コミュニケーション、カードを見ながらのお互いの解釈のし合いがあります。


でも解釈といっても、クライアントはカードの意味を知らないんじゃないの? カードを見たってわからないじゃない?と思うかもしれません。


確かにカードやそれに描かれている象徴などは、通常クライアントにはわからないでしょう。それはタロットリーダー側が持っている(知っている)ものです。


しかし、クライアント自身の情報、その問題における実際の内容は、外ならぬクライアント自らが一番知っているわけです。


リーダーはカードの象徴とカモワン流独特の展開法によって現れるタロット的な(象徴的な)意味とストーリーをそこに見いだします。


そしてクライアントはその説明を聞きながらも、自分の実際のことと(自分の内面・気持ちも含め)照らし合わせ、象徴的なストーリーとの符合を感じます


両者(両方の解釈)がある瞬間に一致した時、そこに新たな創造されたストーリーが始まります。そのことによって、クライアントは自分の問題や人生がタロットに映し出されいたことを実感し、また今後に向けた価値ある物語を選択していくことも可能だと知ることになるのです。


いわばこれは、多面的な自分のスートリーを映し出す鏡を見せられるようなものなのです。


ですから必然的に「映り」を重視することになります。マルセイユ版の小アルカナの場合、「映り」「映像」としては弱いと言わざるを得ません。


しかし大アルカナは違います。人物や動物、物が「絵」としと描かれ、またその内容はシンプルでもあるので、説明されればほとんどの人が素直に自分のスートリーに当てはめて考えていくことができます


よく食べ物屋や飲み屋なんかで、人に何かを説明する時、その場にあるお手ふきや醤油びん、お皿など(笑)で人や状況にあてはめて話をするシーンを見たことがあるでしょう。


でもそんな風に説明されるより、まずは絵、そして映画やアニメーションなどの人物が出て、背景・状況が動く映像で見せられたほうが理解は早いです。


カモワン流の大アルカナをメインにした動的展開法は、見やすい絵柄と、まるで動いているかのように見える流動的なスプレッドによって、クライアントにわかりやすく「見せる(魅せる)」ことができるものなのです。


カモワン流のタロットリーディングがクライアントとリーダーの共同作業で行われるものであることにより、やはり大アルカナ重視、動的展開法になじむ大アルカナ22枚を使う方法が向いているといえるのです。


従って小アルカナよりも先に大アルカナをしっかり理解することが、カモワン流リーディング上達への近道となります。


たった22枚で深いリーディングができるのですから、考えようによってはお得かもしれませんね。



※もちろん小アルカナも重要であるという考え方もでき、そもそも78枚、大も小もなく重要だというとらえ方もあります。その立ち位置でやる場合は、また違った理解とスプレッドも可能です。


※カモワン流でも小アルカナを最初から使って効果的なリーディングをする方法もあります。独特な読み方をします。(「秘伝カモワン・タロット」に書かれてあるものとは少し違う方法もあるのです)


「秘伝カモワン・タロット」の本

以前、学研から発刊されていた「秘伝カモワン・タロット」(大沼忠弘、フィリップ・カモワン共著)の本が増刷されないこと(つまり絶版)になったため、もはや通常での新品は入手ができなくなっています。


この本は、日本での唯一といってもいいカモワンタロット(カモワン版マルセイユタロット)の教本でした。


言ってみれば、もしカモワンタロットを独学するとしたら、この本以外では普通はできないというくらいのものだったのです。それが今やほぼ不可能という事態にあります。


もちろん中古品などで取り寄せる方法もありますが、すでに相場は定価の倍くらいになっています。


現在、この本を持っていらっしゃる方は、貴重なものといえますので、大切に置いておかれるとよいでしょう。(いらない人は求める人に譲ったり、売ってあげてください)


そしてカモワンタロットをすでに習った人でも、ふり返ってもう一度ゆっくりと読んでみることをお勧めします。


しかし不思議なもので、こういう状況でも、まるで導かれるかのように偶然本屋さんで残っていたこの本を見つけてしまうことがあります。(または誰かから譲ってもらうなどして手元に来るなど)


実は私もそうなのです。


私は自分用、そして講義用として当然ながら数冊持っていますが、それでも新しいものがあれば何かと便利なので、見つかったら買おうと思っていました。すると、何のことはない、地域の本屋に置いてあったのを発見したのです。地方ゆえの有り難さでしょうか。(笑) 


いずれにしても、今見つけた人はラッキーです。あなたはカモワンタロット(マルセイユタロット)と、もしかするととても縁が深いのかもしれません。(南仏に関係したり、弾圧されたりしたものとも関係があるかも?です)


ただ、実はこの本を読むだけでは、なかなかカモワンタロットは理解しにくいところがあります。


たとえば大アルカナの説明の項目を読んだとしても、その行間にある「書かれていない文章」「説明されていない言葉」があるのです。


「○○は△△の意味である」と書かれてあっても、なぜ「その○○が△△という意味になるのか」という過程説明の部分が大幅に省かれているからです。


また動的展開法といわれるカモワン流独特の、カード人物の視線を追った展開方法も、掲載されているルールだけではおそらくきちんと理解することは難しいでしょう。(しかも本には旧バージョンともいえるものが載っています)


百聞は一見に如かずで、実際見て覚えた方が早いのです。タロットゲームの説明書を読んでも、ゲームができないのと同じです。


そして大アルカナの部分もそうですが、小アルカナは特に本だけではわかりにくいと思います。そのほか、カモワン流の神髄ともいえるタロットマンダラの解釈、シンボルの連繋の詳細なども断片的に書かれているだけです。


正直言って、本だけの独学はかなり困難ではないでしょうか。


あの本の価値は、本当は講義後に増してくるのです。講義で説明を受けたあとに確認の意味で本を読むと、まるで水が染み渡るかのように自分の中に入ってきます。


講師としてタロット大学で教えていた私でも、読む度に新しい発見と納得の再確認がありました。カモワンタロットを習えば習うほど、味の出る本だともいえます。


手元にこの本のある方、もう一度言いますが、再読してみてください。


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